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Monday, October 10

休日。雨のち晴れで気温が上昇するらしい本日の天気予報。気温の乱高下が激しいので、ただの風邪に注意したい。朝食、茹で卵、ベビーリーフと紫玉葱とトマトとベーコンのサラダ、パンドミとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。自転車に乗って買いものに出かける。九品仏の「成城石井」で珈琲豆とドレッシングとイベリコ豚生ハムを買って、「Comme’N」で昼ごはんのためのパンを何品か買って、久が原の「秋庭商店」でワインを買う。帰宅。フィリップ・グラスのオペラ「浜辺のアインシュタイン」が先週末に神奈川県民ホールで上演されたことを知り、Spotifyで見つけた演奏を久方ぶりに聴いてみる。フィリップ・グラスの音楽にはそのしつこさを理由にさほど惹かれないものの、「浜辺のアインシュタイン」という題名は好ましい。夕食、鶏肉とほうれん草と紫玉葱とミニトマトのペペロンチーノ、バゲット、ポルトガルの赤ワイン。読書。柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店)を途中まで。いまの若い人が柄谷行人を読む積極的な動機はあまりないのではと思ったりするが、雑誌『批評空間』を読んできた者としては、柄谷行人の思考に最後までつき合う義理のようなものを勝手に感じている。

Tuesday, October 11

読書。渡邊啓貴『フランス現代史 英雄の時代から保革共存へ』(中公新書)を読む。夕食、白米、油揚げと青梗菜の味噌汁、人参しりしり、豚肉ともやしの炒め物と焼肉のタレ、麦酒。今秋旅の計画を立てているので、日本政府肝煎りの「全国旅行支援」を利用すれば金銭的なメリットを得られるのであろうが、適用要件をちまちま調べて泡銭を得る貧乏くさい所作は相当億劫である。夜、映画鑑賞。『北の橋』(ジャック・リヴェット/監督、1981年)を見る。

Wednesday, October 12

読書。柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店)を最後まで。むかしからさほど変わっていない柄谷行人の特徴であるが、引用する翻訳文に対するこだわりのなさにあらためて目がいく。全集だったり文庫だったりと統一性がなくて、じぶんのなかで血肉化された手元にある文献を使って書いている様子が窺える。夕食、鶏肉と生卵とみつ葉をのせた温かいうどん、麦酒。

Thursday, October 13

会社帰りに髪を切る。クリストとジャンヌ=クロードの文献をAmazonで調べていたら、TASCHENから出ている図録がなぜかアダルト商品あつかいされていて [1]、「商品は外から見えないよう厳重に梱包してお届けします」と無駄に洒落の利いた注釈がついてしまっている。夜、自宅の本棚からTASCHEN刊行による別のクリストとジャンヌ=クロードの図録を抜き出して眺める。

Friday, October 14

読書。下斗米伸夫『ソビエト連邦史 1917-1991』(講談社学術文庫)を途中まで。里見香奈女流五冠が挑んだ将棋の棋士編入試験は、里見の三連敗で終結してしまった。将棋の世界において、男女で力量に大きな差がある理由は競技人口の違いだけでは説明がつかず、体力面を含め、将棋が単なる頭脳プレーではないことを示唆しているように思える。夕食、「sakana bacca」のばらちらし、わかめの味噌汁、麦酒。

Saturday, October 15

外出。田園調布駅前と商店街で開催される「田園調布フェア」に赴き、近年における趣味のひとつと云ってよい東急線キャラクターのるるんの着ぐるみを鑑賞する。田園調布駅から目黒線と三田線を使って日比谷駅で下車し、丸の内国際ビルヂングの「マクドナルド」でチキンナゲットを食べてから銀座界隈に向かう。「UNIQLO TOKYO」と「無印良品」を廻ってから、スーツケースを新調しようと「RIMOWA」に向かう。店員からの丁寧な説明を受けて選択肢として挙げたスーツケースは現在在庫切れで、入荷まで3ヶ月程度を要するとのこと。入荷したら連絡してもらう手続きだけして店を出る。新橋駅から山手線で目黒駅まで。夕食は「とんき」にて。開店時間の25分前に着いてしまい、流石に早く来すぎだと思って店に向かったら既に5人も並んでいた。ヒレかつ定食と麦酒。アトレ目黒の「澤光青果」で野菜を買ってから帰途に就く。

Sunday, October 16

本日も外出。京浜東北線に乗って横浜駅着。横浜駅で開催される、鉄道開業150年を記念した鉄道6社合同イベントに向かうも、グッズ販売や各種イベントがてんこ盛りなのもあって、ものすごい人の数で驚愕する。子供を含めた鉄道ファンの層の厚さを思い知る。こちらはのるるんの着ぐるみを見たいだけなのだが。人だかりが凄くて、着ぐるみが登場するもまったく見えず。そそくさと退散し、ルミネ横浜の「MARKS&WEB」でハンドクリームを買ってから、みなとみらい線に乗って元町・中華街駅に向かう。港の見える丘公園を抜けて、神奈川近代文学館にて「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」を見学する。本展の関連イベントとして、「いとうせいこう×奥泉光「文芸漫談シーズン6」川端康成『雪国』」というオンライン配信してくれればよいのにと思う催しが今月頭に実施されている。横浜マリンタワーの展望台に昇ってから、山下公園からみなとみらい駅周辺まで歩く。横浜赤レンガ倉庫では「オクトーバーフェスト」をやっていた。かつて「KIHACHI」が存在した場所にできた「SHAKE SHACK」でポテトと麦酒を注文して休憩してから帰途に就く。夕食、鶏肉と茹で卵と海苔と小葱をのせた塩ラーメン、麦酒。

  1. https://www.amazon.co.jp/dp/3822859966 []