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Monday, March 21

春分の日。予報によると明日から天気は下り坂らしいので、昨日につづき本日も洗濯機をまわす。朝食、目玉焼き、ソーセージ、サニーレタスとトマトのサラダ、スライスチーズを挟んだホットサンド、ヨーグルト、珈琲。アイロンがけを済ませてから、図書館に出向いて本の返却、スーパーマーケットで食材の調達。谷中銀座商店街にある「atelier de florentina」のフロランタンと白金台の目黒通り沿いにある「Jubilee Coffee and Roaster」の豆で淹れた珈琲をお供に、映画鑑賞。『モード家の一夜』(エリック・ロメール/監督、1969年)を見る。パスカルの読み返しを誘う映画。本作はシリーズ「六つの教訓話」のうちのひとつだが、このシリーズ、いつも具体的な教訓が一体何なのかよくわからない。『モード家の一夜』における教訓は雪の日の車の運転は気をつけろでよいだろうか。昼食、半熟卵とハムと小葱をのせた醤油ラーメン。午后は御萩と焙じ茶と読書。アラン・コルバン『草のみずみずしさ 感情と自然の文化史』(小倉孝誠、綾部麻美/訳、藤原書店)を読む。夕食、手巻き寿司、わかめのお吸い物、麦酒。radikoのタイムフリー機能で村上春樹のラジオ番組「村上RADIO」の特番を聴く。テーマは「戦争をやめさせるための音楽」。そのネームバリューを盾にいきなり特番を組んで番組編成を変えてしまうというのも、なかなかの「侵略行為」だといえなくもない。

Tuesday, March 22

寒の戻りすぎ。日中は雪の舞う冷え込み。先日の地震により火力発電所が停止している影響もあって、電力供給が逼迫する。読書。自宅の書架からパスカル『パンセ』(前田陽一、由木康/訳、中公文庫)を抜き取る。夕食は「崎陽軒」のシウマイ弁当。夜、映画鑑賞。『生きるべきか死ぬべきか』(エルンスト・ルビッチ/監督、1942年)を再見。

Wednesday, March 23

読書。読みさしだった中村善也・中務哲郎『ギリシア神話』(岩波ジュニア新書)を最後まで。昨日からのパスカル『パンセ』(前田陽一、由木康/訳、中公文庫)の拾い読み。護教書としての性格が強いので、キリスト教にさして関心を払っていなかった初読時はその面白さをまったく理解できなかったが、いまページを捲るとそれなりに興味ぶかく読み進められる。夕食、白米、小松菜と大根の味噌汁、肉巻き(赤パプリカ、玉葱、ピーマン)、千切りキャベツ、きゅうり、麦酒。就寝前、黒ビール(アサヒ生ビール黒生)を飲みながら、本棚から写真集を何冊か抜き出して眺める。Alexander Gronsky『LESS THAN ONE』(TYCOON BOOKS)、Darren Almond『The Civil Dawns』(torch press)、Elena Tutatchikova『林檎が木から落ちるとき、音が生まれる』(torch press)、Charlotte Dumas『Stay』(916 Press)、James Welling『WYETH』(WAKO WORKS OF ART)。

Thursday, March 24

マガジンハウスのウェブサイトに掲載されている雑誌『GINZA』の次号予告の文章が毎度ぱっぱらぱーな感じで、あきらかに意図的な技巧によるぱっぱらぱーではあるものの、毎回少し愉しみにしている。ここ最近のものを羅列して引用すると以下のとおり。

先日、夜中にタクシーに乗ったら、運転手さんが振り返り「お客さまの乗られた車は幸運のタクシーです」。不意をつかれて「あ、どうも」と曖昧な受け答えをしていると、なにやら日本交通の5000台のうち7台しかない、桜色の行灯がついたタクシーだという説明があり。降り際には、わざわざ外に出て「幸せが訪れますように!」と一礼して見送ってくれて。よく見ると運転手さんには尻尾があって「私、昔たすけていただいたタヌキでございます」的な展開はありませんでしたが、不思議な夜でした。さて次号は恒例おしゃれスナップです!

