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Saturday, March 12



初台の東京オペラシティアートギャラリーに「ミケル・バルセロ展」を観に行く。海や船を描いた絵ももちろん素晴らしいが、ルーヴル美術館と思しき《ルーヴル》と、図書室の室内を描いた作品に心奪われた。絵画や映画問わず多くの作品の題材になっているルーヴルだが、あんなネガフィルムのようなルーヴルは初めて見た。彫刻作品ではとりわけ《カピロテを被る雄山羊》が印象に残った。なんて寂しげなんだろう。カピロテの奥にある山羊の瞳を見ようと目を凝らした。目が空洞になっている不穏な相貌は最近ほかでも見た、楳図かずおの『ZOKU-SHINGO』の主人公ふたりだ。

ランチは五反田のFranklin Avenueにて、アボカドのハンバーガー、フライドポテト、グリーンサラダ、ビール(カールスバーグ)。通された席は窓際の一番奥のテーブルで、もはやここは我らが定位置、何年経ってもいつもここに通される。なぜ? 最高の席だからオーライなんだけど。

きょうは東京は今季初の20℃越えだったらしい。

Sunday, March 13


自転車に乗って田園調布〜九品仏を逍遥、あれこれ食品を買い込み、お昼は九品仏のComme’Nで買ったパン3種、おやつは九品仏のINFINIで買ったロールケーキ、夕飯は自分でつくったチキングラタンに田園調布のMetzgerei SASAKIで買った紫キャベツのマリネとラタトゥユを添えて、自宅で田園調布〜九品仏グルメを堪能する。

お昼を食べながら『コレクションする女』(エリック・ロメール/監督、1967年)を観たが、またもやヒロインにイライラさせられる映画だった。