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Tuesday, January 31


本日、東急百貨店本店がクローズ。生まれも育ちも東急線沿線なので、次々に誕生する新しいビルに夢中になるのはもちろんだとしても、やはりここは我が心のデパートであり続けた。子どもの頃の記憶に、東急本店のショッパーは深く深く刻み込まれていて、2020年春に復刻された時はそのショッパーのためだけに買いものに行ったりしたのだった。

Saturday, February 4


東京都美術館で「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」を観る。エゴン・シーレは好みの画風かというとそうではない。少し激しすぎる。しかし、本当に絵が巧い。せっかくエッチングや木版画の技法を学んだのにすぐ興味を失ったという記述があったけれど、たしかにあれほどさらさらと思いのままに描けたらドローイングのほうがいいわとなるだろう。あれだけ崩しても人物の身体構造がどうなっているのか一目でわかるように描ける。天才だ。あらためて感心してしまった。個人的にはクリムト大好きマンなのでクリムトの数少ない風景画を観ることができて嬉しかった。そしてコロマン・モーザー。これまで彼に対してはポスターなどの印象が強くグラフィック・アーティストとしての側面しか見ることができなかったが、今回、絵画作品を観られたのが本当に大きな収穫だった。《キンセンカ》という絵の素朴な愛らしさよ。雲や山脈を描いた作品も穏やかな雰囲気で好きだ。

絵を観たあとは美術館併設のRESTAURANT MUSEにてランチ。クリムト展とのコラボメニューがウィーナーシュニッツェルだというので迷わずオーダーする。シュニッツェル大好き。自分で上手く作るのが難しいので、食べられる機会を逃さずに。ポーランドとドイツで食べたシュニッツェルは本当に美味しかった。いつかまた食べに行きたいものだ。

古書木菟に立ち寄り、3冊購入。相変わらずこの古本屋、世界一好き。日暮里駅まで歩いて山手線で大塚駅まで移動し、久しぶりに都電(都営荒川線こと東京さくらトラム)に乗って早稲田へ。古本屋&書店めぐり。古書ソオダ水、NENOi、安藤書店、五十嵐書店。安藤書店では和服姿のご婦人が上品な物腰で店番をしていたのだけど、バックに流れるのはエアロスミス? だったか、バリバリのアメリカンロックでその落差がシュールすぎた。何だったんだ(それはともかく本の状態もきれいで棚も見やすくよいお店だった)。