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Monday, April 24

短い旅が終わり凡庸な日常がはじまる。気温が低下し風も強くて肌寒い一日。夕食、鶏肉と揚げ玉と長葱と生卵を添えた温かい蕎麦。「一保堂茶舗」の番茶を飲んで、「満月」の阿闍梨餅を食べて、「京都醸造」の「週休6日」を飲んで、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のカタログに目をとおして、京都旅の余韻に浸る。京都でやや意想外だったのは激混みかもしれないとの予測が外れたことで、もちろん京都駅や伊勢丹地下食料品売り場や河原町近辺は多くの人で賑わってはいたものの、昨年秋の紅葉シーズンの阿鼻叫喚の光景を思い起こせば先週末の混雑具合などはかわいいものである。この度訪れた店舗で少し待ったのは「虎屋菓寮 京都一条店」くらいで、それもたいした待ち時間ではなかったから、京都で紅葉を狩るのは危険というのが教訓かもしれない。

Tuesday, April 25

読書。志賀賢治『広島平和記念資料館は問いかける』(岩波新書)を読む。夕食、鶏肉と竹輪を添えた温かいうどん。「ヱビスビール」を飲む。夜、アイロンがけをしながらラジオを聴く。京都で宿泊したホテル「TSUGU 京都三条」は設備も雰囲気もよく好感をもったのだがフロントやエレベーターですれ違う宿泊客が外国人ばかりで、彼らはどうやって宿泊先を検索しているのだろう。

Wednesday, April 26

筑摩書房のPR誌『ちくま』の5月号を読む。やや強めの雨の降るなか出勤。残業。「鰻丼大臣」が話題になっているらしい渦中、本日の夕食は鰻丼、小松菜としめじの味噌汁、胡瓜とわかめの酢の物。「プレミアムモルツ 香るエール」を飲む。食後に「満月」の阿闍梨餅と「一保堂茶舗」の番茶。阿闍梨餅にせよ、帰りの新幹線車内で食べた「出町ふたば」の名代豆餅にせよ、事前に予約しておけばお手軽に入手できるにもかかわらず大行列に並んで購入している光景をいつも不思議に思っていたが、行列に並ぶというイベントとして愉しんでいるのかもしれない。真似する気はないが。

Thursday, April 27

読書。井伏鱒二『黒い雨』(新潮文庫)を読む。初読だと思っていたが読みはじめたらうっすら記憶が想起されてきたので再読かもしれない。会社からの帰りがけに立ち寄った「東急ストア」で「台湾フェア」をやっていたので、台湾風小籠包と葱油鶏を夕食として買って帰る。「ヱビスビール」を飲む。

Friday, April 28

夕食、ホタルイカと長葱のパスタ。「プレミアムモルツ 香るエール」を飲む。明日からは大型連休、ではなくただの土日に突入する。

Saturday, April 29

晴れ。掃除と洗濯。朝食後に「GLOBE COFFEE」で買った豆で淹れた珈琲をお供に読書。『HIROSHIMA 1958』(港千尋+マリー=クリスティーヌ・ドゥ・ナヴァセル/編、エマニュエル・リヴァ/写真、関口涼子/翻訳、インスクリプト)、港千尋『愛の小さな歴史』(インスクリプト)を読む。近所のスーパーマーケットで食料品の調達を済ませてから、昼食として「エリックサウス」の南インド風チキンカレーを食べる。映画鑑賞。『東京画』(ヴィム・ヴェンダース/監督、1985年、西ドイツ・アメリカ)を再見する。笠智衆と厚田雄春の登場シーンはよく憶えていたがヘルツォークが出てくるのはすっかり記憶から飛んでいた。読書。大江健三郎『ヒロシマ・ノート』(岩波新書)を読む。夕方、「三陸ビール」の「週末のうみねこ」と「カルビー」の「じゃがいもチップス 北海道しおバター味」で休息。夕食、ローストチキン、クレソンのソテー、マヨネーズソース、王子サーモンとベビーリーフのサラダ、バゲット、トスカーナの赤ワイン。

Sunday, April 30

雨。朝食、「鎌倉ハム」のベーコンとチーズと紫玉葱とマヨネーズをパンドミで挟んだホットサンド、サニーレタス、ヨーグルト、珈琲。アイロンがけ。「りんごとバター。」のフィナンシェと珈琲。映画鑑賞。『666号室』(ヴィム・ヴェンダース/監督、1982年、フランス・西ドイツ)を見る。昼食、焼豚と長葱と小葱を添えた醤油ラーメン。読書。近藤譲『ものがたり西洋音楽史』(岩波ジュニア新書)を読む。夕食、豚挽肉と長葱とほうれん草の蒸し餃子。「ヱビスビール」を飲む。