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Monday, July 31

愈々「twitter」が「X」に変容したらしい。青い鳥が消える。読書。夏目漱石『門』(岩波文庫)を読む。夕食、半熟卵とオクラと茗荷と水茄子とトマトとトウモロコシを添えた素麺。「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」を飲む。

Tuesday, August 1

読書。夏目漱石『行人』(岩波文庫)を読む。昼頃、雷鳴轟きわたり凄まじい豪雨となる。ゲリラ豪雨に遭遇するのは久方ぶり。岩波書店のPR誌『図書』8月号が届く。森見登美彦や原田宗典や志賀理江子による単発のエッセイが載っているが、『図書』における原稿依頼の基準が毎度よくわからない。夕食、ハムと胡瓜とトマトと卵焼きとキムチを添えた冷やし中華。「キリン スプリングバレー」を飲む。

Wednesday, August 2

立岩真也の訃報を知って吃驚する。よく云えば知的な冗談、悪く云えば内輪ネタと評することのできる立岩真也の文体をめぐる戯言やらパロディやらを、2010年辺りまでの立岩真也の仕事は積極的に追っていたので一応は正確に理解できる人間ではあるのだが、しかし図書館で本を借りて読む習慣が根づいた時期と重なっていたため、不幸にして自宅の本棚に立岩真也の本は一冊もない。今度書店を訪れた際には購入して読み返す作業に勤しむ計画を立案しつつ思うのは、立岩真也の読者であったにもかかわらずわたしは一貫して安楽死肯定派であるという事実である。はたして「よい読者」なのだろうか。夕食、蓮根と水茄子と小松菜とキムチを添えた素麺。「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」を飲む。読書。夏目漱石『行人』(岩波文庫)を最後まで。本日郵便受けに届いたみすず書房のPR誌『みすず』を読む。休刊にともない本号が最終号となり、今後はWEB掲載に移行するとのこと。都内在住なのに『みすず』の届くのがやたら遅いという謎の仕打ちも今月をもって最後となる。なお「読書アンケート特集」は今後書籍として刊行する予定とのこと。みすず書房価格で書籍化されないことを願うばかりである。夕食、蓮根と小松菜と水茄子とキムチを添えた素麺。「キリン スプリングバレー」を飲む。

Thursday, August 3

読書。夏目漱石『道草』(岩波文庫)を読む。夕食、蓮根と小松菜と茗荷と水茄子とミニトマトとトウモロコシを添えた素麺。「キリン スプリングバレー」を飲む。

Friday, August 4

読書。夏目漱石『道草』(岩波文庫)を最後まで。夕食、白米、油揚げとオクラと蓮根の味噌汁、鯵のひらき、ピーマンとツナの炒めもの。「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」を飲む。

Saturday, August 5

ここ最近の朝食の献立は定式化して、半熟卵、ベーコン、サニーレタスとトマトと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、トウモロコシ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。何度かの失敗を経て半熟卵のつくり方はほぼマスターした。バスと電車を駆使して灼熱地獄を避けながらの外出。「QBハウス」で散髪を済ませて、千代田線の乃木坂駅下車。「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を見学するために国立新美術館に向かう。鑑賞前に午餐として美術館3階にある「BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee」にてフランス料理を食べる。気軽に入れる好きなレストランだが、地獄のような暑さのなかでレストランフロアにおける冷房の効きに難あり。建物の空調制御に関して設計した黒川紀章に責任はあるのだろうか。メニューを眺めると開催中の「テート美術館展」とのコラボレーションのコースが展開されていたが、食材を口に運ぼうとした瞬間に火薬で爆発するような蔡國強とのコラボメニューを期待したがそのようなものはなかった。通常のランチコースと白ワインを注文する。蔡國強の展示会場は、蔡國強ってそんなに人気があるのかと訝しく思うほど多くの人で賑わっていた。日比谷線で六本木駅から恵比寿駅に移動。「TODAY’S SPECIAL」で「LISARCH」のヘアオイルと「筒井時正玩具花火製造所」の線香花火を買う。山手線で恵比寿駅から目黒駅に移動。「澤光青果」で野菜を買う。目黒線で目黒駅から田園調布駅に移動。「Precce」で食材の調達。読書。『漱石文明論集』(三好行雄/編、岩波文庫)を読む。夕食、鶏肉と三つ葉とオクラと胡瓜と茗荷とトウモロコシを添えた素麺。フランスの白ワイン。

Sunday, August 6

朝食後、部屋の掃除。洗面所を重点的に清掃。昼食、茗荷と小葱を添えたラムキーマカレー。映画を二本鑑賞。『欲望の翼』(ウォン・カーウァイ監督/1990年、香港)、『恋する惑星』(ウォン・カーウァイ監督/1994年、香港)を見る。写真集の棚の整理。夕食、牛豚挽肉と小葱の蒸し餃子、キムチ、薩摩芋。「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」を飲む。