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Monday, January 29

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、ハムのソテーと粒マスタード、人参のマリネ、トゥルトとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、生卵と蒸籠で蒸したハムとほうれん草を添えた醤油ラーメン。

読書。青柳いづみこ『ドビュッシー 想念のエクトプラズム』(中公文庫)を最後まで。東京芸術大学大学院博士課程での学位論文を元にしたクロード・ドビュッシー論。文庫版の跋文で著者みずから「生硬な表現が目につく」と書いているとおり、後年における達意の文筆家としての青柳いづみこを知っている身からすると、その筆致にやや「硬さ」を感じなくもない。夜、ピエール・ブーレーズの指揮するドビュッシーの管弦楽曲集を聴きながら「サドヤ」の赤ワインを飲む。

Tuesday, January 30

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、ハムのソテーと粒マスタード、トゥルトとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。きのうとおなじ献立の予定が冷蔵庫から人参のマリネを出すのを忘れる。昼食、お弁当。夕食、鶏の唐揚げ、白菜とほうれん草と茄子としめじの味噌汁。「黒松剣菱」の熱燗を飲む。

片目の下瞼が痙攣する。調べてみたところ「眼瞼ミオキミア」という症状らしく、原因は疲労とストレスと睡眠不足とのこと。疲労とストレスを回避する術は思い浮かばないが、睡眠不足を解消するには早朝4時起床を見直したほうがよいかもしれない。読書。柄谷行人『日本精神分析』(講談社学術文庫)を再訪。

Wednesday, January 31

午前4時起床をやめて午前4時20分起床に変更。朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのソテーと粒マスタード、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、蒸し鶏肉と葱塩だれ、絹ごし豆腐と白菜とほうれん草の味噌汁。「琥珀ヱビス」を飲む。

ラジオを聴いているとあっという間に一月も終わりとのコメントが氾濫しているのだが、個人的には例年一月はとても長く感じて仕方がない。本日ようやく一月の最終日。読書。柄谷行人『日本精神分析』(講談社学術文庫)を最後まで。

Thursday, February 1

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのソテーと粒マスタード、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、蒸籠で蒸したハムとほうれん草を添えて辣油をかけた醤油ラーメン。「琥珀ヱビス」を飲む。

岩波書店のPR誌『図書』が届く。新刊案内のページをめくっていたら松浦寿輝の長編小説『名誉と恍惚』が「岩波現代文庫」として文庫化されるとのこと。単行本の版元である新潮社で文庫化しないのは何故。おなじく新潮社から刊行された『明治の表象空間』が「新潮文庫」に入るのは似つかわしくないので「岩波現代文庫」に収まるのであれば話はわかるのだが。文庫解説は沢木耕太郎。

Friday, February 2

午前4時30分起床に微調整。朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのソテーと粒マスタード、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、タンドリーチキン、ほうれん草のソテー。「サドヤ」の赤ワインを飲む。

朝晩本格的な冬の冷え込み。読書。書架の文庫棚から宇野弘蔵『資本論入門』(講談社学術文庫)を再訪。

Saturday, February 3

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのソテーと粒マスタード、カンパーニュとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。掃除と洗濯。片寄明人をゲストに迎えて好きな音楽をひたすらかける曽我部恵一のラジオ番組「PINK MOON RADIO」(α-STATION FM KYOTO)を聴く。「GLOBE COFFEE」の豆で淹れた珈琲をお供に読書。読みさしの長谷川郁夫『吉田健一』(新潮社)のつづき。

快晴。山手線に乗って池袋駅下車。およそ6年ぶりの池袋。「ルミネ池袋」のレストランフロアにある「スターバックス」にてカプチーノとニューヨークチーズケーキをお供に読書。川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(講談社)を読む。「ルミネ」と云うと新宿か有楽町か横浜の印象が強いので、「東武百貨店」と隣接する「ルミネ池袋」が存在することへの認識がぼんやりする。繁華街における混雑したスタバには毎度辟易してしまうのだが、こちらの店舗は程よく閑散としていてよかった。「MARKS&WEB」でハーバルオイルとハンドクリームを買ってから、昼食は「しぶそば」にて。紅生姜のかき揚げと九条葱の蕎麦を食べる。山手線で移動。日暮里駅下車。「谷中霊園」を抜けて「SCAI THE BATHHOUSE」に向かう。ダレン・アーモンド「Timeline」を見学。

「古書木菟」にて古本探訪。リチャード・フラナガン『グールド魚類画帖 十二の魚をめぐる小説』(渡辺佐智江/訳、白水社)、マルグリット・ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』(多田智満子/訳、白水社)、松浦寿輝『平面論 一八八〇年代西欧』(岩波書店)、デイヴィッド・ベズモーズギス『ナターシャ』(小竹由美子/訳、新潮クレスト・ブックス)、レオニード・ツィプキン『バーデン・バーデンの夏』(沼野恭子/訳、新潮クレスト・ブックス)を買う。千駄木に向かう坂を下って「往来堂書店」に向かう。新刊本探訪。鷲田清一『所有論』(講談社)、高階秀爾『エラスムス 闘う人文主義者』(筑摩選書)、磯﨑憲一郎『日本蒙昧前史』(文春文庫)、『現代思想』2024年2月号 特集=パレスチナから問う』(青土社)を買う。本で荷物が嵩張りトートバッグが重くなる。

千代田線で千駄木駅から新御茶ノ水駅に移動する。「喫茶 穂高」に立ち寄って珈琲を飲んで休憩。小川町駅から新宿線で初台駅まで。「東京オペラシティ アートギャラリー」に向かう。「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」を鑑賞。ミュージアムショップの「Gallery 5」にて展覧会図録の『ガラスの器と静物画』(ブルーシープ)と関連書籍の山野アンダーソン陽子『ガラス』(ブルーシープ)を買う。

京王新線で初台駅から新宿三丁目駅に向かう。節分なので夕食は自宅で恵方巻でも食べるかと「新宿伊勢丹」の地下食料品売場を覗くと、行列を避けたければ事前予約が基本で、当日購入する場合は阿鼻叫喚の混雑のなかに飛び込まなければならない事態になっており、節分という行事がそんなことになっていたのかと吃驚する。副都心線/東横線にて田園調布駅で下車。駅前の鮨屋「醍醐」にて恵方巻を買う。夕食、恵方巻、大根と若布と絹ごし豆腐の味噌汁、大根の漬物。「黒松剣菱」の熱燗を飲む。

Sunday, February 4

雨のち曇り。部屋の掃除。朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とミニトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのソテーと粒マスタード、カンパーニュとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、鯖缶のチャーハン。おやつ、煎餅と焙じ茶。近所のスーパーマーケットで食料品の調達。常備菜づくり。夕食、白米、絹ごし豆腐と大根と長葱の味噌汁、鰹のたたき、大根のつま。「琥珀ヱビス」を飲む。長谷川郁夫『吉田健一』(新潮社)を読了。