204

Sunday, February 22

今週はバタバタで、終始お疲れ気味であった。

金曜日にDVDで『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド監督、2014年)を鑑賞。Twitterのタイムラインでみんな大絶賛だったこの映画、ずっと観たくて、やっとDVD出た。ああもう本当にこれは、素晴らしいね。

ミュージカルを原作としているけれど、ミュージカル映画ではない。ネットでいろいろ調べると、この映画、台詞に関してはオリジナルのミュージカルに相当忠実らしい。ザ・フォーシーズンズの4人が順々にカメラに向かって独白する手法もミュージカルに忠実だそうだけれど、忠実とはいえイーストウッドはこのスタイルに面白味を見出していたとの情報もあり、実際、ステージで演奏している途中でいきなり始まる独白はオーソドックスな演奏シーンを脱臼させて、その歪みがもたらす快感にわたしはすっきり酔わされた。そして俳優たちの演技、みな光っていた。とりわけトミー役の俳優に惹きつけられた。トミーはほんとに強烈なキャラクターで、そばにいたらほんとに困るだろうなと思うけど、強烈なだけに目が離せない。嫌な奴だけど、ものすごく気になる。周りにいた人も、結局、そうだったのかもしれない。コイツがいなくなったらどんなに楽かと思うのに、実際にいなくなると、世界の何分の一かが欠け落ちたような気になった、かもしれない。

土曜日は、スカイザバスハウスで「塩保朋子 Cosmic Perspective」を観た。最終日にすべり込みだったが、観られてよかった。今夜は、寝る前に、とてもいいよとすすめられて『木村伊兵衛のパリ ポケット版』(田沼武能監修、朝日新聞出版)を読んだ、というか眺めた。余韻に浸りつつ眠りにつく。