Monday, November 4
京都旅最終日。午前8時、宿泊先の「RC HOTEL 京都八坂」の屋上で、「法観寺」を眺めながら「KéFU STAND」で買った珈琲を飲む。チェックアウトの手続きを済ませてから、タクシーを掴まえて京都駅まで。とても親切かつ丁寧な接客をする運転手だったが、目的地に到着後、スーツケースをトランクに入れたことをすっかり忘れて走り出すという致命的な失態をやらかす人で、危うく荷物をもっていかれそうになる。本人も「すっかり忘れてました」との談。
コインロッカーに荷物を預けてから、嵯峨野線に乗って嵯峨嵐山駅まで。もはや観光客しかいない場所になってしまった嵐山を歩く。このたび初めて訪れる、消費者金融「アイフル」の創業者福田吉孝が設立した「福田美術館」で、「開館5周年記念 京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」展を見学する。やりすぎな展覧会のタイトルだが、展示内容はおもしろく見る。
渡月橋をわたって、午餐の場所に向かう。イタリア料理のレストラン「儘」にて。ピザ(九条ねぎとしらす、賀茂茄子)、サラダ、ポタージュ、白ワイン。
観光客だらけの現在の嵐山の雰囲気にあまり馴染まない感じになっている、古書店「London Books」を訪れる。加藤周一『日本文学史序説 上・下』(ちくま学芸文庫)、ユルスナール『とどめの一撃』(岩崎力/訳、岩波文庫)、梅本洋一『映画は判ってくれない』(フィルムアート社)を買う。
嵯峨嵐山駅から嵯峨野線と烏丸線を乗り継いで、国際会館駅まで。毎月数日だけ設けられる希少な一般公開日を狙って、「国立京都国際会館」を訪れる。建物内のカフェでの休憩を挟んで、特異な建造物をじっくり鑑賞する。
烏丸線と東西線を乗り継いで、三条京阪駅で下車。「仔鹿」でワインを3本買う。河原町三条方面まで歩いて、「京都嵐山ブルワリー 三条醸造所」に立ち寄り休憩。クラフトビールを飲む。
京都市役所前駅から東西線と烏丸線を乗り継いで、京都駅まで。「ジェイアール京都伊勢丹」で買い物。帰りの新幹線で食べるものとして、「いづう」で鯖姿寿司を、「なだ万厨房」で茶碗蒸しを買う。「本田味噌本店」で味噌を、和洋酒コーナーで缶ビールと日本酒を買ったところで荷物が重くなり、コインロッカーに移動してスーツケースを取りにいく。例によって阿鼻叫喚の様相を呈する京都駅の新幹線乗車口に突入して、午後5時すぎの東海道新幹線で帰途に就く。
夜、クインシー・ジョーンズの訃報を知る。沖野修也が音楽プロデューサーとしての仕事のやり方に悩んでいたとき、クインシー・ジョーンズのレコーディング風景における「ほとんどなにもやっていない姿」の映像を見て、これでいいんだと勇気づけられたという話が好き。
Tuesday, November 5
朝食、スクランブルエッグ、玉葱とチーズのグリル、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。旅の疲れをひき摺りながらの通常出勤。昼食は「丸亀製麺」で釜玉うどん。「MAISON KAYSER」でバゲットとトゥルトを買う。夕食、レモンクリームパスタ。「ブルームーン」を飲む。楳図かずおの訃報。
都内の移動では滅多に乗らないタクシーに、旅先の京都でやたらに乗車した結果、助手席の背部に備え付けられているモニターで流れる番組「ひみつのPRIME」を、何度も繰り返し視聴することとなり、有村架純はこの夏にかき氷を食べ損ねたという知見を得る。
Wednesday, November 6
曇天。急に肌寒くなる。朝食、スクランブルエッグ、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、トゥルトとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、「和幸」でとんかつを食べる。夕食、肉餃子。純米酒「CHIMERA」を飲む。
読書。『UP』11月号(東京大学出版会)を読む。アメリカ大統領選挙の結果は、ドナルド・トランプの勝利。トランプがふたたび大統領に就任しても特段の驚きはないのは、よくも悪くも「トランプという存在に慣れた」ということだろうか。
Thursday, November 7
朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、トゥルトとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食は会社近くの鮨屋にて。夕食は山手線の五反田駅そばの「おにやんま」で温かい肉うどんを食べる。風が強く吹く。気象庁が「木枯らし1号」を発表。夜、台所の掃除。
Friday, November 8
早朝の気温は11度。晩秋。朝食、目玉焼き、豚肉のコンソメ炒めと粒マスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、トゥルトとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
