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Monday, April 17

体調は恢復傾向だが大事をとって在宅勤務に切り替える。しかし以前であれば有給休暇を消化する状況であろうが在宅勤務なる制度が一般化したことにより軽度の体調不良であれば休まずに労働力を投下する方面に向いてしまう功罪を思う。夕食、雑炊(白米、絹ごし豆腐、長葱、舞茸、しらす、みつ葉、生卵)、わかめの味噌汁。「一保堂茶舗」の番茶を飲む。読書。鷲田清一『京都の平熱 哲学者の都市案内』(講談社)を読む。京都を論じた本は数あれど本書一冊だけで十分なのでは思う。

Tuesday, April 18

平日の朝は朝食の支度をしながらNHKFMの「古楽の楽しみ」を聴いている。番組名は何度か改題しながらもバロック音楽を中心に選曲して放送する長寿番組だが、2022年度からの大きな変化点として放送時間が朝の6時開始から5時開始に変更された。今週の放送分は珍しく聴き逃しサービスを利用できるが、権利関係の問題があるのか基本的にはリアルタイムでしか聴くことができず、5時前に起床する早起き人間しか聴けない番組になってしまっている。夕食、ソーセージのボロネーゼ。読書。今週末は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を目的に京都を訪れる予定なので、京都に関連する本を読んでいる。田村喜子『京都インクライン物語』(中公文庫)を読む。残念ながら蹴上インクラインは今年の展示会場には選ばれていないのだが。

Wednesday, April 19

読書。大江健三郎『ピンチランナー調書』(新潮文庫)を読み進める。夕食、油揚げとわかめと長葱を添えた温かいうどん。「一保堂茶舗」の番茶を飲む。堀込高樹の「NEW MUSIC, NEW LIFE」(α-STATION FM KYOTO)を聴いたら坂本龍一の追悼特集をしていたのだが、GEISHA GIRLSや富岡多恵子の曲をかけるという坂本龍一の多面性の紹介するよい構成だった。坂本龍一がオノ・ヨーコに怒られていたという堀込高樹によるどうでもいい話もおもしろく聴く。

Thursday, April 20

とある懸賞に応募した結果、iPad miniが当選する。夕食、白米、玉葱としめじとわかめの味噌汁、豚肉と春菊の甘辛炒め、胡瓜の中華風マリネ。

Friday, April 21

読書。大江健三郎『ピンチランナー調書』(新潮文庫)を最後まで。大江健三郎の小説を読むとそれが醍醐味ではあるのだが非常に閉塞的な気分になる。本日は午後有給休暇を取得し、近所のスーパーマーケットで買いものを済ませて、部屋の掃除とアイロンがけと本棚の整理と常備菜づくりに精をだす。夕食、海鮮丼(鮪のたたき、生卵、しらす、刻み海苔)、かぶとほうれん草の味噌汁。「一保堂茶舗」の番茶を飲む。今週は平日アルコールを口にせずに過ごした結果、朝の目覚めがとてもよいのでやはりアルコールは身体に悪いのではないかと思う。

Saturday, April 22

東京駅始発の東海道新幹線で京都に向かう。午前6時発の始発「のぞみ」に乗車。東京駅構内の「駅弁屋祭」で購入した「やわらかひれカツサンド」と車内販売の珈琲で簡単な朝食を済ませる。途中で線路内人立ち入りの影響で予定より50分遅れで京都駅に到着。駅からタクシーで宿泊先であるホテル「TSUGU 京都三条」に向かう。ホテル併設のカフェ「coffee and wine ushiro」でクロックムッシュとサラダと珈琲を注文。午前10時より「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の遊覧を開始し、
– Mabel Poblet / WHERE OCEANS MEET(京都文化博物館 別館)
– Roger Eberhard / Escapism(嶋臺ギャラリー)
– 山田学 / 生命、宇宙の華(HOSOO GALLERY)
– 石内都、頭山ゆう紀 / 透視する窓辺(誉田屋源兵衛 竹院の間)
– 山内悠 / 自然 JINEN(誉田屋源兵衛 黒蔵)
– 世界報道写真展 レジリエンス 変化を呼び覚ます女性たちの物語(京都芸術センター)
– Inma Barrero / Breaking Walls(伊藤佑 町家跡地)
– Paolo Woods & Arnaud Robert / Happy Pills(くろちく万蔵ビル2F)
– 松村和彦 / 心の糸(八竹庵 旧川崎家住宅)
– Coco Capitán(大西清右衞門美術館)
を巡る。「here Kyoto」で休憩してから二条城に移動し、
– 高木由利子 / PARALLEL WORLD(二条城 二の丸御殿 台所・御清所)
を訪れて本日の見学は終了。ホテルに戻ってから「京都BAL」に立ち寄り、鴨川周辺を散歩してから夕食の目的地である「ikariya523」に向かう。パン、季節野菜と自家製ハムのサラダ、ココットスフレキッシュ、真鯛のポワレ、生ハムを注文する。白赤橙のワインを三杯飲む。ホテルに戻りテレビをつけて知っている芸能人たちの老け込んだ姿を確認してから就寝。

Sunday, April 23

ホテル近くの「イノダコーヒ本店」に開店時刻前に訪れると、7時開店を知らせる看板が店の前に出ているのだがなぜか店内には客の姿がちらほら見える。不思議に思っていると常連客と思われるお爺さんがやってきて「強引に入ったらええねん」と作動していない自動ドアをこじ開けて入店するので後ろをついていく。店員も何も云わないので成立している仕組みのようだが、開店前の店に強引に入るという唖然とするローカルルールである。京の朝食を注文。ホテルに戻ってからチェックアウトの手続きをして、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」遊覧を再開。京阪本線で鳥羽街道駅まで移動し、
– Coco Capitán(東福寺塔頭 光明院)
を見学してから祇園四条駅まで北上。「スターバックス」に立ち寄ったのち八坂神社を訪問。建仁寺にて、
– Joana Choumali / Alba’hian(両足院)
を見てから早めの昼食として「レストラン菊水」でハンバーグ定食を食べる。
– Dennis Morris / Colored Black(世界倉庫)
– Boris Mikhailov / Yesterday’s Sandwich(藤井大丸ブラックストレージ)
– Coco Capitán(ASPHODEL)
– César Dezfuli / Passengers 越境者(Sfera)
– Joana Choumali / Kyoto-Abidjan(出町桝形商店街)
を巡ってすべての展示を完走。途中偶々通りがけで見つけた横浪修の展示「Assembly」(haku kyoto)も見学。出町桝形商店街から京都御所に向かって散策し、近くの「虎屋菓寮 京都一条店」で休憩。あんみつを食べる。タクシーでホテルに向かって荷物をピックアップし、再度タクシーに乗って京都駅まで。帰途に就く。帰りの新幹線車内で「ジェイアール京都伊勢丹」で予約購入した「紫野和久傳」の鯛ちらしと「出町ふたば」の名代豆餅を食べて、「京都醸造」の「週休6日」を飲む。