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Monday, January 23

書店で購入した新刊本をしばらく寝かせておいても滋味深くなるわけでもないので買ったらすぐに読む態度を貫くべく、トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』(加藤節/訳、ちくま学芸文庫)の上巻に手をつける。途中まで。郵便受けに先日申し込んだ白水社のPR誌『白水社の本棚』(2023年冬号)が届く。夕食、トマトとほうれん草としらすのパスタ。「琥珀ヱビス」を飲む。夜、映画鑑賞。『パッション』(ジャン=リュック・ゴダール/監督、1982年、スイス・フランス)を見る。

Tuesday, January 24

会社からの帰り道、冷たい風が吹きつける。読書。トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』(加藤節/訳、ちくま学芸文庫)のつづき。夕食、しめじと舞茸とベーコンのクリームパスタ。「マルエフ」を飲む。夜、『ドーナツブックス いしいひさいち選集9 ああ無精』(双葉社)を読む。

Wednesday, January 25

全国的に寒波到来で大変な事態になると報道は脅しているようだが、東京都内に限定していえば、普段よりも結構寒いという点をのぞくと今朝は快晴で青空が広がる。読書。トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』(加藤節/訳、ちくま学芸文庫)の上巻を最後まで。下巻に手をつける。夕食、白米、玉葱とわかめの味噌汁、チーズハムカツ、千切りキャベツ、トマト。「琥珀ヱビス」を飲む。高橋幸宏を追悼する細野晴臣「Daisy Holiday!」(InterFM)を聴く。

Thursday, January 26

読書。トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』(加藤節/訳、ちくま学芸文庫)の下巻を読む。ホッブズの残した古典『リヴァイアサン』については、さまざまなかたちでその梗概には触れてきたものの、ちゃんと読んだのは今回がはじめて。キリスト教について延々と論じている書物であることを今更知る。夕食、おでん(鶏肉、大根、人参、茹で卵、はんぺん、魚河岸揚げ、しらたき)、おかかごはん。「サッポロラガー」を飲む。夜、筑摩書房のPR誌『ちくま』の2月号を読む。金井美恵子は体調が回復したらしく連載が復活している。

Friday, January 27

読書。長尾龍一『リヴァイアサン 近代国家の思想と歴史』(講談社学術文庫)を読む。本日はやや強引に午後休暇を取得する。先月宣言しておきながら放置していたマルセル・プルースト『失われた時を求めて』の2周目に手をつける。「六花亭」のマルセイバターケーキと珈琲をお供に、吉川一義の訳文による岩波文庫の1巻目を読む。夕方、少し仕事。鈴木邦男死去の報せ。夕食、白米、辛子明太子、人参と蓮根の味噌汁、鰹のたたき、大根のつま、冷奴、胡瓜の糠漬け。「サッポロラガー」を飲む。

Saturday, January 28

晴れ。朝食、目玉焼き、シャウエッセンとマスタード、サニーレタスとトマトと紫玉葱のサラダ、ヨーグルト、珈琲。外出。東西線で木場駅まで。木場公園を抜けて、事前に予約優先チケットを購入済みの展覧会を見るため東京都現代美術館に向かう。開館時間直前の美術館に到着すると長蛇の列ができている。列をつくる大半の人びとの目的は「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展の当日券の入手のようだが、寒空のなかを耐えてまで見る程のものだろうかと思ったが、見る程のものだった。完成度の高い展示構成に感心する。美術館併設のカフェ「二階のサンドイッチ」でサンドイッチとカフェラテの昼ごはん。もうひとつの展示「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」を見学してから美術館をあとにする。「Allpress Espresso」で珈琲を買って清澄白河界隈を歩く。ところでこのあたりの呼称は「木場」でもよいはずだが、雑誌やウェブでの街紹介では断固「清澄白河」と呼ぶのはなぜか。「しまぶっく」「古書ほんの木」「古書しいのき堂」と古本屋三軒をめぐる。都営新宿線で森下駅から神保町駅まで。「PASSAGE by ALL REVIEWS」と「東京堂書店」を梯子する。本日の収穫は、新刊6冊と古本13冊。帰途に就く。道中の読書は武田泰淳『目まいのする散歩』(中公文庫)。夕食、ロールキャベツ、カシス・マスタード、「bricolage bread & co.」の農民パン、京都の「仔鹿」で買ったクロアチアの赤ワインとオーストリアの白ワイン。

Sunday, January 29

晴れ。終日自宅にて。朝食、目玉焼き、シャウエッセンとマスタード、サニーレタスとトマトと紫玉葱のサラダ、ヨーグルト、珈琲。イングリッド・ヘブラーの弾くモーツァルトのピアノ・ソナタをレコードで聴きながら読書。きのう「東京堂書店」で購入した山崎佳代子『ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発』(左右社)を読む。昼食、鶏肉と小葱を添えた温かいうどん。ロールケーキと珈琲のおやつ。米田知子の写真集を二冊。『AN END IS BEGINNING 終わりは始まり』(原美術館)、『After the Thaw 雪解けのあとに』(赤々舎)。ラジオを聴きながら夕食。蛍烏賊と小松菜のパスタ、ベビーリーフと辛子明太子のサラダ、農民パン。「琥珀ヱビス」を飲む。