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Monday, December 9

シリアのアサド政権が崩壊し、アサド大統領はロシアに亡命したとの報道。

朝食、目玉焼き、豚肉のコンソメ炒め、ベビーリーフと紫玉葱とミニトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、持参した弁当。左脚の痛みは快復基調だが、大事をとって散歩はお休み。夕食、鶏肉と蕪と玉葱と人参と馬鈴薯のホワイトシチュー、「タカキベーカリー」の石窯ミニフランス、ブルガリアの赤ワイン「Petit Enira」。

読書。本日届いた東京大学出版会のPR誌『UP』12月号を読む。

Tuesday, December 10

朝食、目玉焼き、鶏ハム、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、豚肉と長葱ともやしの炒め物、蕪と若布の味噌汁。「アサヒ生ビールマルエフ」を飲む。

みすず書房から謝恩企画用の「図書目録」が届く。

Wednesday, December 11

朝食、半熟卵、鶏肉のコンソメ炒め、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、しらすとほうれん草とベーコンのパスタ。「よなよなエール」を飲む。

読書。今週から『失われた時を求めて』再読の再開。プルースト『失われた時を求めて 12 消え去ったアルベルチーヌ』(吉川一義/訳、岩波文庫)を読む。

Thursday, December 12

冬の寒さが訪れる。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、玉子とハムと玉葱の炒飯。

明日からの旅路のための荷造りを済ませてから、旅の目的地に関連する本に目をとおす。村上しほり『神戸 戦災と震災』(ちくま新書)を読む。

Friday, December 13

早朝の山手線で東京駅下車。駅構内の「駅弁屋 祭」で「銀だら幕之内弁当」を買って、始発の東海道・山陽新幹線に乗り込む。座席はほぼ満席。駅弁を食べ終えたあとは、音楽を聴きながら、村上しほり『神戸 戦災と震災』(ちくま新書)を最後まで読む。新神戸駅に到着。はじめての神戸。新幹線の到着駅である新神戸駅は、「新」神戸という名前ながら、かなり年季の入った建造物だった。

場所によってはそこに差す光線の具合でどこに来ているか解ることがある。神戸がその一つで戸川は神戸に来ると朝起きてから天気がいい日には一日のうちに何度か町を見て神戸だと思った。そして何故か、或は神戸がそういう町なのか戸川が来ている時には大概は天気がよかった。(吉田健一『旅の時間』)

数日前の天気予報では雨の可能性が示唆されていたが、時折雲が空を覆いつつも天候は良好。傘が不要でなにより。新神戸駅からタクシーに乗って宿泊先のホテルまで。運転手に「オリエンタルホテルまで」と告げると、「どこのオリエンタルホテルか」を訊かれる。神戸には「オリエンタルホテル」と名のつくホテルが複数存在する。このたびの旅の宿泊先は、旧居留地にある「オリエンタルホテル神戸」。明治時代に創業した歴史ある西洋式ホテルの衣鉢を継ぐ現在の「オリエンタルホテル神戸」だが、商標権の使用権許諾契約の関係で、再来年の2月には「オリエンタルホテル」から「THE ORIENT」に名称が変わるとのこと。「オリエンタルホテル神戸」に泊まるのは最初で最後になるかもしれない。

ホテルのフロントに荷物を預けてから神戸観光を開始する。北野方面まで徒歩で歩く。中国や韓国の団体観光客の姿をやたらと見かける。「北野坂にしむら珈琲店」にて珈琲を一杯飲んで休憩してから、「北野異人館街」を巡る。「英国館」「洋館長屋」「ベンの家」を見学してから、一旦昼食のために移動。午餐の目的地は、教会の跡地をカフェとして改装した「フロインドリーブ」にて。サンドイッチとスープと珈琲。ふたたび「北野異人館街」に戻って洋館巡りのつづき。急勾配の上り坂を歩いて、「うろこの家」「展望ギャラリー」「山手八番館」「北野外国人倶楽部」「坂の上の異人館」を訪問。最後にカフェで休憩。「北野異人館 旧ムーア邸」にて。苺のミルフィーユとカプチーノ。

神戸の街を走る周遊バス「シティーループ」に乗って市役所前まで移動。ホテルでチェックインの手続きを済ませる。海岸沿いを望む角部屋で、広くて快適な部屋。「Salon15 TOOTH TOOTH 旧神戸居留地十五番館」で紅茶と焼菓子を買ってから、夕食処に向かう。「ニューミュンヘン神戸大使館」にて。鶏の唐揚げ、シーザーサラダ、ねぎたこポン酢、アボカドとクリームチーズ。「大使館ビール」と「港神戸ヴァイツェン」を飲む。

Saturday, December 14

「オリエンタルホテル神戸」にて朝食。世の中の評判どおり、朝食はとても美味しい。本日の天候は不安定なようなので、折り畳み傘を持参しての外出。神戸港にある公園「メリケンパーク」をぐるっと散歩する。「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」のロビーを覗いてから、「海岸ビルヂング」まで歩いて、アート系の書店兼ギャラリー「THE BOOK END」を訪問。周辺の雑貨店を冷かしてから、本日の昼食の目的地まで移動する。「グリル十字屋」にて、ビーフカツレツ、ポタージュ、珈琲の午餐。

神戸三宮駅から、阪神本線に乗って魚崎駅まで。六甲ライナーに乗り換えてアイランドセンター駅で下車。「神戸ファッション美術館」を訪問する。開催中の展覧会「ファッション写真が語るモード 写真とドレスの関係性」をじっくり鑑賞。アイランドセンター駅から住吉駅経由で、東海道山陽本線に乗って灘駅まで。結構な上り坂ありの道を歩いて、「横尾忠則現代美術館」に向かう。「レクイエム 猫と肖像と一人の画家」展を見学する。灘駅は人もまばらで閑散としていたが、美術館はそれなりの賑わい。

東海道山陽本線に乗って灘駅から元町駅まで。夕食は「神戸元町 別館牡丹園」にて。海老のマヨネーズ和え、焼きそば、酢豚、焼売、春巻き、ビール。

Sunday, December 15

晴天。ホテルにて朝食。ビュッフェ形式の朝食メニューは、胃袋を十二分に満たしてくれる充実した献立で、「TWG」の紅茶があって、シャンパンが飲めて、特製フレンチトーストはとても美味しい。

好天を望むホテルの部屋で休憩してから、チェックアウトの手続きを経て、神戸旅行最終日の行程をまわる。「シティーループ」に乗って、「神戸布引ハーブ園」を訪れるため、ロープウェイの乗り場まで移動する。高所恐怖症の人間を不安にさせるに十分な高さをロープウェイは突き進み、「神戸布引ハーブ園」に到着する。神戸の街を眼下に見下ろす。

タクシーに乗って街中に戻って、「神戸BAL」と「大丸神戸店」を周遊。途中、「open air 神戸元町店」にて昼食。餃子、カキフライ、フライドポテト、ビール。ホテルに戻り、荷物をピックアップして、タクシーに乗り新神戸駅まで。東海道・山陽新幹線に乗って帰途に就く。車内で「神戸開花亭」の牛肉弁当を食べる。

このたびの旅で巡った場所がそうだったということだが、神戸はコンパクトに纏まった瀟洒で品のある街だった。そして、このたびの旅で巡った場所がそうだったということだが、神戸は新郎新婦の撮影風景をやたらと見かける街だった。