有給休暇を取得。小旅行後の生活を整理整頓する。部屋の掃除。最寄りの花屋で観葉植物を買って、スーパーマーケットで食料品の調達を済ませる。昼食は近所のラーメン店にて。
外出。山手線に乗って渋谷駅下車。「QBハウス」で髪を切ってから、「渋谷スクランブルスクエア」に向かう。1階フロアにて、「ÉCHIRÉ PÂTISSERIE AU BEURRE」でフィナンシェを買って、「丸山珈琲」で珈琲豆を買う。エスカレーターで7階まで昇って、久しぶりに「TOMORROWLAND」で服を買う。「渋谷 東急フードショー」に移動して、「bricolage bread & co.」でパンを買う。渋谷駅から東横線に乗って田園調布駅まで。「Precce」で食材を買って、「DAIICHI-ENGEI」で花を買う。
部屋の片付け。夕食、豚肉とピーマンともやしの青椒肉絲。「サッポロ黒ラベル」を飲む。
Saturday, November 9
秋晴れ。洗濯。朝食、ソーセージとレタスと九条葱と紫玉葱を挟んだバゲットサンド、キャロットラペ、ホワイトセロリとトマトのサラダ、半熟卵、ヨーグルト、珈琲。
外出。みなとみらい線の元町・中華街駅で下車。「港の見える丘公園」を抜けて、開館時刻に合わせて「神奈川近代文学館」を訪れる。「安部公房展 21世紀文学の基軸」を見学する。安部公房の生涯を通観できる展示内容への関心と同時に、安部公房の母親(唯一の小説『スフィンクスは笑う』を残した安部ヨリミ)や妻(画家、舞台美術家として活躍した安部真知)に興味が向く。
午餐は「山手ロシュ」にて。オムレツライスと海老フライのプレート、赤ワイン。バスに乗って山手から西に移動。「本屋 象の旅」を訪れる。安部公房『けものたちは故郷をめざす』(岩波文庫)、安部公房『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』(新潮文庫)、多和田葉子『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』(岩波現代文庫)、北杜夫『どくとるマンボウ航海記』(中公文庫)、岸波龍・武塙麻衣子『往復書簡 今夜、緞帳が上がる』(MACHINE BOOKS)を買う。
「横浜橋通商店街」を歩いてから、阪東橋駅附近からバスに乗って「ホテルニューグランド」方面に向かおうとするも、よく調べずに乗車したバスは目的地と反対方向に進んでしまったので、桜木町駅前で降りる。駅前からタクシーに乗って「ホテルニューグランド」へ。「コーヒーハウス ザ・カフェ」を訪れるも予想どおり満席で、順番待ち。待ち時間を利用して、「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」に立ち寄り、「山下公園」を散歩する。「コーヒーハウス ザ・カフェ」にて休憩。笠間栗のモンブランとカフェラテ。
みなとみらい線で横浜駅まで。「ニュウマン横浜」に立ち寄る。「2416 MARKET」で日本酒を一本買う。
夕食、牛豚合挽肉と九条葱と生姜とにんにくの蒸し餃子、キムチ。「サッポロ黒ラベル」を飲む。
Sunday, November 10
朝食、ソーセージとレタスと九条葱と紫玉葱を挟んだバゲットサンド、トマトと貝割れ菜のサラダ、目玉焼き、ヨーグルト、珈琲。
「ÉCHIRÉ」のフィナンシェと「丸山珈琲」の豆で淹れた珈琲。今後の週末の予定を組み立てる。訪れる予定にしている複数の展覧会の会期終了が迫ってきたので、順次予定が埋まってゆく。先延ばしにするつもりはなくとも先延ばしになってしまったのは、夏が暑すぎて外出する気になれないのがいけない。
曇天。冷え込む。昼食、鶏ハムと玉子と貝割れ菜と九条葱と玉子を添えた蛤だしの塩ラーメン。
「radiko」で音楽番組をまとめ聴きしながら、最近入手した小冊子を渉猟する。『街の手帖 池上線 32 癒やし』(コトノハ)、岸波龍・武塙麻衣子『往復書簡 今夜、緞帳が上がる』(MACHINE BOOKS)、『仔鹿の出張日誌 長野(中野・松本・塩尻)』(こじか社)、仔鹿・紫都香『キッチンドランカーの本 マリネとワイン』(こじか社)、仔鹿・紫都香『キッチンドランカーの本 揚げ物とワイン』(こじか社)。
ペアリングとかマリアージュというキーワードで調べると、ネットでも本でもいろんなことを書いてありますが、そういうのは基本的に気にしなくて良い。ワインとか食べ物の世界ってなぜかプロ向けの情報が中途半端に蘊蓄として出回っちゃうんです。(仔鹿・紫都香『キッチンドランカーの本 揚げ物とワイン』)
常備菜づくり。夕食、鶏のローストと貝割れ菜とマスタード、ホワイトセロリと胡瓜とミニトマトのサラダ、人参と紫玉葱のラペ、「bricolage bread & co.」の農民パン。白ワイン「余市ケルナー」、「ISEKADO」のペールエールを飲む。