Tuesday, April 15
朝、部屋の窓から見えるハナミズキの咲き具合を確認する。七分咲きといったところかな。モッコウバラは花の数が少なく見える。ちょっと心配だ。
先日、手に入れたボレマンスの画集『Eating the Beard』(Hatje Cantz)をじっくりゆっくり眺める。どの絵も面白くて仕方ない。ボレマンス、貴方はなんでまたこの人のこの瞬間を描いたのですか。この人、何してるんですか。この人たち、なぜこんなことしてるんですか。なぜ、なぜ、なぜ、とボレマンスに詰め寄りたい。
お昼過ぎ、ハナミズキを見たら八分ほど咲いていた。このあいだの週末もそうだったように、晴れた日は太陽の光をたっぷり浴びてぐんぐん花ひらいていく様子が手にとるようにわかる。感激する。モッコウバラも朝よりだいぶ咲いているようで、ひと安心。
夜は近所のカフェでパスタやらクスクスのサラダやら煮込み料理など食べる。クスクス久しく調理していないなあ、ホカホカと蒸して、美味しい具材とつけ合わせて食べたい。ハートランドビールとスペインの赤ワインを飲み、またお酒が飲める幸せをかみしめる。普段、したくてできていることは、決して当たり前のことではなく、偶然、たまたまできているに過ぎないのだ。
きょうは本当に気持ちの良い麗らかな日で、そよ吹く夜風も優しく頬を撫でていく。
Friday, April 18
市ヶ谷(飯田橋)のミヅマアートギャラリーで「アルベルト・ヨナサン Enshrined」を観る。人型、植物、動物などを象った陶器のオブジェが規則的に配置された作品、本当に素晴らしかった。ハート型の花弁、かと思いきやどうやら蛾のようだったりするもの、とか、風車のような花? とか。羽ばたくハチドリの群れは圧巻。反復をくり返しながら無限増殖しているさまはケルト紋様を想起させるけれど、このことについてはもう少しよく考えてみないとわからない。
カナルカフェは満席だというのであきらめて、地元の焼肉屋で焼肉盛り合わせと石焼ビビンバ、ビールで夕ごはん。きょうはおよそ3週間ぶりのギャラリー詣でだった。今週は、お酒も飲めるようになったし、元気になった。有り難いことだ。
Sunday, April 20
午前6時少し前に起きてラジオをつけ、InterFMにまわしたら、DJが音楽をかける際にCDの使用は禁止、ソフト化されていないライブ音源やスタジオライブなどのみ可とする、という野心的な番組を24時間CM無しのノンストップでやっていてすごいなと思い(いつも聴いてるくせにこんな番組が企画されていたとは知らなんだ……)、つけざまにマイルス・デイヴィスの「Bitches Brew」が流れてきたのでしびれた。で、DJは小川隆夫さんだったわけで、貴重な音源をたくさん持ってる小川さんはジャズ枠担当として今回の企画、うってつけだなとしみじみ思った。タイムテーブルを見ると小川さんのコーナー「夜明けのスキャット」(←いいタイトル)は午前4時〜6時となっているけれど、6時を過ぎても全然終わる気配がない。Twitterで情報を漁ってみたら50分押しらしい。この後どーすんだ。
ホットケーキ、ヨーグルト、珈琲の朝ごはんを食べ、松屋銀座の「MOOMIN!ムーミン展」へ。あまりの人出に文字通り背筋を凍らせつつ、萎えそうになる気持ちをなんとか奮い立たせ、気合いと執念でじっくり観てまわった。しかし入口付近は人々が作品にたむろしてしまい、まったく見ることができない。みんな本当にムーミン好きだなあ。わたしはムーミンも好きだけれど、トーベ・ヤンソンという作者その人に興味があって、せっせと追いかけている。そういえば筑摩書房のヤンソン・コレクションは3月復刊とのことだが、その後音沙汰なし。どうなっているのだろうか。観賞後には、昨秋に六本木で観た「スヌーピー展」の時と同様、物販会場でフィーバーフィーバー。
SUZU CAFEでリゾットを食べビールを飲み、メゾンエルメスで「コンダンサシオン アーティスト・イン・レジデンス」展を観て、無印で買い物して帰宅。