Monday, December 16
旅が終わり日常生活に戻る。関西方面に旅行をした際は、帰りの東海道新幹線では品川駅で下車し、できるだけ自宅に接近するよう在来線に乗ってからタクシーを捉まえるようにしてきたのだが、しかしターミナル駅を離れてしまうと、駅前の乗り場で待っていてもなかなかタクシーがやってこないストレスに襲われることがまま発生する。このたび在来線の移動の面倒を省いて、はじめて品川駅港南口のタクシー乗り場を利用してみたところ、長蛇の待ち人をはるかに凌ぐ数の停車中のタクシーが列をなしていて、なかなか圧巻の光景だった。少し待ってればすぐに乗れる。快適な利便性をとるか、跳ね上がる乗車料金を渋るかのせめぎ合いである。
朝食、スクランブルエッグ、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱のサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、「丸亀製麺」にて。夕食、小葱を添えたたらこパスタ。神戸土産の「六甲ビール」を飲む。
阪神間では、「野球の話」はイコール「阪神の話」だと聞いていたが、東海道山陽本線に乗っていたら年配の男性二人が阪神の話をしていた。「バース、掛布、岡田」の打線を最近の出来事のように喋っていて、感銘を受ける。
Tuesday, December 17
朝食、目玉焼きとベーコン、ベビースピナッチと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、持参した弁当。
会社の昼休みにリハビリとしてゆっくり散歩。週末の旅行で聴くタイミングを逸したラジオ番組を、「Radiko」のライムフリー機能で聴取する。堀込高樹の「NEW MUSIC, NEW LIFE」(α-STATION FM-KYOTO)を聴く。みずからのことを「天邪鬼」だの「捻くれ者」だのと語る人の大抵は、特段変わったところのない凡庸な人たちであるが、堀込高樹は番組のなかで「俺って普通でしょ」といっていて、これは要注意だと思った。無自覚な「普通」宣言。実際、ラジオ番組を聴いていると、堀込高樹は相当「変わっている」と思う。
夕食、焼売、油淋鶏。「サッポロ黒ラベル」を飲む。読書。プルースト『失われた時を求めて 13 見出された時 Ⅰ』(吉川一義/訳、岩波文庫)を読む。
Wednesday, December 18
朝食、目玉焼きとベーコン、ベビースピナッチと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、蒸し餃子、玉子とほうれん草の中華風スープ。「よなよなエール」を飲む。
先週末に旅した神戸の街で、女が刃物で人を刺す通り魔事件が起きる。夜、『日経トレンディ2025年1月号臨時増刊 日経おとなのOFF 2025年絶対見逃せない美術展』(日経BP)を買ったので、来年の美術展の情報を頭に入れておく作業に勤しむ。
Thursday, December 19
朝食、目玉焼きとベーコン、ベビースピナッチと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。東京都内で初雪が舞う。昼食、弁当。夕食、「sakana bacca」の手毬鮨、浅利と若布の味噌汁。「菊正宗 香醸」を飲む。日本酒に明るくないので、「菊正宗酒造」が神戸の酒造会社であることを、旅をきっかけに今更ながら知る。
渡邉恒雄死去の報せ。フィクサーを思わせる世間一般のパブリックイメージと実像はちがうという話もまた、それなりに知られた事柄かもしれないが、訃報を知って真っ先に思い出すのは、パプリックイメージの形成に一役買ったかもしれない、いしいひさいちの描く渡邉恒雄の姿である。
Friday, December 20
朝食、目玉焼きとベーコン、ベビースピナッチと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。会社帰りに「ルミネ有楽町」に立ち寄る。「UNITED ARROWS」でタートルネックのニットを買う。
自宅に戻って、夕食はベーコンとバジルのパスタ。台所まわりの掃除と洗濯物のアイロンがけ。「よなよなエール」を飲む。
Saturday, December 21
冬至。部屋の掃除と植物の水やり。朝食、スクランブルエッグ、ベーコン、紫玉葱、ほうれん草のソテー、キャロットラペ、ヨーグルト、珈琲。
谷口吉生の訃報を知る。「équilibre」の焼菓子と珈琲。挽いた豆は「丸山珈琲」のクリスマスブレンド。本棚の整理。近所のスーパーマーケットで買い物を済ませてから、午前11時前の早めの昼食。「無印良品」の「焙煎スパイスのごろり牛肉カレー」を食べる。
外出。山手線に乗って恵比寿駅下車。寒さは幾分落ち着いたものの、風が強く吹いている。「東京都写真美術館」にて展覧会を二本鑑賞。「アレック・ソス 部屋についての部屋」と「現在地のまなざし 日本の新進作家. vol.21」。現在、開催中の展覧会はふたつのみで、来場者数もそれほど多くはないのだが、例によって「東京都写真美術館」のエレベーターは待ち時間が長い。カレー沢薫の「東京都写真美術館ニュース 別冊ニァイズ」を入手。
「恵比寿ガーデンプレイス」のクリスマスマルシェを少し覗いてから、山手線で恵比寿駅から東京駅まで移動する。「丸の内オアゾ」の「小松庵総本家」にて早めの夕食。こちらは「夕食」として臨んでいるのだが、まだ午後3時すぎなので、ランチメニューの冊子を提供される。鴨南蛮蕎麦、厚焼き玉子、ビール。食後、「丸善」の文庫本フロアを見てまわり、五冊購入。
夕暮れ時の丸の内の街を歩いて、「三菱一号館美術館」に向かう。「三菱一号館美術館 再開館記念 『不在』 ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック」を見学。美術館をあとにすると、丸の内の街はイルミネーションで煌めいている。
Sunday, December 22
冬晴れ。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、ほうれん草のソテー、トマトと紫玉葱のサラダ、石窯ミニフランスとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
部屋のスピーカーから小林愛実『シューベルト:4つの即興曲 作品142、ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調、ロンド イ長調』を流しながら、読書。プルースト『失われた時を求めて 14 見出された時 Ⅱ』(吉川一義/訳、岩波文庫)を最後まで。「KOBE CHOCO」のチョコレートと「丸山珈琲」の豆で淹れた珈琲。
きのうと同様、風が強い。枯葉が宙を舞う。外出。山手線で渋谷駅下車。「東急フードショー」の「bricolage bread & co.」、「渋谷ヒカリエ」の「RF1」で買いもの。東急線で田園調布駅まで移動し、「SAVEUR」でケーキを買う。昼食兼夕食、奥州産あまに鶏のもも肉ロースト、桜島鶏のフライドチキン、ほうれん草のサラダ、生ハムとルッコラのサラダ、アボカドとハーブチキンのグリーンサラダ。スパークリングワイン「ESPACE」、「渋谷ワイナリー東京」の白ワイン「SCRAMBLE CROSS」を飲む。