タイトルは忘れたが、たしか10数年前に読んだ漫画で、小学校が舞台で先生と生徒がゲームで対決、先生が勝ったら生徒宅3泊最上級おもてなしで滞在、負けたら逆家庭訪問(クラス全員先生宅を急襲)というストーリーがあった。玄関が子どものスニーカーだらけなシーンまで覚えているのに、編集部の誰に聞いてもそんなものは知らない、そもそも家庭訪問って何ですか? 忙しいんでもういいですか、と言う。え…ありましたよね? さて、次号はお部屋拝見特集です、お楽しみに!

「どんぐりを1000個集めて今すぐ」理由は語られずそれだけ書かれたLINEがきた。共通の友人にも同じ文面が送られてきたようだ。なんだそれ、と思いながら、どんぐりアートに凝っているらしいと後でわかった。どんぐりを使って、プードルや花束などを作る。特にインスタにあげるでもなく、ただただクリエイションを楽しんでいる。さて、次号はどんぐりはまったく関係なく、ファッションを中心に、いま気になるクリエイターを特集します!

はむはむ、ふわふわ、ほにょほにょ。なんだかハ行から始まる擬態語は、かわいい感じなのが多い。ガガガー、グゲグゲ…。ガ行とは大違い。このガ行をかわいく転化させる方法はないのか。4歳児に言ってもらうとかはナシのルールで。そんな誰にも頼まれていないことを考えていたら、もう3月です。さて、次号は「ネオかわいい」。かわいいだけではなく、ネオ。2022年の4月らしい、かわいらしさを追求します。とにかくいまは、全力で取材撮影がんばっています。

読書。先週千駄木の「古書木菟」で手に入れた高階秀爾『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』(平凡社ライブラリー)を読む。夕食、レモンクリームパスタ、ミニトマトとベビーリーフときゅうりのサラダ、チリの白ワイン。

Friday, March 25

読書。『ちくま』4月号(筑摩書房)を読む。残業。夕食、ビーフストロガノフ、麦酒。青山真治が食道癌で他界したとの報せに驚く。

Saturday, March 26

ここ最近の起床時間は午前5時。朝食、目玉焼き、サニーレタスとほうれん草とトマトのサラダ、スライスチーズとベーコンを挟んだホットサンド、ヨーグルト、珈琲。アイロンがけ。曇天。昼頃から天候が悪化するそうなので、開店時間と同時に近所のスーパーマーケットに赴いて食料品の調達を済ませる。帰宅後、フロランタンと珈琲をお供に『週刊読書人』(読書人)に目をとおす。昼食、白米、絹ごし豆腐と小松菜の味噌汁、鮪の刺身とかいわれ、すぐき漬け、玄米茶。読書。栩木伸明『ダブリンからダブリンへ』(みすず書房)を読む。夕方、映画鑑賞。『クレールの膝』(エリック・ロメール/監督、1970年)を見る。夕食、牛豚合挽き肉とパセリのロールキャベツ、チリの白ワイン。読書。内山勝利『変貌するギリシア哲学』(岩波書店)を読む。

Sunday, March 27

朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトのサラダ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。やや風が強いものの晴れ。自転車に乗って多摩川の丸子橋方面まで走る。田園調布の満開になった桜並木を見物してから、九品仏に向かい「Comme’N」でパンを買う。「ナショナル田園」と「Precce」に立ち寄り野菜と調味料を購入して、「SAVEUR」でケーキを買う。新型コロナウイルスの流行以降、桜の樹の下でブルーシートを敷いて宴会を催する風習を見かけなくなって久しい。廃れてよい風習だと思う。本日購入したパンとケーキの昼食ののち、読書。平出隆『鳥を探しに』(双葉社)を読む。途中まで。夕食、ホタルイカと菜の花のパスタ、春菊のクミン炒め、バゲット、グルジアの白ワイン。琥珀色のワインを美味しく飲む。