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Monday, October 20

肌寒い雨模様の朝。朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、林檎、ヨーグルト、珈琲。

読書。新田啓子『セキュリティの共和国 戦略文化とアメリカ文学』(講談社)を紐解く。青土社の雑誌『現代思想』に掲載されている論考で著者の名前を記憶したのは、四半世紀前のこと。月日は流れる。

通勤途上での読書は、イマヌエル・カント『純粋理性批判』(原佑/訳、平凡社ライブラリー)の上巻。昼食、弁当。会社帰りに近所の書店に立ち寄る。雑誌を二冊、『& Premium』12月号(マガジンハウス)と『ラジオ英会話』11月号(NHK出版)を買う。

夕食、鶏肉と玉子と小松菜とキャベツを添えた温かいうどん。「丸八製茶場」の加賀棒茶を飲みながら、『& Premium』に目をとおす。特集は珈琲とお茶。

Tuesday, October 21

昨日よりさらに冷え込む。朝食、目玉焼きとベーコン、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、薩摩芋、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、林檎、ヨーグルト、珈琲。

読書。イマヌエル・カント『純粋理性批判』(原佑/訳、平凡社ライブラリー)のつづき。

昼食、弁当。夕食、鶏肉と玉子と小松菜とキャベツを添えた温かいうどん。栄養的にはおおよそ問題はないと思われるが、平日の献立がほぼ固定化しつつある。マンネリズムと紙一重であるものの、しかしながら、毎日おなじ料理で献立に悩まないほうが世界的にはスタンダードかもしれないことを示したのが、先日読んだ山口祐加『世界自炊紀行』(晶文社)。

読書。新田啓子『セキュリティの共和国 戦略文化とアメリカ文学』(講談社)のつづき。

Wednesday, October 22

突如冬の寒さとなる。例年、気候に翻弄される生活を強いられる。終日雨模様。朝食、目玉焼き、鶏肉のグリルとマスタード、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、薩摩芋、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

「日本経済新聞」の朝刊を読んで、新内閣の閣僚のうち、デジタル大臣の松本尚がマヨネーズ好きであるとの知識を得る。

読書。イマヌエル・カント『純粋理性批判』(原佑/訳、平凡社ライブラリー)のつづき。昼食、弁当。夕食、鶏肉と玉子と小松菜を添えた温かいうどん。

読書。新田啓子『セキュリティの共和国 戦略文化とアメリカ文学』(講談社)を最後まで。興味を唆る小難しさがありながらもいまいちピンとこない読後感は、四半世紀前に読んだ新田啓子の論考の感触とおなじで、こちらに知的膂力の成長がないのかもしれない。

Thursday, October 23

朝食、目玉焼き、鶏肉のグリルとマスタード、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、薩摩芋、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

読書。イマヌエル・カント『純粋理性批判』(原佑/訳、平凡社ライブラリー)を読む。昼食、弁当。夕食、海苔と白米の塩おにぎり、鶏肉と油揚げとキャベツと玉葱のお酢炒め。

Friday, October 24

有給休暇を取得。朝食、目玉焼きとベーコン、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

横須賀線に乗って逗子駅まで。空模様は晴れか曇りで、夕方以降は冷え込むものの、日中は長袖シャツ一枚で過ごせるとの天気予報を真に受けて出掛けたところ、逗子駅に到着する頃合いでは、時折小雨がぱらつく不穏な曇天。肌寒いを超えて、寒いと言ってよい体感。当日になって天気予報が外れるのは久しぶりかもしれない。

京浜急行バスに乗って「神奈川県立近代美術館 葉山」を目指す。「上田義彦 いつも世界は遠く、」展を、時間をかけてじっくりと鑑賞。隙のないプロフェッショナルの仕事が並んでおり、感嘆すると同時に隙がなさすぎて食傷するところもある。美術館の外に目をやると、雨は降ったり止んだり。

バスに乗って昼食の目的地である「ラ・マーレ」に移動。南瓜のポタージュ、海老と魚介のペスカトーレ、ジンジャーエール。逗子駅まで戻り、横須賀線に乗って鎌倉駅まで。本格的に雨が降りそうなので、駅前のコンビニエンスストアで長傘を買う。平日で天気も悪いのに、鎌倉は観光客でごった返す。「たらば書房」の入居する建物の二階にある、「POMPONCAKES GARE」で休憩。チーズケーキとカフェラテ。休憩後「たらば書房」に立ち寄り、本を物色。多和田葉子『研修生』(中央公論新社)、辻邦生『鳥たちの横切る空 辻邦生短篇選集 Ombre』(堀江敏幸/編、中央公論新社)、池本大輔『サッチャー 「鉄の女」の実像』(中公新書)を買う。意図せずして、購入した本の版元はすべて中央公論新社。修学旅行生やら日本人観光客やら外国人観光客やら鎌倉市民やらで混雑する駅前を突っ切り、横須賀線に乗って帰途に就く。鎌倉では、雨粒の落ちる寒空の下、傘もささずに半袖姿で抹茶のアイスクリームを頬張る外国人観光客の姿に慄く。

夕食、白米、油揚げと春菊の味噌汁、秋刀魚の塩焼き、大根おろし、胡瓜の漬物、「丸八製茶場」の加賀棒茶。

読書。蓮實重彦『随想』(新潮社)を読む。筑摩書房のPR誌『ちくま』に連載中の「些事にこだわり」では、後期高齢者の戯言と揶揄したくなる緩さが散見されるが、いまから15年前に刊行された本書は、冴え渡る抜群の嫌味と批評性をもつ好著なので、いまも時折読み返す。

Saturday, October 25

朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、グリーンリーフと紫玉葱とミニトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

早朝から雨模様。近年、一年のうち四分の三くらいは、天気に対して文句をいっている気がする。バスに乗って図書館とスーパーマーケットを行脚。昼食、「無印良品」の海老のココナッツカレー、林檎、サンペレグリノ。「NHKスペシャル デジタルリマスター版 映像の世紀」のBlu-rayから、「第10集 民族の悲劇果てしなく」を視聴する。

読書。蒐集した蔵書を処分した荒俣宏に取材した記事が、『週刊現代』(講談社)に掲載されている。そのインタビューで言及されている、紀田順一郎『蔵書一代 なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(松籟社)を手にとる。

カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団の演奏で、ベートーヴェンの交響曲第4番、第6番、第7番を聴く。夕食、海鮮丼(鮪のたたき、玉子、小葱、刻み海苔、白胡麻)、春菊と油揚げの味噌汁、絹ごし豆腐と生姜、胡瓜の漬物、烏賊の塩辛、「丸八製茶場」の加賀棒茶。

Sunday, October 26

雨。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、グリーンリーフと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

ゴンチチ「世界の快適音楽セレクション」(NHKFM)を聴きながら、部屋の整理整頓。2008年にSteidl社から刊行された、ロバート・フランクの写真集『THE AMERICANS』のページをめくる。昼食、「無印良品」のキーマカレー、林檎、レモン入りのサンペレグリノ。「NHKスペシャル デジタルリマスター版 映像の世紀」のBlu-rayから、「第11集 JAPAN 世界が見た明治・大正・昭和」を視聴する。

日中でも部屋に灯りが必要なほど、灰色の雨雲が空を覆う。読書。多和田葉子『研修生』(中央公論新社)を読む。途中まで。

夕食、浅利と鶏肉ときのこソースに小葱を添えたパスタ、レモン入りのサンペレグリノ。