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Monday, May 9

みすず書房のPR誌『みすず』5月号を読む。かねてより『みすず』の校閲は雑な印象なのだが、今号の連載のひとつに「コロナ渦」という現代における典型的な誤植が掲載されている。いまいちばん気をつけそうな漢字変換を間違えている。本日の読書は「生誕110年 吉田健一展 文學の樂み」(神奈川近代文学館)の会場で購入した文庫本、吉田健一『わが人生処方』(中公文庫)。帰宅時、冷たい雨に降られる。夕食、小葱と生卵をのせた塩ラーメン、麦酒。夜、映画鑑賞。『夜までドライブ』(ラオール・ウォルシュ/監督、1940年)を見る。

Tuesday, May 10

読書。吉田健一『わが人生処方』(中公文庫)を最後まで。吉田暁子と松浦寿輝の対談を併録した中公文庫オリジナルのエッセイ集だが、本書に瑕疵があるとすれば、先の対談の劈頭で「家を建てる話」というエッセイが魅力的だと話題にしているのにその文章が収録されていないこと。なにゆえ。夕食、白米、わかめスープ、麻婆茄子、麦酒。夜、映画鑑賞。『らせん階段』(ロバート・シオドマク/監督、1946年)を見る。

Wednesday, May 11

ダチョウ倶楽部の上島竜兵が自殺したと知って、川添愛もさぞや吃驚しているだろうと「そこじゃない」ことを思う。自殺の報に驚くも、もの凄く落ち込みそうな性分の人なのでは、という勝手な印象はある。夕食、新玉葱とベーコンの炊き込みごはん、ケールとトマトと玉葱のコンソメスープ、アボカド、麦酒。夜、映画鑑賞。『ウィンナー・ワルツ』(アルフレッド・ヒッチコック/監督、1934年)を見る。

Thursday, May 12

帰り道、小雨に降られる。夕食、ほうれん草のおひたしと人参しりしりと生卵と小葱をのせた塩ラーメン、麦酒。夜、映画鑑賞。『コーヒー&シガレッツ』(ジム・ジャームッシュ/監督、2003年)を見る。

Friday, May 13

雨。読書。一昨日から読みはじめた吉田健一『甘酸っぱい味』(ちくま学芸文庫)を最後まで。夕食、「sakana bacca」のばらちらし、わかめスープ、麦酒。夜、映画鑑賞。『ヒット・パレード』(ハワード・ホークス/監督、1948年)を見る。

Saturday, May 14

雨。朝食後、珈琲と読書。『週間読書人』(読書人)と『& Premium』6月号(マガジンハウス)を読む。雨があがってから近所のドラッグストアとスーパーマーケットで買いものを済ませ、昼食。生卵と小葱と刻み海苔をのせた温かい蕎麦、加賀棒茶。午后はホワイトエール「水曜日のネコ」を飲みながら読書。関口涼子『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』(講談社)を読む。

ベイルートでは、あらゆる種類の料理を目にする。レバノン料理はもちろんのこと、イタリア料理、フランス料理、アルメニア料理に始まり、ペルー料理、和食、中華、タイ料理から、ヴィーガン料理、ハワイ料理、バーガーまで……。
すっかり興奮してフランス人にこの話をしたところ、相手の反応はひややかだった。わざわざベイルートにいるのになぜレバノン料理以外を試す必要があるのかというのだった。実を言えば、その手の理屈には慣れていた。日本に来た外国人も同じ反応をするからだ。本当は、日本の中華料理一つとっても百年以上の歴史があり、日本特有の発展を遂げ、「日本でしか食べられない料理」として試して見る価値があるというのに。
西欧人は、ニューヨークのような街は料理に関してコスモポリタンである価値があるとみなす一方、非西欧諸国に対しては「正統的」であることを強いる。(p.37)

夕食、牛豚合挽肉と葱の蒸し餃子、蛸と葱のバルサミコ酢和え、ほうれん草と卵の中華風スープ、紹興酒。YouTubeで山田五郎とみうらじゅんの仏像談義を視聴する。

Sunday, May 15

曇天。朝食ののち自転車に乗って九品仏まで。「Comme’N」と「成城石井」で買いもの。田園調布の「Precce」で食材や調味料などを買ってから帰途に就く。午后は部屋の掃除と本棚の整理整頓。片付けついでに書籍と雑誌の数をざっくりカウントしてみたところ、およそ3000冊に届かない程度。どこに何があるかを正確に把握しておきたい性分としては、蔵書の管理可能なこれくらいの冊数でとどめておくのが賢明と思われる。それはそうと書架にある本を再読するだけで充実した読書生活を送れることをあらためて確認。夕方、長野のクラフトビール「OH!LA!HO BEER」を飲む。夕食、鶏肉の唐揚げ、トマトとベビーリーフときゅうりのサラダ、かぶとかぶの葉の味噌汁、ひじきと大豆と人参の煮物、麦酒。