Monday, November 25
朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜のサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。秋晴れ。掃除と洗濯。
医師の診察を受けるために病院へ。処方箋を貰って近くの調剤薬局へ。保険証がマイナンバーカードと一体化されても、初めて訪れる調剤薬局で個人情報を手書きで記入する面倒な作業は、変わる気配がない。
自由が丘駅下車。「Bütz SANDWICH」のサンドイッチと「スターバックス」のニューヨークチーズケーキを昼食のために買う。自宅に戻って映画を二本鑑賞。『月曜日に乾杯!』(オタール・イオセリアーニ/監督、2002年、フランス・イタリア)、『蝶採り』(オタール・イオセリアーニ/監督、1992年、フランス・ドイツ・イタリア)。
夕食、豚肉とほうれん草の塩胡椒炒め、小葱と生姜を添えた冷奴、「一保堂茶舗」の煎茶。
Tuesday, November 26
曇天。夜半にかけて大雨の予報。朝食、目玉焼き、鶏肉のコンソメ蒸し、ピーマンとキャベツと紫玉葱のグリル、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。散歩と音楽。Lou Courtney「I’m In Need Of Love」を聴く。夕食、鶏肉とニラを添えた鶏ガラと酢だしの中華麺。「松山茗茶」の烏龍茶を飲む。
読書。筑摩書房のPR誌『ちくま』の12月号に、宮下規久朗が高階秀爾を追悼する文章を寄せている。そのなかで、「それまでは美術館の現場で場当たり的に扱われていた日本の近代美術を、西洋美術史の手法によって学問的な研究対象に押し上けたもので、以後の日本近代美術研究の道標となった」と評されている、『日本近代美術史論』(ちくま学芸文庫)を本棚から抜き取って再訪する。『日本近代美術史論』は講談社から単行本として刊行されたのち、講談社文庫として文庫化され、そのあと講談社学術文庫に入り、最後はちくま学芸文庫に収まっている。ただし、紙の本としては絶版状態の模様。
Wednesday, November 27
朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと胡瓜と紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。散歩と音楽。小西康陽「失恋と得恋」を聴く。日中の最高気温が20度を超える。夕食、鶏肉と小葱を添えた温かいうどん、「一保堂茶舗」の煎茶。
読書。高階秀爾『日本近代美術史論』(ちくま学芸文庫)を読む。
鷗外の場合と同じように、黒田が、彼自身西欧絵画の本道であると信じたものを移植しようと試みながら、途中でこの企てを放棄せざるを得なくなったというところに、私は近代日本の特殊な精神的風土を強く感じる。黒田の才能と力をもってしても、西欧の伝統的絵画理念を移植することが遂にできなかったというのは、所詮わが国にそれを受け入れるだけの土壌がーー鷗外流に言えば「雰囲気」がーーなかったからであろう。その意味では、黒田が日本に折衷的な外光派アカデミズムをもたらしたというのは正しくない。日本が、ーー近代日本の風土がーー黒田を折衷的な外光派アカデミズムの画家に仕立てあげたのである。(「黒田清輝」)
Thursday, November 28
猪口邦子の自宅マンションで火災が発生し、夫の安否が不明との報道を教えてもらう。つまりは猪口孝が火事の犠牲になった可能性を知る。
朝食、鶏ハムとサニーレタスと紫玉葱とマスタードのバゲットサンド、キャロットラペ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。雲ひとつない青空の広がる秋晴れ。散歩と音楽。Ella Fitzgerald「Ella: The Lost Berlin Tapes」を聴く。夕食、生卵と小葱と白胡麻を添えた温かいうどん、「一保堂茶舗」の煎茶。
読書。高階秀爾『日本近代美術史論』(ちくま学芸文庫)を最後まで。
Friday, November 29
