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Monday, May 27

台風1号が発生し、日本列島に向かって北上中。曇天ときどき雨。朝食、半熟卵、フリルレタスと紫玉葱とアスパラガスとトマトのサラダ、ベーコンとスライスチーズのカスクルート、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、豚肉の塩胡椒炒め、アスパラガス、玉子焼き、ほうれん草ともやしのナムル、しめじの醤油煮、胡麻昆布、ミニトマトの弁当。夕食、豚肉とピーマンの豆板醤炒め。

読書。先日購入した上野修『スピノザ考 人間ならざる思考へ』(青土社)を読み始めたのを契機に今週はスピノザ強化週間。通勤電車内でスピノザ『エチカ 倫理学』(畠中尚志/訳、岩波文庫)を読んで、自宅で朝食後と夕食後に上野修『スピノザ考 人間ならざる思考へ』(青土社)を読む。就寝前に読みさしの佐々木敦『「教授」と呼ばれた男 坂本龍一とその時代』(筑摩書房)を最後まで。

Tuesday, May 28

湿度の高い朝の空気。朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とアスパラガスとミニトマトのサラダ、キャロットラペ、ハムとスライスチーズのカスクルート、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、鶏肉の白だし煮、アスパラガス、人参しりしり、しめじの醤油煮、小松菜のおひたし、胡麻昆布、ミニトマトの弁当。夕食、豚肉とアボカドと新玉葱のガーリック炒め。

夜は暴風雨。読書。スピノザ『エチカ 倫理学』(畠中尚志/訳、岩波文庫)の上巻を最後まで。『エチカ』を読むたび、第一部の「神について」に面食らう。

Wednesday, May 29

晴れ。朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とアスパラガスとミニトマトのサラダ、キャロットラペ、ハムとスライスチーズのカスクルート、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、鶏肉のだし醤油煮、アスパラガス、小松菜のおひたし、しめじとピーマンの塩胡椒炒め、胡麻昆布、ミニトマトの弁当。夕食、豚肉とピーマンと新玉葱の豆板醤炒め。

読書。スピノザ『エチカ 倫理学』(畠中尚志/訳、岩波文庫)の下巻を読む。

Thursday, May 30

朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスとアスパラガスとミニトマトのサラダ、新玉葱のグリル、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、蒸し鶏肉の辣油和え、アスパラガス、ズッキーニ、小松菜のおひたし、しめじとピーマンとの塩胡椒炒め、人参しりしり、ミニトマトの弁当。夕食、フライドチキン、サニーレタス、白ワイン。

午後半休を取得して自宅にて映画鑑賞。『野性の葦』(アンドレ・テシネ/監督、1994年、フランス)、『ロアン・リンユィ/阮玲玉』(スタンリー・クワン/監督、1991年、香港)を見る。

Friday, May 31

台風1号は温帯低気圧に変わったものの、通勤時間帯の雨足は強いまま。朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、「Soup Stock Tokyo」にてスープとスープのセットを注文。東京ボルシチ、オマール海老のビスク、白胡麻ご飯、花いろ烏龍茶。夕食、海鮮丼(しめ鯖、鮪のたたき、しらす、刻み海苔)、若布と玉葱と白胡麻の味噌汁、胡桃の佃煮。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

読書。断続的に今月読み進めてきたプルースト『失われた時を求めて 7 ゲルマントのほう Ⅲ』(吉川一義/訳、岩波文庫)を読み終える。

Saturday, June 1

晴れ。部屋の掃除と洗濯。朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、キャロットラペ、ベーコンとクリームチーズのカスクルート、ヨーグルト、珈琲。

読書。上野修『スピノザ考 人間ならざる思考へ』(青土社)を最後まで。勉強になってかつ面白かったので、つづけて上野修の著作をと講談社学術文庫に収まっている『デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀』に手をのばそうと思ったところ、紙の本は既に絶版状態。

西馬込の「ýohak」にて午餐。大山鶏と焼き茄子のパテ、ハムと胡瓜のサンドウィッチ、ビオワインの赤、チーズケーキ、珈琲。浅草線で西馬込駅から五反田駅まで移動し、山手線に乗り換えて新宿駅にて下車。「ルミネ新宿」の「smith」と「MARKS&WEB」で買い物を済ませてから「紀伊國屋書店」に向かう。6冊購入。國分功一郎『スピノザ 読む人の肖像』(岩波新書)、坂口安吾『安吾探偵事件帖 事件と探偵小説』(中公文庫)、金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』(中公文庫)、北杜夫『夜と霧の隅で』(新潮文庫)、北杜夫『幽霊 或る幼年と青春の物語』(新潮文庫)、アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(渡辺佐智江/訳、国書刊行会)を買う。

アルフレッド・ベスターの『ゴーレム100』については、風の便りで再版出来と知って、刊行当時に図書館で借りて読んで大変面白かった記憶が蘇ってきたのでこの度購入に至る。「大変面白かった」というのは小説の魅力もさることながら、訳者による跋文のことも指している。

わたしはSFに関してまったくの肛門外漢であるので、本シリーズ「未来の文学」担当編集者の樽本周馬がわたしにこの本を持ってきたときは、こんな人選をするとはこいつの編集者生命も長くはあるまいと思っただけで、しばらく読まずに放っておいた。しかし読んだが最後、無関心は驚愕と歓喜に変わり、さらにはそれが、なぜこのような作品が日本では二十五年間もほったらかしにされていたのだろうという疑問に変わった。

邦訳刊行までに長大な年月を要した分、日本版には、ベスターファンひいてはSFファンのセンチメントを知り、さらにはこの作家がSFというジャンルに収まりきらないことを見抜ける存在の手になる渾身の解説を付さねばならないーーそのような使命感と難を逃れたい焦燥感にかられたわたしは、そのへんにいた山形浩生に解説執筆を命じ、本人は即座にこれを拝命した。

山手線で目黒駅にて下車。「澤光青果」にて野菜を買ってから帰途に就く。夕食、牛豚挽肉と長葱の蒸し餃子、鶏肉と玉葱とピーマンの豆板醤炒め、玉子と若布と肉団子の中華風スープ、蒸した薩摩芋と玉蜀黍。「サントリー プレミアムモルツ」を飲む。

Sunday, June 2

朝食、生卵と白胡麻を添えた白粥、茄子と玉葱と小葱の味噌汁、焼き鮭、「一保堂茶舗」の煎茶。昼食、土佐甘とうを添えた「石濱匡雄&ユザーン監修のベンガリーチキンカレー」。おやつ、ロールケーキ、珈琲。夕食、豚肩ロース肉のロースト、アボカドと蛸と土佐甘とうと赤伏見唐辛子のガーリック炒め、キャロットラペ、バゲット。京都の「仔鹿」で買ったフランスのロワール地方の赤ワイン。

午前中は晴れ間が覗いていたが、午後は断続的に熱帯地方のような驟雨に見舞われる。雷鳴も轟く。読書。加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』(東京大学出版会)と2022年にDIC川村記念美術館で開催された「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」展の図録を併せて読む。