733

Monday, November 11

朝晩は寒くもなく暑くもなく。朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜とトマトのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、持参した弁当。夕食、貝割れ菜を添えた豚肉とキムチの炒め物、絹ごし豆腐と九条葱の味噌汁。「アサヒ生ビールマルエフ」を飲む。

「radiko」で松浦俊夫「TOKYO MOON」(InterFM)を聴いたら、クインシー・ジョーンズの追悼特集で、素晴らしい構成による一時間の番組だった。InterFMで金曜日の夜に放送される沖野修也「Tokyo Crossover Radio」と松浦俊夫「TOKYO MOON」は、どちらも流石の選曲が毎週展開されるので欠かさず聴いているのだけれど、ふたりとも曲紹介における英語の発音が果たしてそれで外国人相手に通じるのだろうかと訝しく思う日本人英語なのが、とても勇気づけられる。

読書。多和田葉子『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』(岩波現代文庫)を読む。単行本としての刊行は2003年。文庫化は2012年。単行本がでた際に図書館で借りて読んで以来、今更ながら購入した文庫本で読み返す。多和田葉子のエッセイで比重を占めるのは言語をめぐる冒険譚だが、旅エッセイとしての顔も合わせもつことに気づく。

Tuesday, November 12

秋晴れ。朝食、半熟卵、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜とトマトのサラダ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、白胡麻を添えた鶏肉と茄子とピーマンのピリ辛炒め、胡瓜と味噌。純米酒「城陽酒造 祝」を飲む。

読書。安部公房『けものたちは故郷をめざす』(岩波文庫)を読む。きのう読んだ多和田葉子『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』も『けものたちは故郷をめざす』も、「文庫解説」はリービ英雄が担当。

Wednesday, November 13

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜とトマトのサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕食、豚肉とキャベツのナンプラー炒め。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

読書。安部公房『けものたちは故郷をめざす』(岩波文庫)を最後まで。

「じんぶん堂 powered by 好書好日」に掲載されているインタビュー連載「私の謎 柄谷行人回想録」を読むと、柄谷行人が中上健次を回顧している。かつてどこかで耳にしたことのある、浅田彰が柄谷行人の運転する車に平然と乗車する話がでてくる。

たしかに、浅田君に対抗しようとするところはあった。浅田君と中上とでは、全然違う才能なんだから、そんな必要はないのに。中上は小説家だけれど、知的な直感力も並外れていた。勉強家だったし。
そういえば、中上は、浅田君が僕の運転する車の助手席に平然と乗っている、という話を聞いて以来、浅田君を命知らずの豪傑として畏怖するようになったとか(笑)。中上は、僕の運転する車に乗るとこわくてたまらなかったらしい。まあ、全般的に、浅田君のほうがずっと肝が据わってはいるね。

Thursday, November 14

花井祐介によるスケッチが時折挟まる高橋ヨーコの写真集『Along the Umatilla River』をめくる。

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱と胡瓜とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。運動不足の解消のため、昼休みの時間は会社周辺を散歩する。夕食、鶏肉と小松菜の酒蒸し、茄子と小葱の味噌汁。「アサヒ生ビールマルエフ」を飲む。

Friday, November 15

朝食、半熟卵、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、珈琲。昼食、会社近くの鮨屋にて。オフィスに戻る前に少しの散歩と「スターバックス」でカプチーノを買う。夕食、豚肉と玉葱と小葱のピラフ。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

平芳裕子『東大ファッション論集中講義』(ちくまプリマー新書)で、日本におけるファッション研究に決定的な影響を与えた存在として、鷲田清一『モードの迷宮』(中央公論社)について言及されているのを読んで、書架から抜き取って今一度再読する。現象学や身体論をベースにしたファッション論の画期性は『東大ファッション論集中講義』で言われているとおりだが、なにより影響力をもった理由は鷲田清一の「文章の巧みさ」であるように思う。おなじ内容であっても、論文調の筆力しかもたない人物が書いたとしたら、はたして多くの読者を獲得していたかどうか。鷲田清一の所説は、哲学的思考の嗜みをそれなりに経由していないと難しいところもあるのだが、文体の魅力で最後まで読ませる。あと、いま読み返してみて気づくのは、女性性を軽視しているわけでは勿論ないので、フェミニズム的な批判を浴びることはないだろうとは思うが、しかしこれは、男性の書いたファッション論だという印象を強くうける。

