Friday, August 11



今日(山の日で祝日)から3連休で、続いて夏休み(その1)を2日取ることにしているので5連休だ。しかしあいにく台風が近づいている。朝食を食べてから、おやつにヨックモックのシガールと珈琲をいただく。この連休はもう天気はダメなのかと思いきや、太陽が出ているので、あきらめていた洗濯をする。日記を書いて、読書。午後のおやつもシガールと珈琲。1時間だけ実家に顔を出して帰宅。

夕方、赤ワインを飲みながらザ・シネマメンバーズから映画を1本選んで観る。『囚われの女』(シャンタル・アケルマン監督、2000年、フランス・ベルギー)。『失われた時を求めて』の一編を翻案したもので、主演ふたりの名前こそ違うものの、女ともだちの名前(アンドレ)、女中の名前(フランソワーズ)などは原作から流用しており、主人公が花粉症だったりするところなど、原作に目配せしているなということに気づけたのも、今年『失われた時を求めて』を読み続けているおかげである。映画は娯楽作といったていだけれど、シャンタル・アケルマンが撮るだけあって演出も映像美もさすがだった。面白かった。主演のシルヴィー・テステューがとても素敵だった! あとから調べたところ『ビヨンド・サイレンス』の主演俳優だったことがわかった(あの人か!)。そしてWikipediaには『なまいきシャルロット』を観て俳優の道を志した、と書いてあったのでへええと驚いたのだけど、シャルロット・ゲンズブールの雰囲気にも通じるものがあるなとうっすら思いつつスクリーンに映るその姿を見ていたので、さもありなん…という気もした。

夜は、大好きな手巻き寿司(鮪と鰹の刺身、卵焼き、きゅうり、ツナ)と、小松菜とミョウガの味噌汁。ビールが美味しい。YouTubeで「山田五郎オトナの教養講座」を視聴する。今回はマニエリスムについて解説する回。イタリアの画家の名前が覚えられない。

Saturday, August 12


朝、いつもの朝食。おやつ、シガール、珈琲。読書。昼、夏野菜(茄子、オクラ、ミョウガ、とうもろこし)とハムとキムチをのせた素麺。午後も読書。

夕方、赤ワインを飲みながらザ・シネマメンバーズから映画を1本選んで観る。『都会のアリス』(ヴィム・ヴェンダース監督、1973年、西ドイツ)。映画を観て登場人物に感情移入するということももはやなくなって久しいけれど、母親に見放された9歳の少女アリスの寄る辺ない佇まいは、自分がほんの子どもでネットもスマホも存在しなくて、それであんな状況に置かれたら…、と想像して絶望感に襲われるのに十分だった。大人を頼らずには何もできなかったあの頃。でも考えてみれば心細さなんて大人になったってずっと変わらないのだった。

夜は、ごはん、小松菜と豆腐の味噌汁、シメサバ、三つ葉、茄子の冷やしビネガー煮、しらす、すぐき漬、ビール。夜中、音を立てて雨が降る。

Sunday, August 13


明け方、雨あがる。いつもの朝食。いつ雨が降るのかよくわからない。曇りがちだけど太陽も出ているので、スーパーに買い出しに行く。洗濯もするべきだったかもしれない。雨が降ったせいかひどい湿度で、太陽も出るとますます暑くてうんざり。帰宅して、雑用。

お昼、三つ葉を散らしたチキンライス。にんにくと隠し味のラー油が効いていて美味しい。おやつは今日も、シガールと珈琲。夕方近く、赤ワインを飲みながらザ・シネマメンバーズから映画を1本選んで観る。『まわり道』(ヴィム・ヴェンダース監督、1975年、西ドイツ)。

夜、ロールキャベツ、ルッコラのソテー、キャロットラペ、ミニトマト、とうもろこし、バゲット、アヒルのテリーヌ、赤ワイン(ポルトガル)。自炊と映画と本の夏休み(その1)はもう少し続く。