Monday, September 23

今年の夏はラジオで「早く夏が終わって欲しい」との発言を何度か耳にした。私的な空間で夏の終わりを待望する物言いは従来からなされてきたと想像するが、公的な場で「さっさと夏は終われ」との言説が許容されるようになったのは、勿論身体に悪影響を及ぼすほどに暑さが酷すぎるからで、日本の気候が完全に変わってしまった事態を思う。夏嫌いを表明して反発を生むことはないだろう。夏の早期終結を待ち望むなど、かつてはどこか斜に構えた態度であったはずだが、いまや主流派となっている。

休日。一旦午前4時に起きるものの二度寝して午前5時半に起床。小雨が降る朝。ついに夏は終わったらしく、ベランダの窓を開けるとひんやりとした風が部屋のなかを通り抜ける。掃除と洗濯。常備菜づくり。蕪のセロリソルト蒸し、蕪の葉と油揚げの塩胡椒炒め、蓮根の酢蒸し、茄子と鰹節の醤油煮。朝食、目玉焼き、ソーセージと粒マスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。

「みすゞ飴本舗上田本店」で購入した「みすゞあられ」を頬張りつつ、レコードと読書。塚本邦雄『新版 百珠百華 葛原妙子の宇宙』(書肆侃侃房)を読む。昼前から青空が広がる。昼食、アボカドと長葱をバジリコペースで和えたパスタ。午後も読書。読みさしの加藤信朗『ギリシア哲学史 新版』(東京大学出版会)を最後まで。つづけて、ジョゼフ・チャプスキ『収容所のプルースト』(岩津航/訳、共和国)を読む。

日暮れ時、映画鑑賞。『恐怖省』(フリッツ・ラング/監督、1944年、アメリカ)を見る。夕食、白米、絹ごし豆腐と若布の味噌汁、ハムチーズカツ、キャベツの千切り、胡瓜とトマト。「水曜日のネコ」を飲む。

Tuesday, September 24

午前4時15分起床。暑さ寒さも彼岸まで。ベランダに出ると、涼しいを通り越して肌寒い。朝食、目玉焼き、豚肉のガーリック炒めと粒マスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。

朝の読書。淀川長治・蓮實重彦・山田宏一『映画千夜一夜』(中央公論社)を読む。

突如涼しくなったので、先週まではワイシャツの袖を捲っていたのに、本日は薄手のジャケットを着用。昼食は持参の弁当。通勤の読書は、プルースト『失われた時を求めて 8 ソドムとゴモラ I』(吉川一義/訳、岩波文庫)。途中で止まっていた『失われた時を求めて』の読み直しを再開する。

夕食、焼豚と小葱と海苔を添えた蛤だしの塩ラーメン。「サッポロ黒ラベル」を飲む。夜、映画鑑賞。『孔雀夫人』(ウィリアム・ワイラー/監督、1936年、アメリカ)を見る。1988年に刊行された『映画千夜一夜』でつぎのように語られる本作は、現在では「Amazon Prime Video」で簡単に見ることができる。

淀川 『孔雀夫人』はごらんになった?
蓮實 いえ、観てないんです。
山田 その辺が一番弱いところです。
淀川 えッ! お二人とも観ていないんですか! こりゃ、お二人にきつい注射をいたしますよ(笑)。けれどこの古い映画を観ていないということで私が叱るのは……すこし私のほうが年をとりすぎたというところでしょうか。

Wednesday, September 25

本日も涼しい。天気は下り坂。朝食、目玉焼き、豚肉のトマトソース炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。会社からの帰り道は雨。夕食、ピーマンと玉葱の炒飯。「よなよなエール」を飲む。

