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Monday, June 27

統計史上最も早いらしい異例の梅雨明けで灼熱地獄がはじまる。行き帰りの通勤で熱中症の危険あり。夕食、ハムとトマトと胡瓜と茹で卵をのせた冷やし中華、麦酒。本日届いた筑摩書房のPR誌『ちくま』7月号の新刊案内に目をとおすと、アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア 刻印された時間』(鴻英良/訳)がちくま学芸文庫に収まるとのこと。一般書籍が絶版により古本市場で稀覯本化するのはよくないと思っているので、この流れで『タルコフスキー日記』も文庫化してほしい。

Tuesday, June 28

暑さに弱いので体調は低空飛行。読書。中村隆文『物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」』(中公新書)を読んでいたら、スコットランド独立の是非を問う住民投票を来年10月に実施するとのニュースが入る。夕食、豚の角煮と小葱をのせた冷やし柚子塩ラーメン、麦酒。夜、映画鑑賞。『サイコ』(アルフレッド・ヒッチコック/監督、1960年)を見る。久方ぶりに見返してみて、映画の舞台は12月で、撮影地のアリゾナ州フェニックスは12月でも気温が20度を超えたりするくらい暑いことを今更知る。

Wednesday, June 29

暑さでぐったり。会社帰りに書店に立ち寄って文庫本を複数冊まとめて購入。夕食、海鮮丼(鮪、卵焼き、大葉、胡瓜)、油揚げとわかめの味噌汁、麦酒。夜、映画鑑賞。『絢爛たる殺人』(ミッチェル・ライゼン/監督、1934年)を見る。

Thursday, June 30

多忙。

Friday, July 1

七月。岩波書店のPR誌『図書』7月号に目をとおすと、髙橋ブランカの原稿で「コロナ渦」との表記を発見。校閲をすり抜ける「コロナ渦」。呉智英の「すべからく」並みに「コロナ渦」監視員と化している昨今だが、「コロナ渦」の場合は「すべからく」のように民主主義批判に向かう大仰な話ではなく、だたの変換ミスではある。しかしいま、出版物でその誤植をやらかすか、との感想を抱く。夕食、白米、新玉葱とわかめと大葉の味噌汁、とろ鯖の干物、出汁巻卵、竹輪と胡瓜、麦酒。

Saturday, July 2

危険な暑さが喧伝されているので日中は冷房の効いた自宅で過ごす。映画鑑賞。『トップガン』(トニー・スコット/監督、1986年)を見る。戦闘機アクションと珈琲をこぼす映画だった。夜半よりKDDIで通信障害が発生しているとの報道。システム障害が発生すると「いつごろ復旧するのか」と愚問でしかないことを訊いてくる有象無象が沸きだす。復旧時刻を瞬時に確定できるシステム障害などあり得ない話で、復旧した時がその時であるとトートロジカルな回答しかない。無理矢理「言わされた」復旧見込み時刻は大抵、外れる。夕方、多少は暑さが緩和されるはずとの希望的観測のもと、自転車に乗って買い物にでかける。九品仏の「Comme’N」と「成城石井」に寄って、田園調布の「Precce」で食材の調達。日暮れ前でも暑かった。夕食、牛肉のステーキ、サニーレタスとトマトとしらすのサラダ、バゲット、「Mikkeller」のペールエール。

Sunday, July 3

朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスとトマトと紫玉葱のサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。KDDIが1時間おきに通信障害対応の進捗を掲載している。朝5時の段階では西日本と東日本それぞれの復旧見込みを記載していたが、おそらくは「どこからが東日本、西日本なのか?」との突っ込みが入ったと思われ、6時の報告では「なお西日本とは、静岡県・長野県・富山県以西を指します」との文言が追記されている。しかしながら「そんな表現ではわかりにくい」と畳み掛けられたと思われ、7時の発表では西日本の府県をすべて列挙している。伝わる文章を書くのは難しい。読書。サトミセキ『ベルリン、記憶の卵たち』(左右社)を読む。昼食、白米、絹ごし豆腐とわかめの味噌汁、鶏肉とピーマンのにんにく塩炒め、すぐき漬け、玄米茶。午后は初台へ。ひょんなことからチケットを貰ったので、東京オペラシティコンサートホールでのクラシック音楽の演奏会に赴く。フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団による演奏で、会場はほぼ満席。曲目は「モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466」と「ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調《ロマンティック》(1874年第1稿)」。ピアノ協奏曲におけるピアノ演奏は河村尚子。自宅で毎日のようにクラシック音楽を耳にしてはいるが、当然のごとくコンサートホールでの体験はまったくの別物。演奏会という場そのものに対して、素直に感銘を受ける。夕食は東京オペラシティ53階の新宿を一望できる「叙々苑」にて焼肉を食べる。読書。今週ずっと読んでいた『大江健三郎自選短篇』(岩波文庫)を最後まで。