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Monday, May 6

連休最終日。曇り。朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと海藻とトマトとアスパラガスのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。洗濯と掃除。靴磨きとアイロンがけ。

五反田駅下車。久方ぶりの訪問となる「グリルエフ」を目指すも「日祝休み」と書かれた看板を前に行く手を阻まれる。日曜日が休みなのは認識していたが祝日も休業であることが頭から抜けていた。気を取り直して行き先を「7025 フランクリン・アベニュー」に変更する。毎回ハンバーガーばかりを食べているので変化をつけようとクラブハウスサンドウィッチを注文。カールスバーグを飲む。

山手線で五反田駅から目黒駅に移動。時間調整のための休息場所として選んだのは、「ホテル雅叙園東京」内の庭園の滝を望めるカフェ「Pandora」。苺のショートケーキと珈琲を注文して、しばし読書。江國香織『旅ドロップ』(小学館文庫)を読む。JR九州の情報誌に掲載されていた旅エッセイをまとめたもの。単行本刊行時に図書館で借りて読んだはずだが大半のエピソードを忘れている。

台風でも接近しているのかと思う程の強風が吹きつける目黒川沿いを歩いて「目黒区美術館」に向かう。開催中の展覧会「青山悟 刺繍少年フォーエバー」を見学。美術館をあとにして目黒駅から渋谷駅に山手線で移動し、「渋谷スクランブルスクエア」の「UNITED ARROWS」でスラックスを二本買ってから帰途に就く。「渋谷スクランブルスクエア」のテナントは外野から見ても試行錯誤している様子が窺えるのだが、数ヶ月ぶりに訪れてみたら4階のフロアすべてが改装中になっている。

夕食、アボカドとほうれん草とトマトのパスタ。「SCHMATZ」のオリジナルビール「weizen」を飲む。

Tuesday, May 7

朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱とトマトとアスパラガスのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズとストロベリージャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、豚肉の豆板醤炒め、ピーマンの塩胡椒炒め、ミニトマトの弁当。夕食、鶏肉と小松菜を添えた白石温麺、「一保堂茶舗」の焙じ茶。

終日雨模様で風が強く吹く。読書。森有正『遥かなノートル・ダム』(講談社文芸文庫)を読む。山城むつみが「解説」を書いている。しばらく前に神保町の古書店「澤口書店」で見かけたものの、刊行当時の定価を大きく超える四千円の値付けがなされていたので入手は見送っていたのだが、先日「ブックオフオンライン」で入荷したとの報せをメールで受けて購入に至ったのが本書。しかし古本だが定価とほぼおなじ価格。好著との評価を受けている本、それも文庫本が、絶版で入手が難しくなっている現況を前にすると、紙の書物がいよいよ好事家の道楽となるのかと危惧する。

Wednesday, May 8

朝食、半熟卵、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトとアスパラガスのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、豚肉の豆板醤炒め、茄子とピーマンのガラムマサラ炒め、大根の煮物、人参しりしり、ミニトマトの弁当。夕食、鶏肉とアボカドとミニトマトのガーリック炒め、赤ワイン。

日暮れ時、沛然たる雨。五月の初旬から早々にゲリラ豪雨に見舞われて、今年の夏が思いやられる。読書。小津夜景『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)を読む。

Thursday, May 9

朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱とトマトとアスパラガスのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズとストロベリージャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、豚肉の塩胡椒炒め、大根の煮物、人参しりしり、小松菜の塩胡椒炒め、ミニトマトの弁当。夕食、白米、小葱と絹ごし豆腐の味噌汁、肉じゃが(豚肉、馬鈴薯、人参、玉葱、白滝)。「ふたこビール」の「ハナミズキホワイト」を飲む。

肌寒いを超えて寒い朝。読書。小津夜景『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)を最後まで。なかなか変わった人だった。

Friday, May 10

朝食、目玉焼き、ベーコン、サニーレタスと紫玉葱と海藻とミニトマトとアスパラガスのサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、梅干し、豚肉の柚子ぽん酢炒め、肉じゃがの残り、人参しりしり、小松菜のおひたしの弁当。夕食、鶏肉とキャベツのガーリック炒め、キャロットラペ。「イオン」で買った白ワイン「FINCA FABIAN」を飲む。

