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Monday, June 26

朝の読書。先日神保町の「東京堂書店」で買った多和田葉子『白鶴亮翅』(朝日新聞出版)を読みはじめる。蒸し暑い曇天模様。ロシアとウクライナをめぐる現況の狂騒を横目に過去の歴史に目を転ずる通勤の読書。自宅の書架から抜き取った土肥恒之『興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地』(講談社学術文庫)を読む。夕食、ベーコンと茄子とピーマンとキャベツのパスタ。フランスの白ワイン「Domaine Bassac Tranquille Blanc」を飲む。優秀な普段使いのワインだが、飲みやすいので飲みすぎる危険性に配慮が必要。

Tuesday, June 27

外国で起こった出来事に関して「現地在住の日本人」が発言権をもって登場する光景をしばしば見かけるが、日本在住の日本人が日本社会に対して適切な分析をすることは稀であることを想起すれば、現地在住であることの優位性など微々たるものであることは自明なはず。夕食、スモークサーモンとディルとケイパーのピラフ。「キリンラガービール」を飲む。夜、「村上RADIO」(TOKYO FM)の先週末放送分を聴く。

Wednesday, June 28

複数の本を並行して読んでいて、並行して読み終えるタイミングを迎える。早朝、多和田葉子『白鶴亮翅』(朝日新聞出版)を読み終えて、会社からの帰りの電車で土肥恒之『興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地』(講談社学術文庫)を読み終えて、就寝前に『午後三時にビールを 酒場作品集』(中央公論新社/編、中公文庫)を読み終える。夕食、小籠包、蛸とわかめと胡瓜の酢の物、南瓜の煮物、冷奴。「サッポロラガービール」を飲む。

Thursday, June 29

朝は午前4時20分に起床し、NHKFMの「古楽の楽しみ」を聴きながら朝食の支度をするのが近頃の日課となっている。起きるのがやや早すぎるので古楽演奏のラジオ番組がはじまる前からチャンネルを合わせることになり、「ラジオ深夜便」が終わる間際の次回放送の予告が耳にはいる。いまの「ラジオ深夜便」はアニメソングの特集をしたりマイケル・ジャクソンの曲を流したりすると知って、中高年向けの番組という印象をもっていたので聴取層が変化しているのだろうかと一瞬思ったが、アニメソングを聴く人々が中高年になっただけなのだと思い直す。本日の東京の最高気温は33度。先が思いやられる暑さ。読書。『対談 日本の文学 作家の肖像』(中央公論新社/編、中公文庫)を読む。夕食、「ピザハット」のピザ、ベビースピナッチとトマトと紫玉葱のサラダ。「キリンラガービール」を飲む。

Friday, June 30

読書。『対談 日本の文学 作家の肖像』(中央公論新社/編、中公文庫)を最後まで。岩波書店のPR誌『図書』7月号が届く。夕食、白米、茄子とキャベツとわかめの味噌汁、焼き魚(鯵の干物、ほっけ)、はりはり漬け。「キリンラガービール」を飲む。

Saturday, July 1

七月。全国的に荒れ模様の天気で、東京も雨。NHKFMの「ウィークエンドサンシャイン」と「世界の快適音楽セレクション」を聴きながら本棚を占領する図録を整理する。昼前に長傘をもって都心に向かう。東京都写真美術館の併設のカフェ「フロムトップ」にて昼食。チキンカレー、チーズケーキ、アイスコーヒー。東京都写真美術館にて展示をふたつ鑑賞。「田沼武能 人間讃歌」と「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」。「TODAY’S SPECIAL」で花瓶と花を買って、「ザ・ガーデン自由が丘」で夕食の食材を買って帰途に就く。夕食、牛豚挽肉と九条葱の蒸し餃子、卵とわかめの中華風スープ、とうもろこし。「サッポロラガービール」を飲む。

Sunday, July 2

晴れ。朝食、茹で卵とトマトとベーコンと紫玉葱とサニーレタスのサラダ、パン・ド・カンパーニュとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。近所のスーパーマーケットまで食料品の調達に向かう。昼食、白米、茄子と豆腐の味噌汁、真鯵の刺身、大根のつま、茄子とピーマンと鰹節の醬油煮、はりはり漬け、焙じ茶。ジャニーズ事務所がらみで山下達郎が炎上中だと耳にして「サンデーソングブック」(TOKYO FM)を聴くも、事前収録なので終始中野サンプラザの話をしている。読書。奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(イースト・プレス)を読み返す。夕刻、「北海道麦酒醸造株式会社」による「小樽麦酒 オタルエール」を飲む。夕食、ローストチキン、アボカドとミニトマトとベビーリーフのサラダ、ブルーチーズ、パン・ド・カンパーニュ、白ワイン。