晴天。朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと胡瓜と紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。散歩と音楽。赤い鳥「What A Beautiful World」を聴く。夕食、竹輪と蓮根とピーマンの炒飯、「松山茗茶」の烏龍茶。
読書。本棚から「もう一度読み返す本」をピックアップ。冨原眞弓『ミンネのかけら ムーミン谷へとつづく道』(岩波書店)を読む。
Saturday, November 30
さまざまな演奏の「Mas que nada」をつぎつぎと一時間流す、沖野修也「Tokyo Crossover Radio」(InterFM)がとてもよかった。部屋の掃除と植物の水やり。朝食、ソーセージとサニーレタスと紫玉葱と人参と胡瓜とマスタードのバゲットサンド、目玉焼き、ヨーグルト、珈琲。
雲ひとつない青空。外出。山手線に乗って上野駅下車。「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を見学するために「東京都美術館」に向かう。事前予約制が導入されているものの、かなりの「激混み」との情報を事前に入手したので、開館時刻より前に到着して入口に並んでおこうと思ったら、既に展覧会場に人を入れている。混雑緩和のために開室の時間を15分早めているらしい。昨年末に刊行された雑誌『日経おとなのOFF』(日経BP)の美術展特集のなかで、山下裕二が「戦後の日本画家で最も評価すべき人だと思っている」と述べていたのがずっと頭にあったので、このたび鑑賞することに。現在の評価としては、奄美大島の地で描かれた最晩年の作品が重要なのだと思うが、そこに至る以前の絵画が素晴らしくて好感をもつ。子供の時分から抜群に絵が上手い。展覧会場を出ると、入場口の前には長蛇の列ができている。
「上野公園」で開催されている「全日本錦鯉振興会 関東甲信地区錦鯉品評会」を横目に見ながら、鶯谷駅の方面まで歩く。本日の午餐の目的地である「レストラン香味屋」へ。オードブル、平目の白ブドウ酒蒸し香味屋風、珈琲。
「レストラン香味屋」に向かうまでの道すがら見つけた「古書ドリス」を訪問。店舗移転前の森下にあった頃に訪れたのは、記録を辿れば2015年のこと。クェンティン・ベル『回想のブルームズベリー すぐれた先輩たちの肖像』(北條文緒/訳、みすず書房)、フローベール『感情教育』上下巻(山田爵/訳、河出文庫)、手塚治虫『アドルフに告ぐ』全5巻(文春文庫)を買う。
山手線で鶯谷駅から駒込駅まで。「hono bono」に立ち寄って雑貨を見てから、「BOOKS青いカバ」に向かう。ミシェル・フーコー『フーコー・コレクション 6 生政治・統治』(小林康夫、石田英敬、松浦寿輝/編、ちくま学芸文庫)、バスティアン・ハイン『ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪』(若林美佐知/訳、中公新書)を買う。
紅葉がはじまって賑わう「六義園」をぐるっと散歩する。「霜降銀座商店街」方面まで歩いて、「89’s flower」に注文しておいたクリスマスリースを取りにいく。帰りがけに「百塔珈琲 Shimofuri」に立ち寄って休憩。カフェモカを注文。珈琲豆も買う。
夕食、「sakana bacca」のばらちらし、若布とキャベツの味噌汁、「一保堂茶舗」の煎茶。
Sunday, December 1
晴れ。朝食、ソーセージとサニーレタスと紫玉葱と胡瓜とマスタードのバゲットサンド、茹で卵、ヨーグルト、珈琲。洗濯と掃除。レコードで、Vince Guaraldi Trio「A Charlie Brown Christmas」を聴く。
読みかけの二冊を最後まで。冨原眞弓『ミンネのかけら ムーミン谷へとつづく道』(岩波書店)、北杜夫『どくとるマンボウ航海記 増補新版』(中公文庫)を最後まで。
近所のスーパーマーケットで買い物。昼食、白米、辛子明太子、絹ごし豆腐と若布の味噌汁、鯵のひらきと生姜、「一保堂茶舗」の煎茶。
午後は読書。多和田葉子『百年の散歩』(新潮社)を再訪。「湖池屋」のポテトチップスと「松山茗茶」の烏龍茶。
夕食、鶏肉と玉子と長葱の親子丼、大葉と絹ごし豆腐のお吸い物、塩揉み胡瓜としらす、「一保堂茶舗」の煎茶。