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Friday, February 17

『みすず』2023年1/2月号(みすず書房)の「読書アンケート特集」、今回久しぶりに気になる本に付箋を貼ってみたら見事に付箋だらけになった。こんなに貼って付箋の意味あるのかと思う。とにもかくにもこの形式での読書アンケート特集はこれにてラストだ。嗚呼、寂しい。

夕食を食べ、お皿を洗いながら部屋のラジオで澤部渡の「NICE POP RADIO」(α-STATION)を流していたらドナルド・フェイゲンの「I.G.Y」が聞こえてきたので、おっ、これはちゃんと聴かねばと手をとめたところ(ドナルド・フェインが流れたら可能な限り正座して聴くようにしている)、すぐに、アッこれはオリジナルと違うな、ライブ盤かな? と思っていたら、なんと歌っているのはドナルド・フェイゲンではなく藤井隆だった。声質が似ているのか、あるいは藤井隆がえらいことドナルド・フェイゲンに寄せてるのか…、ドナルド・フェイゲン本人と信じて疑わなかった。あーびっくりした。藤井隆の音楽の実績はある程度知ってはいるもののこれはまったくの初耳だった。このくだりの前にソファで寝落ちしてしまった夫に明朝何も言わず聴かせてみて、これ歌ってるのだ〜れだ?! と聞いてみよう。

Saturday, February 18





朝食を食べ始めてすぐ、夫がドナルド・フェイゲンの「I.G.Y」を歌う藤井隆の話をし始めたのでがっかり。朝食をつくりながら「NICE POP RADIO」をイヤホンで聴き直していたらしい。藤井隆の芸達者ぶりにひとしきり盛り上がる。

朝一番でイノダコーヒ 東京大丸支店へ。「京のブランチ」を注文して早めのランチを済ませてから東京ステーションギャラリーで「佐伯祐三 自画像としての風景」を観る。大盛況。フランスで活躍した日本人画家というとわたしは荻須高徳がとても好きなので、佐伯祐三については重要な画家だとは重々承知しつつも正直そこまで興味を持てなかったのだが、今回、作品をまとめて観ることで思っていた以上に面白い画家だったのだということがわかった。わたしが不勉強なだけだった。構図や雰囲気から木村伊兵衛が撮ったパリの風景を思い出したりもした。

新橋に移動して、クリエイションギャラリーG8で「仲條正義名作展」。あのロゴもこのロゴも仲條さんの作品だったんだ。spiral、資生堂ギャラリー、資生堂パーラー、現美、oazo、細見美術館…。そして何はなくとも花椿。

目黒に移動して、Jubilee Coffee and Roasterで珈琲豆を買い、東京都庭園美術館で「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」を観る。1910年代から30年代にかけての装飾芸術について。キャプションが非常に充実しているので、きちんと勉強したらめちゃめちゃためになるはずだが、情報量が多いがゆえに展示を観るだけで精一杯…。あらためて文献を読んで勉強したいものだ。

夜は、とんきにてロースカツ定食とビール。アトレ目黒の澤光青果で野菜を買って帰る。