独占禁止法の疑いがあるとして、公正取引委員会が「VMware」社に立ち入り検査をおこなったとの報道。「ブロードコム」傘下になって以降の「VMware」の商法は、市場を独占している特権的地位を濫用した「犯罪的行為」であることは関係者の誰しも感じていることであるけれども、しかし親会社のアメリカの企業である「ブロードコム」が、極東の島国にある公正取引委員会なる組織の言うことなどどこまで相手にするのだろうか。

「Amazon Prime Video」で古い映画を見る。『砂漠の生霊』(ウィリアム・ワイラー/監督、1930年、アメリカ)を鑑賞。

Thursday, September 26

フレドリック・ジェイムスンが他界したことを知る。洗濯。朝食、目玉焼きとベーコン、豚肉のトマトソース炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜とミニトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、焼き餃子。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

会社帰りに「ブックファースト」に立ち寄って本を買う。岩井克人『資本主義の中で生きるということ』(筑摩書房)、水村美苗『大使とその妻』(新潮社)、橋川文三『三島由紀夫』(中公文庫)、よしながふみ『きのう何食べた?』23巻(講談社)、『ラジオ英会話』10月号(NHK出版)を買う。きのう届いた『ちくま』10月(筑摩書房)に目をとおす。

Friday, September 27

朝食、豚肉のガーリック炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、焼豚と小葱と海苔を添えた蛤だしの塩ラーメン。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

自民党総裁選挙は、石破茂と高市早苗という二大「アレルギー反応を起こす人多数の議員」による争いの結果、石破茂が自民党総裁に。安倍晋三という存在が完全に過去の人となったとの感想を抱く。それにしても河野太郎の笑ってしまうほどの人気のなさは特筆に値する。

夜、映画鑑賞。『密告』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/監督、1943年、フランス)を見る。

Saturday, September 28

曇天。掃除と洗濯。朝食、目玉焼き、ピーマンとベーコンのグリルとマスタード、サニーレタスと紫玉ねぎとミニトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

よしながふみ『きのう何食べた?』23巻(講談社)を読む。筧史朗が還暦を迎えたとのこと。食料品の調達のため、近所のスーパーマーケットまで歩く。昼食、生卵としらすと小葱と刻み海苔を添えた鮪のたたき丼、小松菜としめじの味噌汁、「丸八製茶場」の加賀棒茶。

読書。読みさしの淀川長治・蓮實重彦・山田宏一『映画千夜一夜』(中央公論社)を最後まで。蓮實重彦のことを本人を前にして徹頭徹尾いじり倒しているのは、後にも先にも淀川長治だけかもしれない。

いかに山田さんが単純か、いかに蓮實さんが狡猾か、両極端で、真ん中にぼくおってハラハラしてたね(笑)。
善人のかたまりの山田さんと、悪人のかたまりの蓮實さんとに挟まれて(笑)、なんというコントラストやろう思うて、私、この二人の純粋とニセのあいだに挟まれてね(笑)。

夕方、「のんびりふんわり白ビール」を飲む。「radiko」でサーラム海上の「ORIENTAL MUSIC SHOW」(J-WAVE)を聴いたら今月で番組終了とのこと。夕食、ソーセージと粒マスタード、ニース風サラダ(サニーレタス、ベビーリーフ、胡瓜、トマト、茹で卵、コーン、ツナ、紫玉葱)、キャロットラペ、白ワイン。

Sunday, September 29

曇天。掃除と洗濯。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

読書。岩井克人『資本主義の中で生きるということ』(筑摩書房)を読む。昼食、玉葱とベーコンの洋風炒飯。

モンブランと珈琲。YouTube経由で2025年春夏コレクションをプロジェクターで投影する。ミラノコレクションから「Bottega Veneta」、パリコレクションから「Dior」「Saint Laurent」「Dries Van Noten」「Chloé」「Loewe」「Giambattista Valli」「Hermès」のランウェイを視聴。読書のつづき。夕方、「ヱビスビール」を飲む。

夕食、浅利と長葱としめじとミニトマトのパスタ。「のんびりふんわり白ビール」を飲む。