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Monday, March 28

桜の花が咲き狂う。読書。ドストエフスキー『白痴』(木村浩/訳、新潮文庫)の上巻を少し。いまこそロシア文学、それもドストエフスキーを読む、というロシアによるウクライナ侵攻の時局を踏まえた読書を意図したわけではなく、自宅の片隅で放置状態となっている『現代思想 2021年12月臨時増刊号 総特集=ドストエフスキー』(青土社)に手をのばすにあたり事前にドストエフスキーをそれなりに読んでおこうとの意志で、『白痴』を読みはじめる。夕食、白米、人参と小松菜の味噌汁、春巻き、ミニトマトとサニーレタス、すぐき漬け、麦酒。

Tuesday, March 29

長谷部恭男が軽く種を蒔き、須藤靖が広く耕した、東京大学出版会のPR誌『UP』のインテリユーモア枠は、川添愛によってなんだかよくわからない感じで実りを結んだと思うが、しかし川添愛の登場によって、『UP』は生真面目一辺倒な文章ではNGとの「圧」が生じてしまっているのではないかと、はじまった新連載に目を通しながら余計な心配をする。夕食、春巻きとかいわれをのせた醤油ラーメン、麦酒。

Wednesday, March 30

残業。苦痛でしかない会社員人生を送っている。夕食、ホタルイカとキャベツのアンチョビパスタ、ジョージアのアンバーワイン。

Thursday, March 31

残業。外務省がウクライナの首都キエフの呼称について、ウクライナ語の発音に基づく「キーウ」に変更すると発表したとのこと。ロシア語に由来する「チェルノブイリ」をウクライナ語の「チョルノービリ」に変えようとする動きもあるようで、その動向にそれなりの正当性があることを否定はしないが、きりがないので正直やめてほしい。ロシア語の響きを排除したい人びとの感情を逆撫でするようだが、たとえばジョージアよりもグルジアと呼びたい派である。なによりカタカナで綴る「チョルノービリ」なる語彙は、あまりに馬鹿っぽくてまずいと思うのだが。夕食、白米、大根と豆腐とわかめの味噌汁、回鍋肉(豚肉、キャベツ、玉葱、長葱)、麦酒。

Friday, April 1

残業。帰宅時間がいつもの就寝時刻を超えてしまう。夕食、焼きそば、麦酒。

Saturday, April 2

今週号の『週刊読書人』(読書人)と『図書』4月号(岩波書店)に目をとおしてから、自転車に乗って外出。九品仏の「Comme’N」でパンを買って、田園調布の「くまざわ書店」で本と雑誌を買って、「Precce」で食材を買う。自宅に戻って映画鑑賞。『愛の昼下がり』(エリック・ロメール/監督、1972年)を見る。夕刻、特集が「世界が恋しくなる料理」の『BRUTUS』(マガジンハウス)を読む。夕食、ホタルイカと菜の花のパスタ、南アフリカの白ワイン。

Sunday, April 3

花冷えの一日。雨。朝食、目玉焼き、ソーセージ、サニーレタスとミニトマトのサラダ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。雨の中、近所の図書館とスーパーマーケットを廻る。昼食、焼豚とゆで卵と小葱をのせた醤油ラーメン。午后は「BISCUITERIE BRETONNE」の焼き菓子と珈琲をお供に読書。きのう本屋で購入した堀江敏幸『オールドレンズの神のもとで』(文春文庫)と黒田龍之助『チェコ語の隙間の隙間』(白水社)を読む。夕食、手巻き寿司、絹ごし豆腐と小葱の味噌汁、麦酒、焙じ茶。