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Monday, September 26

イタリアで極右政権が誕生する見込みとの報道。残暑。本棚の整理はおおよそ完了したので、あとは片っ端から読んでいくだけ。積読となっていたハンナ・アーレント『全体主義の起原 3 全体主義』(大久保和郎、大島かおり/訳、みすず書房)に手をつける前に、矢野久美子『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書)に目をとおして準備体操。夕食、持ち帰り寿司、麦酒。夜、映画鑑賞。『東風』(ジガ・ヴェルトフ集団/監督、1969年)を見る。

Tuesday, September 27

読書。ハンナ・アーレント『全体主義の起原 3 全体主義』(大久保和郎、大島かおり/訳、みすず書房)を途中まで。夕食、油揚げと生卵と小葱をのせた温かいうどん、麦酒。常連客と観光客で本店はいつも混雑している京都の「イノダコーヒ」が、後継者不在を理由に投資ファンドに株式を譲渡するとのこと。

Wednesday, September 28

読書。小沼丹『木菟燈籠』(講談社)を読む。以前に読んだのにすっかり記憶から抜け落ちていたが、小沼丹は吉田健一と一度すれ違っている。ふたりの間に特段の交流はなかったようだが、すれ違ったとの表現がしっくりくる邂逅の模様が『木菟燈籠』の冒頭に描かれている。夕食、白米、豆腐とわかめの味噌汁、鮪のたたき、しめじと油揚げと竹輪の煮物、ひじきの煮物、南瓜の煮物、麦酒。

Thursday, September 29

弁当箱を曲げわっぱに変えてから白米の美味しさが増す。読書。小沼丹の初期作品8篇を収録した『村のエトランジェ』(講談社文芸文庫)を読むも、個人的な好みとしては著者年譜にある「頭でつくりあげる小説に興味を失い、身近に材をとった作品に気持ちが動くようになって」以降の小説のほう。夕食、「御鮓所 醍醐」の大阪寿司、わかめの味噌汁、麦酒。

Friday, September 30

読書。ハンナ・アーレント『全体主義の起原 3 全体主義』(大久保和郎、大島かおり/訳、みすず書房)を最後まで。夕食、小葱をのせた温かいうどん、海老のチリソース、小松菜の唐辛子炒め、南瓜の煮物、麦酒。三遊亭圓楽死去の報せ。10代の頃に視聴していた「笑点」の記憶がこびりついているので、認識としてはいまだに「圓楽」ではなく「楽太郎」なのだが。

Saturday, October 1

早朝、仕事。朝食、目玉焼き、ハム、グリーンリーフとトマトのサラダ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。近所のスーパーマーケットで食材を調達してから、午前中仕事。昼食、白米、納豆、茄子とほうれん草の味噌汁、鰤の刺身、大根のつま、冷奴、貝の磯和え、加賀棒茶。午後は自転車に乗って外出。自由が丘の「白山眼鏡店」で眼鏡の調整をしてもらってから、学芸大学駅近辺まで移動。「yuyujin」で茶碗を買って、「BOOK AND SONS」でNia Delfau写真展「ESTE MAR」を見て、「SUNNY BOY BOOKS」で古本を買う。ここ最近は本を読むペースに対して買うペースが先走り過ぎている。要注意。駅前の「スターバックス」で焼き芋ブリュレフラペチーノを飲んで休憩してから、ふたたび自由が丘まで。「baguette rabbit」でパンドミを買って、「成城石井」で珈琲豆や茶葉やジャムや麦酒を買う。帰宅。読書。そのむかし古本で買った小沼丹『珈琲挽き』(みすず書房)を書架から抜く。夕食、浅利とほうれん草とベーコンのパスタ、バゲット、カマンベールチーズ、「Mikkeller」の麦酒。

Sunday, October 2

午前三時半に目が覚める。昨晩郵送で届いた新調したスーツを仕舞う。アイロンがけ。常備菜づくりを済ませてから朝食。目玉焼き、ハム、ベビーリーフとトマトのサラダ、パンドミとクリームチーズとブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲。レコードでモーツァルトの交響曲を流しながら読書。神奈川県立近代美術館での「アレック・ソス Gathered Leaves」展の図録に目をとおして、読みさしの小沼丹『珈琲挽き』(みすず書房)を最後まで。きのうきょうと日中は十月とは思えない陽射しで暑い。夜、「Barakan Beat」(InterFM)を聴いたら、ピーター・バラカンが新型コロナウイルスに感染したとのことでリモートで放送している。あれだけ活発に移動していてこれまで感染しなかったほうが不思議ではあったが。夕食は昼食と兼用で、久方ぶりに「PIZZA-LA」のピザを食べる。