Monday, March 11

朝食、半熟卵、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、クリームチーズとブルーベリージャムを塗ったバゲットとグラハムブレッド、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、牡蠣フライ、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁、「柳櫻園茶舗」の焙じ茶。「プレミアムモルツ」を飲む。

読書。17年間つづいた須藤靖の連載「注文の多い雑文」が最終回を迎えることを告げる『UP』3月号(東京大学出版会)を読む。「東京大学南原繁記念出版賞」の発表内容を目にして書籍化されたら読んでみたいと思ったのは、保井啓志「現代イスラエルにおける権利をめぐる政治とナショナリズム 性的少数者の権利と動物の権利の比較分析」で、そのような研究対象があったかと感心する視座が提供されている。以下、宇野重規の講評より一部を抜粋。

ナショナリズムと植民地主義をめぐるフェミニズム・クィア理論の研究成果を中東研究と結びつけたという点で画期的であることに加え、アニマル・ナショナリズム概念を批判的に検討した上で、「ヴィーガン・ナショナリズム」という概念を導入している点でも極めて意欲的な作品と言える。日本において先行研究のない、新たな視座を提示する論考であることが今回の授賞の最大理由となった。
現在のイスラエル、特にその新自由主義的経済発展の中心地であるテル・アヴィヴ市では、高熟練労働者や教育水準の高い人材を確保するために多元主義的な政策が推進されてきたが、それを体現する理想的なマイノリティとされたのが性的少数者である。性的少数者は国家に有益な「良き」市民とされたが、その背景にあったのは、性的少数者、特に同性愛者を抑圧するパレスチナやその背後のイスラーム社会と対置することで、自らを中東で唯一の民主主義的でリベラルな国家として位置づけ、強硬な対テロ戦争を正当化するというイスラエルのねらいであった。
テル・アヴィヴ市におけるヴィーガニズムについても、新自由主義的な価値観と合致する形で発展しており、肉食と動物の置かれた現状への批判が削ぎ落とされ、無害化され、個人の問題に落とし込まれていると本論文は分析する。性的少数者の権利擁護の状況に基づき自らの優位性を主張するホモナショナリズムと同様に、ヴィーガンの盛り上がりを証拠に動物の権利をめぐる自国の倫理性を喧伝する言説が、「ヴィーガン・ナショナリズム」として捉えられる。

Tuesday, March 12

朝食、半熟卵、ベーコンと粒マスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、クリームチーズとブルーベリージャムを塗ったバゲットとグラハムブレッド、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、ベーコンと九条葱とミニトマトのパスタ。「プレミアムモルツ」を飲む。

会社からの帰り道は暴風雨と表現しても過剰ではないと思える雨と風。読書。エラスムス『痴愚神礼讃 ラテン語原典訳』(沓掛良彦/訳、中公文庫)を読む。途中まで。

Wednesday, March 13

朝食、半熟卵、玉葱のグリル、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、クリームチーズとブルーベリージャムを塗ったバゲットとグラハムブレッド、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、鶏肉と竹輪を添えた温かいうどん。「プレミアムモルツ」を飲む。

残業。読書。エラスムス『痴愚神礼讃 ラテン語原典訳』(沓掛良彦/訳、中公文庫)を最後まで。

Thursday, March 14

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、クリームチーズとブルーベリージャムを塗ったバゲットとグラハムブレッド、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、鶏の唐揚げ、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁。「プレミアムモルツ」を飲む。

残業。夜、お金まわりの書類の整理をする。

Friday, March 15

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、クリームチーズとブルーベリージャムを塗ったバゲット、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、「sakana bacca」の握り寿司。「プレミアムモルツ」を飲む。

読書。塩塚秀一郎『逸脱のフランス文学史 ウリポのプリズムから世界を見る』(書肆侃侃房)を読む。レーモン・クノーやジョルジュ・ペレックといったフランスの文学グループ「ポテンシャル文学工房(ウリポ)」のスタイルから中世から20世紀までのフランス文学作品を読み解くという、荒技のフランス文学講義。

Saturday, March 16

掃除と洗濯と植物への水やり。朝食、目玉焼き、ポテトオリーブフォカッチャ、サニーレタスと紫玉葱とミニトマト、ヨーグルト、珈琲。

山手線に乗って新宿駅下車。「ルミネエスト新宿」で本日より開催される「おにうめ POP UP SHOP」に向かう。ほとんどのSNSに関心を失っているなかInstagramだけは確認を欠かさないのは、@furiirakunによる「おにうめ」の更新を楽しみにしているからで、ファンとしてはグッズも欲しいので期間限定ショップの初日に訪れる。開店時間少し前に向かうと既に行列ができている。

新宿駅から上野駅まで山手線で移動。昼食目的で向かった「上野精養軒」は長蛇の列だったので諦めて「和牛焼肉 土古里」で石焼ビビンバを食べる。「VOCA展2024 現代美術の展望 新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)と「小西真奈 Gardens」(上野の森美術館ギャラリー)を鑑賞。久しぶりに小西真奈の作品をまとめて見る。賑わう上野公園内を歩いて、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」(国立西洋美術館)を見学する。展示全体としての質はともかく意欲は買いたい展覧会。常設展示と小企画展「真理はよみがえるだろうか ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」を見て廻ってから美術館を後にすると、入口付近で東浩紀の姿を目にする。

東海道線で上野駅から品川駅まで移動。「エキュート品川」の「アンデルセン」でバゲットを買ってから帰途に就く。夕食、豚肩ロース肉と馬鈴薯の洋風肉じゃが、マスタード、キャロットラペ。「シメイ グリーン」と「仔鹿」で買ったオーストリアの白ワイン。

Sunday, March 17

昨晩の飲み過ぎが祟って胃薬と頭痛薬を飲む。朝食、生卵を添えた白粥、ほうれん草と絹ごし豆腐の味噌汁、「柳櫻園茶舗」の焙じ茶。昼食、「negombo33」のラムキーマカレー。夕食、鰻重、絹ごし豆腐と若布の味噌汁、しらすと胡瓜の柚子ぽん酢和え。「エチゴビール のんびりふんわり白ビール」を飲む。終日読書。松浦寿輝と沼野充義と田中純による鼎談『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』(講談社)を読みはじめる。