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Monday, December 16

会社の忘年会は体調を崩したので欠席。指定された居酒屋には前日直接電話して、欠員一名を連絡済み。そもそも出たくもないので絶妙のタイミングで体調が崩れてくれた。会社から費用は一銭も出ず、それなりの金額を各自が支払って勤務時間外の数時間を棒に振るという、マゾヒストの集いのような場だと思うので、今後も可能なかぎり敬遠していきたい。晩ご飯は家で。焼きそばを食べる。

Tuesday, December 17

青山ブックセンター本店に入ってすぐの洋雑誌の棚を見ると、これ売れるのかなあ? 誰が買うのだろう? と毎度思ってしまう。洋雑誌は高いし。大量に出るであろう在庫はどこに行くのだろうかなどと余計な心配までしてしまう。紙に対するフェティッシュから脱すれば、雑誌はiPadでいいかなと最近は考えていて、日本の雑誌をiPadで購読したことはないのだが、洋雑誌の場合、年間で1200円とかやけくそな感じの価格設定で並んでいる。千円札を握りしめて青山ブックセンターに行っても買える洋雑誌ってほとんどないのでは。というわけで試しに「アトランティック」誌のアプリを買って読んでいる。

夜、醤油ラーメン。長ねぎとほうれん草とコーンと卵をのせて。

Wednesday, December 18

ル・コルビュジエのドキュメンタリーDVDボックスの二本目を見る。見おぼえのあるおばあさんが登場したと思ったらシャルロット・ペリアンだった。『シャルロット・ペリアン自伝』を読んだのはいつのことだっただろう。

夜、白米、じゃがいもと玉ねぎとわかめの味噌汁、鯵のひらき、ズッキーニのそぼろ肉炒め、ピクルス。

Thursday, December 19

今年最後の「エコノミスト」誌の更新。夜、白米、舞茸と玉ねぎとわかめの味噌汁、鶏肉と小松菜の日本酒煮込み、キムチのせ冷奴、アボカドサラダ。

Friday, December 20

おそらくは今年最後、近所の焼き鳥屋での夕餉。好きなだけ注文して、例によって食べ過ぎる。

Saturday, December 21

新宿サザンテラスのスタバでカプチーノを注文し、通りに面した窓際の席でローラン・ビネ『HHhH』の英訳版を読む。日本で海外文学の翻訳を買おうとすると、どうしたって値段のことが多少なりとも気になるところだが、原書にプラスαの金額が盛られているのは翻訳者や出版社の労を考えればやむを得ないと考えるべきかもしれない。でもじゃんじゃか書籍代につぎ込む程の金銭的余裕はない。図書館でもかなりの予約待ちで、どうしようかと逡巡しつつアマゾンを覗いたところ、ペーパーバックが963円という破格の値段で売っていた。届いた本の裏表紙を確認すると£8.99とある。単純に円換算するよりずっと安く売りに出されていて、どういう仕組みになっているのだろうと不思議。フランス語の原文がどうなっているのか知らないけれど、英訳はわりと平易な語意と文体で読みやすい。

ここ最近英語の本ばかりを読んでいるのは語学学習の一環で、じぶんの英語力と選んでいる本の難易度がはたして合致しているのかいまひとつわからないのだが、ともかく読みたいものを読んでいて、それがいちばん長続きすると思う。英語学習者のサイトなんかを読むと、シドニィ・シェルダンがおすすめとか書いてあって、萎える。

新宿駅から小田急線で参宮橋に向かい「ももちどり」でお昼ごはん。パンケーキ、サラダ、スープ、珈琲。

新宿に戻りブックファーストをひやかしてから、山手線で五反田駅にて下車。洋書の古本屋「GOOD DAY BOOKS」に行く。かつて恵比寿にあったこの店は、ラブホテルと飲み屋が密集する五反田の、大きいサイズの靴の店の上という摩訶不思議な場所に移転していた。絵画や写真から女性が本を読む姿をセレクトした WOMEN Who READ Are DANGEROUS を購入。

五反田から原美術館まで歩いて、「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」を鑑賞し、帰りも五反田まで歩いて、フランクリンアベニューでハンバーガー、サラダ、ポテト、ビールの夕ごはん。

Sunday, December 22

銀座線の外苑前駅で降りて、青山キラー通りにある「World Breakfast Allday」でフィンランドの朝ごはんを注文。

「宝箱 齋藤陽道写真展」(ワタリウム美術館)と「ジョナス・メカスとその時代」(ときの忘れもの)のふたつの展示をはしごする。ときの忘れものではアニエス・ベーの映画レーベルから出ているDVDボックスが置いてある。欲しい。『ウォールデン』のDVDが日本でも発売になるが7200円というあまりにもな値段で、ギャラリーに置いてあったDVDボックスは『ウォールデン』を含み、6本セットで1万円という超お買い得な代物である。しかし、パソコンでは問題ないようだが自宅のプロジェクターでちゃんと動作するのかがいまいち不明だったため、調べてから買うことにする。

スタバで休憩し、『HHhH』のつづきを読む。

青山ブックセンターで、金井美恵子エッセイ・コレクションを三冊(『夜になっても遊びつづけろ』『猫、そのほかの動物』『小説を読む、ことばを書く』)、よしながふみ『きのう何食べた?』を買う。その他、ペンギンブックスの Penguin Drop Caps というシリーズがいくつか置いてあったので、一冊購入。アルファベットごとに一作家一作品(「A」はジェーン・オースティン『高慢と偏見』、「B」はシャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』といったラインナップ)がカラフルな装幀でならんでいるなかで、「F」を選択。リディア・デイヴィスが英訳したギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』。いま自宅の本棚には、伊吹武彦訳の岩波文庫と生島遼一訳の新潮文庫があり、山田爵訳の河出文庫は図書館で借りている。それと今日買ってきたリディア・デイヴィスの英訳。これをもって蓮實重彦『『ボヴァリー夫人』論』を待ちたいと思う。フランス語の原書がないという致命的な欠陥を抱えているけれど、フランス語を読めないのでどうしようもない。

夜、紀尾井ホールで「ゴンチチのクリスマス2013」。素晴らしく楽しいひととき。演奏もおしゃべりも。