Saturday, November 16

掃除と洗濯。朝食、スクランブルエッグ、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、珈琲。

「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」の洋菓子と「丸山珈琲」の豆で淹れた珈琲。「RADIO DONUTS」(J-WAVE)を聴いていたら、吾妻光良と渡辺康蔵がゲスト出演。

近所の図書館、クリーニング店、スーパーマーケットを廻る。昼食、海鮮丼(鮪のたたき、しらす、生卵、白胡麻、貝割れ菜、山葵)、長葱と若布の味噌汁、「一保堂茶舗」の番茶。

午後、外出。田園都市線の用賀駅で下車。タクシーを捉まえて「世田谷美術館」まで。会期終了間際の「北川民次展 メキシコから日本へ」に滑り込む。鑑賞後、陽の暮れた砧公園を抜け出して、南下しようと試みるも、交通手段に難儀する。タクシーに乗ればよいだろうと簡単に考えていたところ全然走っておらず、なにより「環八通り」は渋滞している。世田谷は東西の交通網は確立しているが、南北の交通手段が貧弱すぎる。砧公園周辺は車移動を前提としたところがあって、世田谷は「郊外」ではないかとさえ時折思う。やむなく東急バスに乗って上野毛方面を目指す。

夕食はイタリア料理の店「naghi」にて。生ハム、真ダコとじゃがいものサラダ、大山鶏サルシッチャの炭火焼き、長谷川農産マッシュルームとしらすのペペロンチーノ、ホロホロ鶏とヒマラヤトリュフのスパゲッティ、スパークリングワインを一杯、オレンジワインを一杯、赤ワインを二杯。

Sunday, November 17

部屋の掃除と洗濯。常備菜づくり。朝食、鶏ハムとサニーレタスと胡瓜と紫玉葱とクリームチーズを挟んだバゲットサンド、茹で卵、ミニトマト、ヨーグルト、珈琲。

秋晴れというより、晴れすぎて暑い。東横線に乗って横浜駅下車。「ルミネ横浜」の「UNITED ARROWS」でセーターを買う。午前中に訪れたのでそれほど混雑していなかったが、店員の話によればきのうの一番混み合っていた時間帯では、レジに30人以上が並んでいたとのこと。「ルミネ10%オフ」の魔力を思う。「MARKS&WEB」でハンドクリームを買い足してから「NEWoMan横浜」に移動。「Tabio」で靴下を買う。「ヨドバシカメラ」に向かって、「Technics」のワイヤレスイヤホン「EAH-AZ80」を買う。購入品ははじめからほぼ決まっていたので、現品の佇まいを確認するためだけに家電量販店に訪れたのだが、店員が色々と探りを入れてきて、果てはインターネット回線の契約にまで口を挟んでくるのには閉口する。衣料品店の接客は嫌ではないのだが、家電量販店の接客はなかなかの鬱陶しさ。

東横線で自由が丘駅まで。「自由が丘デパート」にて。「珈琲豆庵 こ豆」で珈琲豆を買ってから、「キッチンカントリー」にて午餐。トルトット・カーポスタ(ハンガリー風ロールキャベツ)、ライス、ビール。「GRANDIR KYOTO」でバゲットを買ってから帰途に就く。

「Barakan Beat」(InterFM)を聴いていたら、吾妻光良がゲスト出演。夕食、白米、油揚げとほうれん草の味噌汁、たこわさ、鯵のひらきと貝割れ菜。「大那 大辛口純米吟醸酒 キレッキレ!」を飲む。