Monday, November 28

旅の散財を終えて質素倹約の生活に戻る。以前に長谷部千彩が書いていたことに体調を崩したとき香港へ旅行に行ったら瞬時に治ったというのがあって、そんな馬鹿な話はあるかと思ったものだが、このたび金沢と京都を旅している道中で今月初頭からつづいた酷い頭痛がほぼ終息した。旅によるショック療法。しかし旅行中に歩き疲れて筋肉痛になってしまったので、太腿と足首にロキソニンテープを貼っての昨夜の就寝。ロキソニンの服用が、飲むから貼るへ。会社からの帰宅後、旅先から自宅宛に送った荷物を開封したり大量の洗濯物を畳んだり。夕食、揚げ玉とわかめと生卵をのせた温かいうどん、麦酒。

Tuesday, November 29

必要に迫られないので東京では滅多に利用しないタクシーを旅先では頻繁に使う。時間の節約と体力の温存をお金で買っている。先週の京都旅行でも複数回使用。京都のタクシーといえば、マガジンハウスの編集部内で共有認識となっているのかは知らないが、2020年刊行の『& Premium』の京都特集でも2021年刊行の『BRUTUS』の京都特集でも、京都の路上でタクシーを拾った場合は「通り名」を告げるべきと助言するのだが、いまだ駅名やランドマークを伝える方式で困ったことはない。読書。昨日届いた『ちくま』12月号(筑摩書房)をひらくと金井美恵子の連載が著者都合により休載との報。夕食は自宅近所にできたラーメン屋にて。

Wednesday, November 30

宮台真司が何者かに刃物で切りつけられて重症との報道。逆恨みなのか通り魔なのか思想信条を理由にしたものなのか不明だが、思想信条であったならば何故いま宮台真司なのかというのはある。読書。『図書』12月号(岩波書店)を読む。夕食は五反田の「おにやんま」で肉うどんを食べる。少し前にアジア系の外国人観光客と思われる男性が、食べる直前までマスクを着用して箸を除菌ティッシュで拭いてからうどんにありつく姿を目撃したが、そこまで新型コロナウイルスの感染に対して過敏な防御をしながら選んだ食事処が「おにやんま」の五反田店なのはやや謎。ところで先週の金沢と京都の旅で新型コロナウイルスが流行して以降いちばん集中的に外食先に赴いたが、飲食店はテーブルの上にアクリル板を置くのは無意味なうえに邪魔なのでもうやめてほしい。折角買ったので設置しておく心情はわからないでもないが、とりわけ向かい合ったテーブル席の中央に置かれた刑務所の面会室のようなアクリル板は食事の運搬を阻碍する。惰性で継続している事象に対して日本社会においては外圧もしくは権威筋による鶴の一声がないとなかなか変わらないが、誰が提言すればよいのだろう。岸田文雄のご意見は誰も聞かなそうなので総理大臣が駄目となると最後の出番は天皇だろうか。宮内庁を通じての新年のメッセージでアクリル板の是非について語ってほしい。

Thursday, December 1

師走に入って冬らしい寒さになる。コートを羽織っての通勤。プルーストの『失われた時を求めて』を今月から読み返そうと思って、まずは準備体操として保苅瑞穂『プルースト 読書の喜び 私の好きな名場面』(ちくま学芸文庫)を読む。豊穣な知性と感性に裏打ちされた好著で、こういう本を手に取るとSNS界隈で跋扈する平板な文章など読んでいる場合ではないと思う。夕食、紫玉葱をのせたラムキーマカレー、麦酒。家を空けた期間中に聴き逃したラジオ番組をradikoのタイムフリー機能で。Chocolat & Akitoの「EVERYDAY STORY」(α-STATION)と「村上RADIO」(TOKYO FM)を聴く。京都の「誠光社」で購入した岡本仁編集の『ART FOR ALL 20 いい絵って何だ?』(生活工房)を読む。久方ぶりに佐伯誠の名前を目にする。

Friday, December 2

FIFAワールドカップでコスタリカに敗れてドイツとスペインに勝利するという強いのか弱いのかよくわからない日本代表。頭痛は完全には治りきらず。読書。保苅瑞穂『プルースト 読書の喜び 私の好きな名場面』(ちくま学芸文庫)を最後まで。夕食、白米、わかめと豆腐の味噌汁、鯵のひらき、大根の漬物、麦酒。夜、Vince Guaraldi Trio「A Charlie Brown Christmas」のレコードに針を落とす。渡辺徹の訃報を受けて下井草秀は何か云っているだろうかとtwitterを覗くと過去の投稿を連投していた。

Saturday, December 3

京都土産を紐解く。朝食後に「マールブランシュ」の焼菓子と珈琲でお茶の時間。京都京セラ美術館における「アンディ・ウォーホル・キョウト」の展覧会図録を読む。昼食、トマトと茄子とツナのパスタ、珈琲。『みすず』12月号(みすず書房)を読む。近所のスーパーマーケットに赴いて食料品の調達。アイロンがけと常備菜づくり。夕食、鱈のガーリックソテー、春菊のワインビネガー炒め、スモークサーモンとしらす、バゲットとフムス、グルジアのオレンジワイン。

Sunday, December 4

京王新線で初台駅へ。「Le Pain Quotidien」で早めの昼食。店外から何度か目にした過去の光景から簡単に座席にありつけるだろうと思ったら、ほとんどの席は予約で埋まっているとのこと。空いている店なわけではなかった。東京オペラシティアートギャラリーで「川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり」を見学する。新宿駅に戻って「ルミネ新宿」に立ち寄る。「Smith」と「MARKS&WEB」で買いもの。「紀伊國屋書店」の本店で国書刊行会創業50周年記念小冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』を貰う。平凡社ライブラリーで欲しいものがあって2階の文庫のフロアを探すも見あたらず、改装後の店舗では選書と一緒に3階に移動していた。帰りの電車で林雄司が国書刊行会を取材した「デイリーポータルZ」の12年前の記事 [1]を読み返す。夕食、若鶏もも肉のグリル、ルッコラのソテー、サニーレタスと紫玉葱としらすとミニトマトのサラダ、バゲットとフムス。京都土産のひとつ「京都醸造」の麦酒「新天地 シュバルツ編」を飲む。

  1. 珍書・奇書を出し続ける出版社 []