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Monday, October 30

起床時刻は午前4時15分。例年秋冬は目覚めが悪くなりがちだが午前4時台前半の起床時間を維持したい。部屋の掃除と食事の支度。午前5時過ぎに朝食。半熟卵、ベーコン、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。普段は朝食の時間帯に大西泰斗の「ラジオ英会話」を聴いているのだが、今週は前週とおなじ内容の再放送週なので、NHKFMの「古楽の楽しみ」に耳を傾けながら食事を摂る。部屋のスピーカーからはブクステフーデによるラテン語のカンタータ「われらがイエスの四肢」が流れる。読書。先々週に代官山の「蔦屋書店」で買った、森岡督行『荒野の古本屋』(小学館文庫)を読む。夕食、蒸籠蒸し(蓮根、しめじ、ピーマン、茄子、大根、キャベツ、鶏ハム)、柚子ぽん酢、番茶。

Tuesday, October 31

人間ドックでの腹部超音波の診断所見が「膵嚢胞性病変」だったので、消化器内科を受診してMRI検査を受ける。ほぼ終日病院での検査につきあうかたちに。どっと疲れる。本日は書物に目をとおす気力がないのでイヤホンを耳に装着する。山崎まさよしが自身のライブで歌唱を拒否して弛緩したトークを繰り広げたがために、批判の十字砲火を浴びたとのこと。そしてそれを契機に、さだまさしのコンサートにおける卓越したトーク術が話題になっていると知る。併せて「さだまさしトークベスト」なる4枚組のアルバムが存在するとの知見を得たので、Spotifyで見つけた4枚のアルバムすべてを聴く。

Wednesday, November 1

読書。岩波書店のPR誌『図書』を読む。大江健三郎の追悼特集。自由が丘に出向く用事があったので「珈琲茶館 集」で珈琲とケーキ。2階席の天井が高い。夕食、茄子とピーマンとキャベツの鯖缶炒飯。鯖缶は「Ça va(サヴァ)?」のレモンバジル味を使用。フランスの白ワイン「Les Naturistes Bordeaux Blanc 2020」を飲む。

Thursday, November 2

季節外れの陽気がつづく。読書。野矢茂樹『言語哲学がはじまる』(岩波新書)を読む。夕食、焼売、蒸籠蒸し(蓮根、茄子、ピーマン、キャベツ)。「プレミアムモルツ」を飲む。

Friday, November 3

文化の日。晴れ。新宿駅からホリデー快速おくたまに乗って立川駅を目指す。駅改札口から昭和記念公園へ向かう大きな人の流れがあって、手紙社主催の「東京蚤の市」に吸い込まれていく。開始時間直前に到着したが既に入口には行列ができている。2019年に訪れたときはもう少し牧歌的なイベントだったと記憶しているが、いつの間にやらかなりの集客を誇る催し物となっていて、人流を整備する警備員が複数人配置されている。事前にコンビニで「e+」の紙のチケットを発行して入場者はリストバンドを手首に巻くという2023年らしからぬアナログな手法を展開しているイベントに参戦。北欧雑貨の店「harikko/terälehtii」で「ARABIA」のスープ皿を買う。一旦離脱して商業施設「GREEN SPRINGS」に赴きカフェで休憩。「PAPER MOON」にて洋梨とアーモンドのパイとダージリンの紅茶。ふたたび「東京蚤の市」へ。来場者数は増加の一途を辿る。ドライフラワーの店「DRY FLOWER : f3」で商品を選ぶもレジが長蛇の列で、支払いに辿り着くまでに40分以上かかる。荷物になるものは帰りがけに買おうとの思惑を打ち砕く混雑っぷり。昼食は「MOTHERS ORIENTAL」にて。シーザーサラダ、生ハムのグラタンコロッケ、タルトゥファータのピザ・ビアンカ。麦酒(Vedett Extra White)と赤ワインを飲む。店舗の内装が広島を旅した際に宿泊したホテル「THE KNOT HIROSHIMA」の1階にあるレストラン「MORETHAN」に似ているとの指摘を受けて調べてみたら、同じ系列の飲食店だった。昼食が終わった時点で「東京蚤の市」は終了時刻まで2時間を切っていたが人の波は変わらず、賑わいの余波を受けた近くのセブンイレブンまでもが入場制限を実施している。帰りは立川駅から特急あずさに乗って新宿駅まで。自宅に戻ってから近所のスーパーマーケットで買い物。夕食、ざる蕎麦、鮪のたたき、豆腐と小葱のお吸い物。「プレミアムモルツ」を飲む。読書。沢木耕太郎『旅のつばくろ』(新潮文庫)を読む。

Saturday, November 4

晴れ。季節外れの陽気が継続。山手線で上野駅下車。開館時間前の国立西洋美術館の入口に向かう。早く到着しすぎて行列の先頭を陣取ることに。企画展の「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」を見る。11年前に訪れたポンピドゥー・センターで見た作品も今回の展示に複数あるはずだが記憶から飛んでいる。じっくりと見て回ったので、一番乗りで展覧会会場に入ったものの大勢の人に追い抜かれる。図録を買う。常設展示内の小企画「もうひとつの19世紀 ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」を見学してから午餐のためのレストランに向かう。「Brasserie L’écrin」にて。久方ぶりに訪れた「Brasserie L’écrin」は、上野駅の旧貴賓室を利用した内装に変化はないものの少しカジュアルな雰囲気になっていた。ポレンタと彩野菜と海老のタルト、鰻の温製テリーヌ、豚バラ肉のコンフィ、ティラミス、珈琲。フランスの赤ワインを飲む。上野駅から恵比寿駅まで山手線で移動。東京都写真美術館に向かう。「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」。山上新平の写真が印象に残る。「即興 ホンマタカシ」。唐突に現れる磯崎新のポートレート。「風景論以後」。久しぶりに清野賀子の写真をまとめて見れたのがよかった。徒歩で目黒駅方面へ移動。夕食は「とんき」にて。ひれかつ定食と瓶麦酒。「les joues de BéBé」でパンを買ってから帰途に就く。読書。岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』(ちくま学芸文庫)を読む。

Sunday, November 5

朝食、半熟卵、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。掃除と洗濯。「ANTENOR」のレーズンサンドと珈琲で小休憩。映画鑑賞。『カルメンという名の女』(ジャン=リュック・ゴダール/監督、1983年)と『カラビニエ』(ジャン=リュック・ゴダール/監督、1963年)を見る。昼食、ラムキーマカレー。ふたたび映画鑑賞。『いますぐ抱きしめたい』(ウォン・カーウァイ/監督、1988年)を見る。アジア圏の映画を見ていると、しばしば島田紳助を彷彿とさせる相貌のチンピラが登場し、そして大抵は予想通りの愚鈍なチンピラっぷりを発揮する。夕食、白米、ほうれん草と豆腐の味噌汁、焼き魚(かます)、貝の磯和え、番茶。「プレミアムモルツ」を飲む。