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Saturday, March 6

青山通りから奥に入った小道を歩いていたら、美容院だったか、エントランスに水道の蛇口があって、その側面にそこで手を洗う可愛らしい犬の絵が描かれているのを見つけた。とても洒落た絵だった。

表参道のagnès b. galerie boutiqueで「agnès b. 5 days in Moscow in 1987」を観る。「アニエスベーが1980年代後期のモスクワを写真におさめていた」と聞いたら観ずにはいられない。アニエスベーは景色ではなく人を撮っている。彼女が目にした人々、彼らの装い、仕草、佇まいをわたしもじっと見つめる。メインビジュアルになっていた小さな女の子は、きっといまわたしと同じくらいの年齢のはずだ。

渋谷駅まで歩いて、ヒカリエの豊島屋、銀座ウエスト、CHEF’S PRESSで買いものして帰宅。遅いお昼、CHEF’S PRESSで買ったフルーツサンド、珈琲。ファッションディレクター神藤光太郎のYouTube「CHANNEL KOTARO」にBEAMSの中村達也がゲスト出演した回 [1]を観る。洋服の話というよりもナポリの街がいかにヤバイか、という話でめちゃめちゃ面白かった。ずっと笑いながら観てしまった。併せてBEAMS公式番組のトレンド解説動画も視聴。

夕方、数日前にネットで購入した家事問屋のホットサンドメーカーが届く。夜、ごはん、しらす、油揚げと小松菜の味噌汁、豚肉のにんにく塩炒め、冷奴。食後、ミラノとパリの秋冬コレクション動画を鑑賞。「Prada」「Giorgio Armani」「Chloé」「Dries Van Noten」「Nina Ricci」「Fendi」「Mame Kurogouchi」。コロナの影響でショーができないためいずれのブランドもイメージ動画を作成しており、PradaとNina Ricciなどは魅力的な作品に仕上がっていたけれど、あのランウェイの持つ魅力は失われてしまっている。なぜ淡々とモデルが歩くだけのランウェイにあれほど惹かれるのか、あらためて考えるきっかけとなっている。

Sunday, March 7

きのう届いたホットサンドメーカーを使ってホットサンドをつくる(夫が)。もちろん機能的に優れているけれど、デザインもすごくいいなあ(だから買ったわけだけど)。

Instagramを見ていたらVOIRY STOREでエプロンを作ってもらったという投稿があって、おっ、どこだ、と思ったら田園調布のpelican coffeeだった。VOIRY STOREの10枚からオリジナルエプロンを作ってくれるサービスを活用する店はここにあったのか。ちなみにpelican coffeeはちょうどきょうで5周年とのこと。飲食店の続かない田園調布で、5周年は素晴らしい。ここはいいカフェだと思う、これからも長く続いてほしい。

自転車に乗って外出。図書館で本の貸し借りを済ませたあとはケーキ屋でモンブランを、花屋でドライのミモザを買う。夜、ロールキャベツ、ライス、キャロットラペ、ブロッコリーの塩茹で、ビール。初めてロールキャベツをつくってみた。いままであまりロールキャベツに興味がなく、食べたいともつくりたいともさほど思わなかったのだけど『A子さんの恋人』を読んで、ちょっとつくってみようかしらという気持ちに。とても美味しくできたのでこれからもつくろう。

  1. CHANNEL KOTARO 【第1話】中村達也さんのイタリアの濃い話 []