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Monday, August 15

夏季休暇初日。山手線に乗って上野駅まで。駅構内の「サンドイッチハウス メルヘン」でサンドイッチを買って、国立西洋美術館に向かう道すがらつまむ。上野公園はそれなりの賑わい。国立西洋美術館で企画展「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」をじっくり見てから常設展示をまわって、常設内の小企画展「西洋版画を視る エッチング:線を極める、線を超える」と「調和にむかって ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ」を見物する。美術館から外に出ると陽射しが容赦なく厳しい。こんな酷暑のなか大半の人びとが外でも律儀にマスクを着用している光景を前にしてどれだけ我慢強い国民性なのかと思うが戦争には負けた。終戦記念日。銀座線に乗って上野駅から渋谷駅まで移動する。渋谷ヒカリエの「MARKS&WEB」に立ち寄って無香料のキャンドルを買ってから「d47食堂」に向かうも長蛇の列だったので、午餐は「AUX BACCHANALES」にてスフレオムレツを食べる。渋谷ヒカリエでは「エヴァンゲリオン」に関するイベントを興行中らしく、「エヴァ」目当てで訪れたと思われる人びとをたくさん目撃したが、彼ら/彼女らの外見的様子は「家族的類似性」とでもいいたくなる似た雰囲気を醸しだしている。「TODAY’S SPECIAL」で珈琲豆とバブーシュを買ってから渋谷スクランブルスクエアに向かう。渋谷スクランブルスクエア内をエスカレーターで上昇すると閉店している店が結構あって大丈夫なのかとやや心配になる。9階のフロア半分が「TULLY’S COFFEE」になっていたのだがテナントとして果たしてそれでよいのか。10階の「東急ハンズ」に立ち寄って文房具を買う。渋谷駅の反対側に向かって渋谷フクラスを少し覗いてから、東急フードショーの「Bricolage bread & co.」でパンを買って帰途に就く。自宅に戻ってクローゼットの掃除。夕食、豚肉とキムチとおくらとしらすと水菜をのせた素麺、枝豆、ビール。読書。ドストエフスキー『悪霊』(江川卓/訳、新潮文庫)の下巻。『悪霊』の有名な章「スタヴローギンの告白」は雑誌『ロシア報知』連載当時、スキャンダラスな内容を理由に「家庭向きの雑誌だから」と編集長カトコフは掲載を拒否したと解説されるが、そもそも『悪霊』を連載している「家庭向きの雑誌」ってなんなのか。

Tuesday, August 16

夏季休暇最終日。アイロンがけ、洗濯、クローゼットの掃除。読書。先週からひきつづき八月にアジア・太平洋戦争に関連する本を読むという取ってつけたような読書を継続。安達宏昭『大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想』(中公新書)を読む。映画鑑賞。『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(ペドロ・アルモドバル/監督、1988年)を見る。昼食は「第3世界ショップ」のスリランカ産チキンカレー。読書。加藤陽子『天皇の歴史8 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社学術文庫)を読む。「とらや」の羊羹と珈琲のおやつ。日暮れどき、白ワイン。夕食、焼豚と茹で卵ともやしと小葱をのせた塩ラーメン、ビール。

Wednesday, August 17

残業。読書。加藤陽子『天皇の歴史8 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社学術文庫)を最後まで。夕食、グラタン、パテ・ド・カンパーニュ、トマトとサニーレタスとコーンのサラダ、ビール。

Thursday, August 18

きのうきょうと通勤電車はいつもより空いている。読書。熊倉潤『新疆ウイグル自治区 中国共産党支配の70年』(中公新書)を読む。夕食、持ち帰り寿司、空豆、ビール。

Friday, August 19

読書。岡田温司『最後の審判 終末思想で読み解くキリスト教』(中公新書)を読む。夕食、たらこパスタ、ビール。

Saturday, August 20

軽井沢方面の不安定な天気予報を睨みながら土日のどちらに赴くべきか迷いつつ本日に決めたのはきのうのこと。軽井沢へ。東海道新幹線と似たような感覚で「えきねっと」で北陸新幹線を調べると東京駅から軽井沢駅までの本数が少なくて、出発時刻に難儀する。東京駅の「駅弁屋祭」で米沢の牛丼弁当を買って「あさま」に乗り込む。軽井沢駅到着後、しなの鉄道で御代田駅まで。「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA」を見学。新型コロナウイルスの煽りを受けて2年のブランクを経ての開催。よいイベントなのでこれからも継続してほしいが、石内都とヴィヴィアン・サッセンの展示室だけ有料スペースとして500円を徴収していたものの他の場所はすべて無料で、スポンサーに著名な企業が名を連ねているとはいえ採算が取れるのだろうかと余計な心配をしてしまう。屋外展示鑑賞中はさいわいなことに好天。午餐は会場内にある「STEAK HOUSE Feu」のテラス席でステーキのコースメニューとスパークリングワイン。だんだん雲行きが怪しくなって午後は雨模様。おなじく会場内の店舗「CERCLE plus」でワインや調味料やジャムや珈琲豆をお土産として買ってから軽井沢駅に戻る。新幹線の発車時刻になるまで軽井沢プリンスショッピングプラザにて。「UNITED ARROWS」「BARNEYS NEW YORK」「TOMORROWLAND」でシャツを買う。夕方、帰りは「はくたか」で帰京。新幹線の行き帰りはずっと窓の外の景色を眺める。荷物が多くなったのでタクシーで自宅まで。




Sunday, August 21

曇天。遠出の翌日は疲労困憊で目覚めが悪い。朝食、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとトマトのサラダ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。アイロンがけ。昼食、ほうれん草と蒲鉾と生卵をのせた温かい蕎麦。近所のスーパーマーケットと花屋で買いもの。読書。tofubeats『トーフビーツの難聴日記』(ぴあ)を途中まで。日暮れどき、白ワイン。夕食、白米、わかめと豆腐とみつ葉の味噌汁、納豆、鮪の刺身、大根のつま、すぐき漬け、ビール、煎茶。