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Monday, September 12

読書。君塚直隆『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』(中公新書)を読む。2020年4月に一度目をとおしているので再読となるが、大半の内容は忘却の彼方。本は2回以上読まないと身につかない。会社帰りに髪を切る。夕食、トマトとベーコンと玉葱のペペロンチーノ、麦酒。

Tuesday, September 13

読書。工藤庸子『政治に口出しする女はお嫌いですか?』(勁草書房)を読む。本日は在宅勤務。在宅勤務時の運動不足を解消するため、昼休みの時間に近所の図書館とスーパーマーケットを早足でまわる。夕食、紫玉葱と小葱とミニトマトをのせたラムキーマカレー、麦酒。ジャン=リュック・ゴダール死去の報せ。没年91歳。ゴダールには喪に服すのにピッタリの『JLG/自画像』(1995年)という作品があるので、今宵DVDで再見する。幾度見たのかわからないくらい繰り返し見ている60分程の映画だが、老年期に入ったゴダールの魅力が凝縮された逸品なので、何度見ても飽きることがない。紀伊國屋書店から発売された日本版のDVDには、渋谷区桜丘町に存在した頃のユーロスペースにおける浅田彰と蓮實重彦それぞれのトークイベントが特典として収録されており、その筋(どの筋?)のための商品となっている。

Wednesday, September 14

ジャン=リュック・ゴダールがずるいのは、彼が何をやってもゴダールらしいとの評価に収斂させてしまう膂力をもっていることで、このたびの訃報に関する報道によれば、ゴダールはお膳立てされた自死つまりは安楽死を選択したようであるが、その選択もまたゴダールらしいと言えてしまうし、もし仮に100歳を超えて不死身であるかのように生き延びたとしても、それはそれでまたゴダールらしいという言説が生まれ得る。職場の昼休憩中に『MONOCLE』のメールマガジンを読んでウィリアム・クラインが死去したことを知る。夕食、白米、茄子と小松菜と玉葱の味噌汁、鶏肉とキムチの炒めもの、チーズと鰹節、麦酒。読書。君塚直隆『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』(中公新書)を最後まで。

Thursday, September 15

読書。ゴダール関連の蔵書から。松浦寿輝『ゴダール』(筑摩書房)を読み返す。大学一年生の頃にゴダールの映画を見始めた頃、あわせて購入した参考文献が本書。夕食、しそわかめごはん、玉葱とわかめの味噌汁、焼き鮭、卵焼き、人参しりしり、冷奴、らっきょう、麦酒。

Friday, September 16

読書。アリ・スミス『夏』(木原善彦/訳、新潮社)を最後まで。夕食、白米、キャベツとわかめの味噌汁、豚バラ大根、胡瓜とミニトマトのもずく和え、麦酒。

Saturday, September 17

山手線で有楽町駅下車。東京国際フォーラムにある「SHAKE SHACK」で昼食を摂る。試しにハンバーガーのサイズをダブルにしてみたら量が多くて苦しい。ルミネ10%オフに参戦するためルミネ有楽町に向かう。「UNITED ARROWS」でスーツを買って、「靴下屋」でソックスを買う。ルミネを後にしてマロニエゲート銀座の「ダイソー」を見物にいく。「UNIQLO TOKYO」が鎮座しているこの商業ビルには今度新しく「GU」が入店するとのこと。ある特定の経済圏に魂を売ったかようなテナント構成である。ダイソーの新業態「Standard Products」でドライフラワーを買う。丸の内線で銀座駅から新宿駅まで移動して、ルミネエスト新宿の「CA4LA」で帽子を買う。帰宅。近所のスーパーマーケットで食料品の調達。一部のレジが故障中とのことで一向に会計まで辿り着かない長蛇の列ができる。夕食、白米、茄子とキャベツの味噌汁、鰹のたたき、大根のつま、麦酒。夜、読書。蓮實重彦『ゴダール革命』(筑摩書房)、山田宏一『NOUVELLE VAGUE 山田宏一写真集』(平凡社)。

Sunday, September 18

大型の台風が日本列島に接近中。窓の外は断続的に土砂降りの雨。ジャン=リュック・ゴダール追悼上映として、『気狂いピエロ』(1965年)と『フォーエヴァー・モーツアルト』(1996年)を見る。読書。浅田彰『映画の世紀末』(新潮社)所収のゴダールをめぐる浅田彰と松浦寿輝の対談を読み返す。夕方、ギリシャの白ワイン。晩ごはん、白米、ほうれん草の味噌汁、豚肉と茄子とピーマンのニンニク塩炒め、麦酒、加賀棒茶。