天候の振れ幅が大きく、初夏の陽気に戻る。読書。岡部伊都子『鳴滝日記・道 岡部伊都子随筆集』(講談社文芸文庫)を読む。

Saturday, May 11

朝食、生卵と白胡麻を添えた白粥、だし醤油、茄子と長葱の味噌汁、「京つけもの 大安」の漬物、「一保堂茶舗」の焙じ茶。部屋の掃除と洗濯とアイロンがけ。珈琲を淹れて休憩。「こ豆珈琲 自由が丘」で購入した豆を挽く。

五反田駅下車。満を持して「グリルエフ」に向かって開店時間を待つ。ハヤシライス、カニコロッケ、野菜サラダ、赤ワインを注文する。山手線に乗って五反田駅から恵比寿駅に移動。「東京都写真美術館」で展示を見る前にカフェ「フロムトップ」で休憩。苺とチャイのパフェ、カフェラテを注文する。美術館に移動して「時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」展を見学する。初見では冒頭と最後に宮沢賢治が登場する意図が掴みかねる内容なのだが、カレー沢薫による漫画「東京都写真美術館ニュース 別冊ニァイズ」を読むと展示の意図と苦労がよくわかる。大変ためになる「ニァイズ」。

「恵比寿ガーデンプレイス」内を彷徨いてから、渋谷駅経由で自由が丘まで移動する。クラフトビール専門店「コムロビイル」を訪問。「NOMCLASSIC MAIBOCK」のパイント、フライドポテト、ソーセージを注文する。自由が丘を逍遥後、帰途に就く。

台所まわりの掃除と夕餉の準備。鶏肉とアボカドとキャベツのガーリック炒め、キャロットラペ、農民パン。「よなよなエール」を飲む。

Sunday, May 12

朝の天気は陽射しが眩しい晴れ模様だが、夜半から明日にかけて天候は下り坂になるとの予報。朝食、生卵と白胡麻を添えた白粥、だし醤油、茄子と小松菜の味噌汁、「銀座若菜」の漬物、「一保堂茶舗」の焙じ茶。洗濯。

「居心地いい店、東京の居場所」特集の『OZ magazine』6/7月号(スターツ出版)に目をとおす。月刊から隔月刊に変更されたリニューアル号。編集長の名前が変わっており、『メトロミニッツ ローカリズム』の編集もやっている古川誠は『OZ magazine』からは離れたらしい。表紙の写真の撮影者は変わらず川島小鳥だが、モデル(Kanoco)を起用するのはやめた模様。経費削減だろうか。

近所のスーパーマーケットで食料品の調達を済ませたあとは終日自宅にて。クラシック音楽のレコードを流しながら読書。図書館で借りた本二冊を読む。『フランス知と戦後日本 対比思想史の試み』(宇野重規、伊達聖伸、髙山裕二/編、白水社)と蓮實重彦『ショットとは何か 実践編』(講談社)。『フランス知と戦後日本』は戦後日本の知識人におけるフランス知の受容をめぐる考察がならぶ論文集で、個々の論稿について思うところは色々あるが、なにより「フランス知と戦後日本」というテーマ設定が興味ぶかい。近所の図書館で予約した本が同時に届いた以外の理由はないので並行して蓮實重彦の新刊を読むことになったのは偶然にすぎないが、『フランス知と戦後日本』のなかで髙山裕二が以下のように書いているのは、そういうものなのかと少し意想外な感触をもつ。

工藤庸子さんの解説に誘われて、講談社文芸文庫に入った『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論(上・下)』を読んでみた。著者である蓮實重彦の仕事はこれまでほとんど素通りしてきたから、通読したのは今回がほとんど初めての経験となる。
私が大学の学生生活の大半を過ごしたのは2000年代で、周囲で蓮實の著作を読んでいる学生は珍しかった。フランスの現代思想や映画に関心がある学生は少なからずいて、そういう人たちの会話では、その名がひとつの記号として飛び交ってはいた。ただ、私自身は政治学専攻で、フランス現代思想にはほぼ全く関心がなかった(おまけに「二外」はドイツ語だった)。(p.109)

昼食、海鮮丼(鮪のたたき、しらす、生卵、小葱、白胡麻)、茄子と小松菜の味噌汁、貝の磯和え、「銀座若菜」の漬物、「一保堂茶舗」の焙じ茶。午後も読書。途中休憩として、「六花亭」のマルセイバターサンドと「こ豆珈琲 自由が丘」の豆で淹れた珈琲。

夕食、白米、若布の味噌汁、鶏の唐揚げ、キャベツの千切り、トマト、「銀座若菜」の漬物。「GREAT DANE BREWING」のクラフトビール「EVERYDAY IPA」と「SCOTCH ALE」を飲む。