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Monday, January 15

朝食、半熟卵、サニーレタスとトマトと胡瓜とブロッコリーのサラダ、人参のマリネ、ベーコン、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、生卵と蒸したハムと小松菜を添えた豚骨ラーメン。「キリンクラシックラガー」を飲む。

会社からの帰り道はまっすぐ歩くのに難儀するほど冷たい強風が吹く。読書。大島渚『わが封殺せしリリシズム』(高崎俊夫/編、中公文庫)を読む。昨年あたりから高崎俊夫が編纂した書籍にしばしば遭遇する。白水社のPR誌『白水社の本棚』が届く。

Tuesday, January 16

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、人参のマリネ、ハムのグリルとマスタード、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、焼き餃子。「黒松剣菱」の熱燗を飲む。

きのうと同様に、朝は清々しい冬晴れ、夜は冷たい風が吹きつける。読書。山田稔『旅のなかの旅』(白水Uブックス)を読む。旅というと無条件で肯定的な言葉が世の中には溢れているが、本書は億劫で面倒という心根が根底にあるエッセイで、好ましい。

Wednesday, January 17

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、人参のマリネ、ベーコン、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、鶏の唐揚げ、絹ごし豆腐と小松菜の味噌汁。「キリンクラシックラガー」を飲む。

今週から通勤の道中に聴いている音楽はウラディミール・ホロヴィッツのピアノ演奏。読書。山田稔『旅のなかの旅』(白水Uブックス)を最後まで。

Thursday, January 18

朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、人参のマリネ、ソーセージとマスタード、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、油淋鶏、絹ごし豆腐と小松菜の味噌汁。「黒松剣菱」の熱燗を飲む。

寒かったり寒くなかったりの日々。本日は「寒くなかったり」の日。読書。澤直哉『架空線』(港の人)を読む。

Friday, January 19

掃除と洗濯。朝食、茹で卵、サニーレタスと胡瓜と紫玉葱とトマトのサラダ、人参のマリネ、ベーコンとマスタード、パンドミとクリームチーズ、林檎とキャラメルのジャム、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、焼豚と小松菜を添えた豚骨ラーメン。「琥珀ヱビス」を飲む。

本日は有給休暇を取得。外は穏やかな冬晴れで外出日和だが、部屋に引きこもって映画鑑賞の日とする。『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ/監督、1973年、スペイン)、『エル・スール』(ビクトル・エリセ/監督、1983年、スペイン・フランス)、『柔らかい肌』(フランソワ・トリュフォー/監督、1964年、フランス)、『さすらい』(ヴィム・ヴェンダース/監督、1976年、西ドイツ)を見る。

「みすず書房」より目録を元に注文した中井久夫『西欧精神医学背景史』、前田良三『ナチス絵画の謎 逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」』、トーヴェ・ディトレウセン『結婚/毒 コペンハーゲン三部作』(枇谷玲子/訳)が届く。

人文書を紹介するウェブサイト「じんぶん堂」に掲載されている柄谷行人の回想録をまとめて読む ((私の謎 柄谷行人回想録))。柄谷行人の実務的能力のなさについては断片的に伝え聞いているが、本当にないらしい。

柄谷 理科系に行かなかった理由は、もう一つあったんです。実験が苦手だった。例えば、中学校で、化学の実験でも、最初から班長にさせられたわけですね。そのとき、僕の班が一番できると思われたんだけど、実際は、むちゃくちゃになった。そもそも、ガスバーナーに点火することができないから、よその班から新聞紙に火をつけてもってくるみたいなことをする。先生があきれて、不思議がっていました。試験は出来るのに、おかしい、と。しかし、これが僕の正体だよ(笑)。
――いまでも、料理をしようとすると、家が全焼しかねないとか、洪水になりかねないような事態になる、と、妻の凜さんから伺いました(笑)。

Saturday, January 20

天気は下り坂の予報。曇天。朝食、茹で卵、サニーレタスと胡瓜と紫玉葱とトマトのサラダ、人参のマリネ、ベーコンとマスタード、パンドミとクリームチーズ、林檎とキャラメルのジャム、ヨーグルト、珈琲。部屋の掃除。「六曜社珈琲店」の豆で淹れた珈琲と「豊島屋」の鳩サブレー。近所のスーパーマーケットで買い物。昼食、白米、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁、鰤と鰹の刺身、大根のつまと貝割れ菜。「一保堂茶舗」の緑茶を飲む。映画鑑賞。『ことの次第』(ヴィム・ヴェンダース/監督、1982年、西ドイツ・ポルトガル・アメリカ)を見る。読書。石川美子『山と言葉のあいだ』(ベルリブロ)を読む。夕方「ギネス」を飲む。常備菜づくり。人参のマリネ、蓮根の酢煮、南瓜の白出汁煮、白菜としめじの醤油煮。夕食、ローストチキン、芽キャベツ、クレソン、トゥルト。イタリアのシチリア州のワイン「DONNAFUGATA Sedara」を飲む。YouTubeの「山田五郎オトナの教養講座」を視聴。

Sunday, January 21

天気予報どおりの悪天候。朝食、生卵としらすと貝割れ菜を添えた白粥、絹ごし豆腐と若布の味噌汁。「丸八製茶場」の加賀棒茶を飲む。午前中は雨が降りつづける。「くるみの木」で買った豆で淹れた珈琲と「豊島屋」の鳩サブレー。読書。去年の暮れに銀座の「教文館」で購入した石川美子『山と言葉のあいだ』(ベルリブロ)を読む。山登りに関心がなく、おそらくは一生涯登山らしい登山を体験することはないと思うが、そんな者をも惹きつける膂力をもつ素晴らしいエッセイ集。版元の「ベルリブロ」とはまったく知らない名前だと思って奥付を確認すると発行者は尾方邦雄とあり、「みすず書房」の編集の人だった。昼食、白菜とベーコンのペペロンチーノ。午後も読書。マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』(小竹由美子/訳、新潮クレストブックス)を読む。夕方、雨が止む。夕食は鍋。鱈、白菜、芹、焼き豆腐、うどんを白出汁で。〆に卵雑炊。「キリンクラシックラガー」を飲む。ピーター・バラカンの「Barakan Beat」(InterFM)を聴いて、マリーナ・ショウの訃報を知る。