658

Saturday, June 10


甥っ子の運動会を見学に行く。コロナ禍の制限が解除され、今年から保護者以外の人も参加できるようになった。徒競走で走る姿がお父さん、つまりわたしの弟にそっくりで、とてもエモい気持ちになった。弟もわたしもいい中年になったけど、今も昔もわたしにとって弟は可愛い弟なのだ…。

午後は外出。東京駅まで。まずはROD GALLERYで「勝又公仁彦 遠/近 Skyline/Hotel Windows」を観てから、アーティゾン美術館で、今年いちばん楽しみにしていた展示「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」を鑑賞する。フランティセック・クプカが展覧会のメインビジュアルを務める日が来るなんて、と感慨深い。ボリュームのある展示なのでもう一度来ようと思っている。図録を買ったら厚さが3.5cm近くあって、これまたすごいボリューム。銀座に向かう途中、ビルのパブリックスペースで和太鼓と笛の演奏が行われていたのでしばし聴き入る。

ギャラリー小柳で「須田悦弘 補作と模作の模索」を観て、森岡書店で「岡本仁 HERE TODAY My days before Instagram and My days after Polaroid」を観る。岡本仁さんご本人が在廊していたので、ご挨拶して新刊『HERE TODAY』を買い、サインもいただく。岡本仁の書くものを欠かさず読んできたというわけではないのだが、10〜20代を少なからず岡本仁の影響下で過ごしたわたしは紛れもなく岡本仁チルドレンだと思う。

教文館に立ち寄るも今日は何も買わず。夜は煉瓦亭にて、カニクリームコロッケ、ライス、ビール。カニクリームコロッケ大好き。GINZA SIXのViennoiserie JEAN FRANÇOISでパンを買い、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで「横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」を観て、リカーマウンテン 銀座777でクラフトジンを買い、ルミネ有楽町で買い物して帰宅。

Sunday, June 11

Twitterを見ていると全国民が観ているのではないかとの錯覚に陥るほどみんな観ているシャンタル・アケルマン作品を、満を持してようやく観始める。1本目は『私、あなた、彼、彼女』(シャンタル・アケルマン監督、1974年、ベルギー・フランス)を。女性二人のセックスシーンは、まるで白い蛇が絡み合っているようで見事だった。夕方、ビールを一杯飲む。夜は、ローストチキン、ホワイトセロリとベビーリーフのサラダ、トマトとキャベツのコンソメスープ、バゲット、広島で買った牡蠣ペースト、赤ワイン。ワインは広島のアンデルセンで買ってきた、小鳥のラベルが可愛いオーストラリアのもの。