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Saturday, January 25

ノロわれてしまった。週明け、月曜日の夜明けから。いわゆる「ノロウィルスに感染した」症状があまりに軽く、もっとも辛い症状が身体の怠さと痛みだったため、これはインフルエンザにちがいない、とうっかり半ば決めつけてしまったけれど、夫婦そろって同時刻から身体が異変をきたしたことを鑑みるにこれはノロだったのだ。前にインフルエンザに罹った年も憶えていないくらいだし、なんとなく、じぶんは大丈夫、うつらない気がする、とたかをくくってきたが、それは幻影に過ぎなかった。それにしても吐き気止めの薬「ナウゼリン」の後発品が「ドンペリドン錠」というアルコール臭がむんむんと漂ってきそうな名前だったことに衝撃を受けた。

基本的な体調は平日早々に回復し、なんとか平常運転を再開。週末はあまり身体を動かさないようにするつもり。でも夕方、古書店と新刊書店に出向いて、古書店でロラン・バルト『映像の修辞学』、蓮實重彦『映画 誘惑のエクリチュール』、『ケストナーの終戦日記』、トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の夏まつり』、Edgar Allan Poe『The Fall of the House of Usher and Other Tales』を買い、新刊書店で安野モヨコ『オチビサン』第6巻、桑原奈津子『パンといっぴき 2』、堀江敏幸『戸惑う窓』、『正弦曲線』を買った。

夜、未来社のPR誌『未来』2013年12月号、2014年1月号、『パンといっぴき 2』(ピエ・ブックス)を読む。『未来』もなかなか面白い。もしかすると定期購読したりなんかしちゃったりして。『パンといっぴき』は2012年12月に出た1巻めの続き。桑原さん家にやんちゃな子猫がやってきて、その子が猛烈に可愛い。そしてその子を見守る優しいキップルが、壮絶に可愛い。超絶に愛しい。動物は本当にいい。

Sunday, January 26

朝、すきまの時間にきのう購入した堀江敏幸の2冊をぱらぱらとめくり、ひとまずじぶんの触覚が感応するところ、すなわち『正弦曲線』(中公文庫)では清水哲男の『スピーチ・バルーン』について書かれた章を読み、『戸惑う窓』ではタルコフスキーのポラロイドカメラ写真集『Instant Light』について書かれた章を読んだ。清水哲男は『増殖する俳句歳時記』 [1] を毎日読んでいた頃もあった。ご本人はご高齢なのに、いまはTwitterも精力的にやっておられる。すごいなあと思う。

きょうはじゃがいもとにんじんのそぼろ煮、ひじきと切り干し大根の大豆の煮物、ナムルなどつくり慣れた常備菜をつくり(しかしじゃがいもとにんじんのそぼろ煮はあまりうまくできなかった、なんでだろ)、お昼はカレーライス。午後は今週ずっとやっている、雑誌の整理をした。ひとまず片付いたけれど、処分しようかどうしようか悩んでいる雑誌がまだまだ残っている。それらのことは、きょうのところは考えないでおく。

夜はタルコフスキーの『Instant Light』を眺める。

  1. 現在は清水哲男『新・増殖する俳句歳時記』として絶賛更新中 []