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Monday, November 18

日中の最高気温が20度を超えた昨日とは打って変わって、本日は初冬の冷え込み。朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと胡瓜とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。昼休みにコートを羽織ってオフィス周辺を散歩する。夕食、玉子としらすのナンプラー炒飯。

「Technics」のワイヤレスイヤホン「EAH-AZ80」の音質を確認するために、Spotifyでいくつか楽曲を聴いたり、ニック・デカロのアレンジャーとしての仕事を特集する「宮治淳一のラジオ名盤アワー」(ラジオ日本)を聴いたり、「日曜討論」(NHKラジオ第1)での林芳正官房長官の話を聴いたり。

読書。高階秀爾『芸術空間の系譜』(鹿島出版会)を読む。1967年刊行の古い本で、どこで手に入れたのか記憶が飛んでいたが、ページに挟まれていた値札でかつて鎌倉にあった「古書ウサギノフクシュウ」で購入したことが判明。本書は鹿島出版会による「SD選書」の一冊だが、調べてみたところ絶版にはなっておらず、今でも新刊として買えることを知る。

Tuesday, November 19

谷川俊太郎の訃報。一度だけ京王線の車内でその姿を見かけたことがある。だからなんだ情報。

朝食、鶏ハムとサニーレタスと胡瓜と紫玉葱のバゲットサンド、目玉焼きと貝割れ菜、ミニトマト、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。突如訪れた冬の天気のなか、昼休みの散歩。夕食、鶏ハムと玉子と長葱と貝割れ菜を添えた蟹だし味噌ラーメン。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

読書。福田和也『奇妙な廃墟 フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』(ちくま学芸文庫)を読む。途中まで。

Wednesday, November 20

真冬の寒さになり、冬物のコート、マフラー、手袋を用意して出勤。

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、ほうれん草とキャベツと長葱を入れた豚汁。

読書。福田和也『奇妙な廃墟 フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』(ちくま学芸文庫)を読む。最後まで。

Thursday, November 21

小雨模様の曇天。早朝のNHKFMで放送される「古楽の楽しみ」が終わると、天気予報がはじまる。そのなかで気象予報士の佐藤万里奈が、きょうは家を出たときに雨が降っていなければ傘をもっていく必要はありませんと述べていて、そんな断定口調で大丈夫だろうかと思ったところまったく大丈夫ではなく、東京都心では日中もところどころで雨模様。

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、鶏ハムと長葱とほうれん草を添えた蟹だし味噌ラーメン。

会社帰りに近所の本屋に立ち寄って、雑誌を二冊買う。「カフェと音楽。」特集の『& Premium』1月号(マガジンハウス)、「銀座~日本橋を楽しむプラン30」特集の『OZmagazine』12・1月号(スターツ出版)。現在の『& Premium』の編集長の名前を確認したら戸田史で、かつて『ku:nel』の編集をしていた「ペリカン戸田」であることに今更ながら気づく。

Friday, November 22

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマト、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。会社帰りに五反田駅下車。「Rød」でパンを買って、「les mille feuilles de liberté」でブーケを買う。夕食、鯖缶とピーマンと玉葱の洋風炒飯。

手垢のついた「カフェと音楽」というテーマで特集を組んだ『& Premium』最新号だが、意想外に充実した内容でおもしろく読む。知っているカフェと音楽、知らないカフェと音楽とが、いい塩梅で配置されている。ところで、グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」を紹介する、校正をすり抜けたと思われるつぎの文章が、どうにも気になる。

ピアニスト、グレン・グールドの名を一躍世界的なものにしたデビューアルバム『ゴールドベルク変奏曲』は、グールドによるバッハ解釈の到達点ともいえるアルバム。1曲目の「Aria Take 1」を含めて、32曲を収録した大作。

上記の文章の横に添えられているアルバムのジャケット写真が、グールド最晩年の録音作品なのは誤植で、それは「デビューアルバム」ではない。そもそも「デビューアルバム」と「バッハ解釈の到達点」はふつう両立しないので、文章自体がおかしなことになっている。あと間違いではないが、「ゴルトベルク変奏曲」の録音について「32曲を収録」と表現するのは珍しい。

Saturday, November 23

午前4時に起床。「Rød」で購入した塩バターブリオッシュとポテトブリオッシュ、ヨーグルト、珈琲の朝食を済ませてから外出。東海道線に揺られて小田原駅まで向かってから、箱根登山鉄道にて箱根湯本駅経由で強羅駅まで。朝の箱根は空気が冷たい。紅葉は色づきはじめ。駅前からバスに乗って「ポーラ美術館」まで。「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」を見学する。

美術館を後にすると、山間の天候は移ろいやすいことを証明するように、雨が降ることはないとの天気予報を裏切って、小雨が舞う。強羅駅に戻っても雨が止まないので売店で折り畳み傘を買う。箱根登山鉄道に乗って宮ノ下駅で下車。傘を買った途端に雨雲は去り、晴れ間が見える。「富士屋ホテル」を訪れてホテル内の庭園を散策したのち、「レストラン・カスケード」で午餐。スモークサーモンのレモンとケッパー添え、スープ、紅鱒富士屋風、ビーフカレー、プリンアラモード、珈琲。

箱根をあとにして帰途に就く。行きは空いていた東海道線のグリーン車は、帰りではほぼ満席状態。夕食、赤飯、ほうれん草と長葱の味噌汁、「一保堂茶舗」の煎茶。

Sunday, November 24

部屋の掃除。朝食、スクランブルエッグ、胡瓜と紫玉葱とミニトマトのサラダ、ほうれん草のコンソメスープ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。秋晴れ。明るい陽射しが部屋に差し込む。

「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」の焼き菓子と「珈琲豆庵 こ豆」の豆で淹れた珈琲。『OZmagazine』12・1月号(スターツ出版)を読んで、銀座と日本橋の店舗情報を知る。鶏肉とニラの中華麺。旅の計画を練る。

読書。「安部公房展 21世紀文学の基軸」(神奈川近代文学館)ではまったく言及されてない、安部公房と不倫関係にあった女優の回想録、山口果林『安部公房とわたし』(講談社)を読む。

夕食、白米、湯葉と小葱のお吸い物、秋刀魚の塩焼き、冷奴とほうれん草のお浸し、「松山茗茶」の烏龍茶。