Monday, July 17



おやつにアトリエ ルルのクッキー缶を開ける。うさぎ、バラ、鳩、エッフェル塔の形をしたクッキーが愛らしくて仕方ない。そしてめちゃめちゃ美味しい。もっとみんなに知ってほしいような、これ以上知られたくないような。願わくば移転とかしないで、奥沢で輝き続けてほしいのだが。

10代から20代にかけて作った、シャルロット・ゲンズブール&ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンズブールの雑誌の切り抜きやらチラシやらを集めたスクラップブックを久方ぶりに引っ張り出してきて眺める。ずいぶん遠いところまできてしまった。

『WAVE 28 ジェーン・バーキン』(ペヨトル工房)を捲る。1991年に3月に発行されたもので、あとから古本で買った。梅本洋一が「ジェーン・バーキンをめぐる複数の肖像」と題して寄稿しており、その結びの文章が胸に響く。

女優とは、その具体的な死の後でさえ、若く輝やくような日々を私たちに残してくれる存在だ。リタ・ヘイワースも、マリリン・モンローも、皆そうだった。自殺とか、アルコール中毒とか、実際におこったことの不幸をおし隠すような輝きをもってスクリーンに登場してきたのが女優だった。けれども、ジェーン・バーキンの場合、私たちは、そのときの季節の中で、そのときの私の人生の中で、常に生きている現実の姿を思い浮かべることのできる女性である。(p.78)

ジェーン・バーキンの持つ開かれた雰囲気、親密さ、人のために心を砕く生き様は本当に圧倒的だった。

夜は、ごはん、油揚げとわかめの味噌汁、鶏の唐揚げ、トマト、レモン、卵焼き、大根おろし、ビール。唐揚げは多めに作ったので、明日の夜は茄子と赤パプリカの素揚げと一緒に南蛮漬けにして食べようと思う。

Saturday, July 22

Soup Stock Tokyoが1年のうち2日間だけスープ専門店からカレー専門店=“Curry Stock Tokyo”に変身する催しを昨日・今日とやっているので、昨日に続けて今日も参戦する。カレーとカレーのセット「白いスパイスカレー」&「豚トロのビンダルーカレー」をオーダー。ちなみに昨日は「白いスパイスカレー」&「北インド風バターチキンカレー」を食べた。

渋谷ヒカリエで「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」「平間至展 写真のうた」「森岡書店 渋谷ヒカリエ店 ソール・ライター日本関係蔵書展」を鑑賞。ソール・ライターの写真は言うまでもなく素晴らしいが、絵画もとてもとても素晴らしかった! 少しザオ・ウーキーを思い起こさせるところがあると思うが、もっと優しい雰囲気だ。画集は刊行してくれないのだろうか。

メンテナンスに出していた自転車を受け取りにtokyobike中目黒店に向かう。メンテナンスは済んだもののわたしの自転車はタイヤを、夫の自転車はタイヤチューブを交換したほうがよさそうということになり、お願いする。ONIBUS COFFEEでアイスコーヒーを飲みながら作業が終わるのを待つ。再びお店に戻ってリフレッシュした自転車を受け取り、ウキウキと漕ぎ出すと、プリプリした球体の上をすーっとすべっているような感覚が得られ、走り心地が全然違った! 購入して初めて走った時ってこんな感じだったなと思い出した。waltzに寄り、レコード2枚と古本1冊買い、フラヌール書店に寄り、本2冊買う。だんだんと空が暗くなり、久しぶりに点灯した自転車のライトの光がどんどん強いものに感じられてくる。街の灯りを眺めながら夕闇のなかを走っていたら、なんだか感傷的な気持ちになってしまって少し困った。

夜は、スモークサーモンとあさりとアスパラガスのパスタ、白ワイン。白ワインは南アフリカのもの。ラベルに灯台の絵が描かれている。食べながら山田五郎のYouTube番組を視聴する。このところオーブリー・ビアズリーを3回にわたって取り上げていて、『サロメ』というとオスカー・ワイルドより先にビアズリーが脳裏に浮かんでしまうわけをはじめ、その内容がとても勉強になる。『サロメ』を読み返さないとな、と思って本棚を探索したら岩波文庫版を持っていたはずなのに、ない。なぜ。

本日、関東地方が梅雨明け。