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Tuesday, January 27

きょうは、朝の目玉焼き、お昼の卵焼き、夕飯にはうどんに鶏肉と生卵と小ねぎをのせて食べて、一日に卵を3つも食べてしまった。卵の食べ過ぎは本当によくないの?

オリガ・ホメンコ『ウクライナから愛をこめて』(群像社)を読む。キエフに生まれ、東大に留学したのち母国に戻って日本史の教師となった著者が、日本語で綴ったエッセイ。平易な日本語で、彼女の祖先、周囲の人々、ロシア革命や第二次世界大戦によって人生が一変してしまった人々などについて語り、中盤に、キエフお散歩ガイドをはさんで、終盤で両親のこととチェルノブイリ原発事故の記憶を記している。自分とそう年齢が変わらないであろう著者の目を通した、同時代のウクライナ個人史、そしてそれはウクライナ史に繋がるのだけど、それを興味深く読んだ。いい本だった。

それにしてもこの本、誤植が多過ぎでは。4カ所くらい見つけた。それと、この本とは関係なく、どうでもいいっちゃどうでもいいけど、ダッシュを音引きで打っている文章を見ると身体がむず痒くなるようで、どうにも気持ちが悪い。ハイフンとダッシュの混在もむずむずする。enダッシュとemダッシュの混在くらいなら大目にみるけど…、と書いていて、わたしは果たしてダッシュを正しく使っているだろうかと不安になる。たぶん大丈夫なはず。でも実は、この日記でわたしはダッシュとハイフンを混用している。まあ、違う日ならいいか…、と多少自覚的に混在させている。どうもすみません。

Saturday, January 31

きのうは東京でも雪が降った。朝起きてカーテンを開けると、停まった車のボンネットにはまだ雪が残っていたけれど、舗道の雪はすっかり溶けていた。きょうは晴れて、太陽の光がキラキラ、嬉しい。支度をして、清澄白河へ。

東京都現代美術館で、「ガブリエル・オロスコ 内なる複数のサイクル」「菅木志雄 置かれた潜在性」「MOTコレクション特別企画 コレクション・ビカミング」を観る。ガブリエル・オロスコは、ユーモアとメタファーにあふれた、洗練された作品で、観ていてとてもワクワクした。楽しかった。最初の展示室の一連の写真は鮮やかな印象を与えたし、「La DS – 変型した車」は洒落ていた。個人的に、くるくる回るシーリングファンの上にトイレットペーパーをのせた「ベンチレーター」がいちばん良かった。ファンは規則的に回りつづけるのに、一緒に回りつづけるトイレットペーパーの先端は一度たりとも同じ軌道を描かない。真ん中に池が配された十字架の形をしたピンポン台「ピン=ポンド・テーブル – ゲーム」は訪れる前にサイトでビジュアルを見て気になっていて、誰か、ピンポンやってくれないかなあ、それを眺めてみたいんだけど、と他力本願でいたところ、誘われて自分がピンポンをやることに。いい汗かきました。

その後、タカイシイギャラリーで「マーティン・キッペンバーガー」、MiyakeFineArtで原口典之の作品、キドプレスで「Winter Group Show 2014(三沢厚彦、町田久美、荒木経惟、オノデラユキ)」、小山登美夫ギャラリーでグループ展(大野智史、桑久保徹、蜷川実花、福永大介)を観て、EXLIBRIS、smokebooks、しまぶっくと古本屋3軒まわり、帰途につく。ビールとポテチでひと休みしてからスーパーに食材の買い出しに行く。帰宅して、夜は、かぶのソテー、キャロットラペとトマト、マッシュポテトを並べてビールを飲む。ビストロ風晩ごはん。