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Monday, May 30

五月は自宅の情報機器まわりの出費が嵩んだ日々だったが、駄目押しとしてiMac miniと繋ぐキーボードとマウスを新調する。新しく買ったモニタが黒なので色を統一させてキーボードとマウスも黒を選択して「Apple Store」で注文したのがきのうの晩。明日届く予定。残業。帰宅すると郵便受けに『MONOCLE』6月号が届いている。読書。吉田健一『酒肴酒』(光文社文庫)を再訪し、途中まで。文庫本の巻尾に編集部からの注釈として、「作品内に登場するお店やメニュー、金額などは、執筆当時のものであり、現状とは異なる場合があります」という、それは当たり前だろうと思う些か無粋なことが書いてある。吉田健一の書いている店に行ったら値段がちがうと文句をつけて絡んでくる奴がいるのだろうか。夕食は会社帰りにスーパーマーケットで買った持ち帰り寿司。夜、アサヒ生ビール黒生を飲みながらラジオを聴く。「村上RADIO」(TOKYO FM)のきのう放送分。

Tuesday, May 31

雨。読書。吉田健一『酒肴酒』(光文社文庫)を最後まで。ただの蘊蓄話とは異なる滋味に富む吉田健一の文章はしかし、別段何か有意義な知見が得られるわけでもないところがまたよい。

カクテルの飲み方についての心得は至って簡単であって、それはカクテルなどというものは飲まない方がいいということに尽きる。(p.246)

葡萄酒もいいのに当たると、飲むだけではなくて風呂桶をこれで波々と満して頭から浴びたくなる。(p.259)

夕食、塩揉み新玉葱をのせたnegombo33監修のポークビンダルー、麦酒。夜、本日もアサヒ生ビール黒生を飲みながらラジオを聴く。「細野晴臣 Daisy Holiday!」(InterFM)、「山下達郎サンデー・ソングブック」(TOKYO FM)、「宮治淳一のラジオ名盤アワー」(ラジオ日本)。

Wednesday, June 1

六月がはじまる。伊豫谷登士翁の訃報。会社から帰ると『図書』6月号(岩波書店)が届いていて、中身をパラパラめくると奈倉有里と逢坂冬馬の対談があり二人が姉弟だと知る。夕食、ハムと茹で卵と胡瓜とトマトをのせた冷やし中華、麦酒。夜、映画鑑賞。『賭はなされた』(ジャン・ドラノワ/監督、1947年)を見る。

Thursday, July 2

今週の読書はジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』(丸谷才一、永川玲二、高松雄一/訳、集英社文庫)の第3巻。夕食、かいわれと生卵とハムをのせた塩ラーメン、麦酒。夜、映画鑑賞。『素晴らしき休日』(ジョージ・キューカー/監督、1938年)を見る。

Friday, July 3

二度の豪雨で帰り道の気温がぐっと下がり、涼しいを通り越して幾分冷える。読書。読みさしとなっていた吉田健一『酒宴/残光 吉田健一短篇小説集成』(中公文庫)を最後まで。郵便受けに『週刊読書人』(読書人)が届く。夕食、豚しゃぶ肉と新玉葱とかいわれをのせた素麺、麦酒。YouTubeで山本貴光と吉川浩満による「哲学の劇場」を視聴する。今回のテーマは「ゲーム」。山本貴光が麻雀をおぼえた話を開陳するなかで、ボードゲームの類を含めまったくゲームをやらない吉川浩満は、麻雀もやったことがないとのこと。ひとを見た目で判断するのはルッキズムだとの謗りを免れないのを承知でいえば、「哲劇」のふたりを前にして、学生時代に雀荘に入り浸っていたのはどちらかを尋ねられたら、吉川さんのほうを指差すと思う。

Saturday, June 4

晴れ。朝食後、洗濯、アイロンがけ。外出。京浜東北線の人身事故の影響で山手線も煽りを受けて遅延。午前11時すぎに「渋谷ヒカリエ」に到着。レストランフロアに「AUX BACCHANALES」が新たに出店している。昼食は「d47食堂」にて。鹿児島定食とフルーツサンドとアイスコーヒーを注文。かつては穴場だと思っていた「d47食堂」だが、いまは開店前に向かわないと行列を覚悟しなければならない食事処になってしまった。「白山眼鏡店」での眼鏡の調整に付き合ってからキャットストリートを表参道に向かって歩き、久方ぶりのギャラリー遊覧。「Sam Friedman / Room Service」(The Mass)、「Rashid Johnson / Plateaus」(Espace Louis Vuitton Tokyo)、「世界の終わりと環境世界」(GYRE GALLERY)、「東野翠れん / Star Star」(SCOOTERS FOR PEACE)を巡る。明治神宮前駅から自由が丘駅乗り換えで二子玉川駅まで。「unico」に向かい、オンラインストアで目星をつけておいた椅子の座り心地を確かめてから購入の手続き。「玉川高島屋S・C」の屋上にて早めの夕食。「GREEN HOUSE BY MERCER BRANCH」にて、ケールとアボカドとトマトのピザ、フレンチフライ、カールスバーグ。日暮れ前の時間帯の外は、まだ肌寒い。

Sunday, June 5

曇天。来週から梅雨がはじまりそうな天気予報。朝食、目玉焼き、ベビースピナッチとトマトとベーコンのサラダ、バゲットとパテ、珈琲。アイロンがけ。近所の図書館、ドラッグストア、スーパーマーケットを行脚し、クリーニングに出したスーツを取りに赴く。昼食、白米、ほうれん草と油揚げの味噌汁、鯵のひらき、蛸と小葱の山葵和え、胡瓜の糠漬け、加賀棒茶。午后は「世界の快適音楽セレクション」(NHKFM)を聴きながら、珈琲を飲みつつ最近買った展覧会カタログに目をとおす。アーティゾン美術館で買った柴田敏雄と鈴木理策の展覧会図録、ポーラ・ミュージアム・アネックスで買った流麻二果の個展の図録。あわせて鈴木理策の写真集『Water Mirror』(Case Publishing)を再見。夕食、海老のグラタン、サニーレタスとパプリカと胡瓜と新玉葱とツナのサラダ、麦酒。