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Monday, October 25

今週もまた継続するであろう残業生活の初日。夕食、白米、油揚げと小松菜とわかめの味噌汁、豚肉と野菜(玉葱、人参、茄子、ピーマン)の塩麹炒め、麦酒。

Tuesday, October 26

本日の通勤読書は呉茂一『世界の神話入門』(講談社学術文庫)。ひと昔前の明晰な入門的教養書を読んでいる気分になる(原本は1965年刊行の講談社現代新書なので実際そのとおりなのだが)。夕食、鯖と玉葱といんげんの卵とじ丼、豆腐とあおさのお吸い物、麦酒。

Wednesday, October 27

読書。図書館で借りた『東京の生活史』(岸政彦/編、筑摩書房)のページをめくるもあまり関心をもてず軽く目をとおしただけで途中で投げ出してしまう。本の問題というより、基本的に市井の人のナラティブにまるで興味をもてない自身の性向を照射すべきかもしれない。夕食、鶏の炊き込みごはん、がんもとキャベツの味噌汁、鮪のたたき、麦酒。

Thursday, October 28

読書。堀江敏幸『定形外郵便』(新潮社)を読む。堀江敏幸の新刊本。あいかわらずの巧みな筆致に感心するも、全方位的に気を配って敵をつくるまいとする周到なその姿勢こそが、堀江敏幸を煙たがる読者を生んでいるのではないかと邪推する。夕食、生卵と長葱をのせたチキンラーメン。夜、映画鑑賞。『007/リビング・デイライツ』(ジョン・グレン/監督、1987年)を見る。

Friday, October 29

自宅に届いた定期購読ものを消化する。『ちくま』(筑摩書房)、『図書』(岩波書店)、『週刊読書人』(読書人)に目をとおす。『ちくま』の連載で蓮實重彦が「首都ではまあ郊外といってよかろう世田谷区にくらして」と書いていて、羽根木公園あたりが「郊外」と定義できるかどうかはさておき、東京という土地を知っている人とあまり知らない人のあいだにおいて、世田谷のイメージに乖離があるのではとはいつも思う。世田谷の街をハイソな住宅地と想像するのは誤っているわけではないが、それは世田谷の部分的な事実でしかない。夕食、ソーセージと茄子と玉葱とピーマンのコンソメスープ、麦酒。

Saturday, October 30

朝食、目玉焼き、ベビースナッチとトマトとベーコンのサラダ、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、絹ごし豆腐と油揚げとほうれん草の味噌汁、しらす干し、秋刀魚、大根おろし、加賀棒茶。夕食、白米、油揚げとほうれん草の味噌汁、しらす干し、鰹の刺身、鯵のなめろう、麦酒。掃除と洗濯とアイロンがけ。スーパーマーケットとドラッグストアとユニクロと無印良品で買いもの。

Sunday, October 31

東京都選挙管理委員会による「最高裁判所裁判官国民審査公報」を読んでいたら、国民審査における判断材料のひとつとして機能するであろう本媒体において、じぶんの趣味をだらだらと書いて字数を埋めている頓馬がいた。

外出。渋谷駅下車。渋谷ヒカリエの「d47食堂」で長崎定食(松浦港のアジフライ)を食べてから、渋谷スクランブルスクエアで買いもの。手袋を新調しようとTOMORROWLANDで探すも見当たらず、買う予定になかったボトムスをUNITED ARROWSで買ってしまう。帰り道は雨。夕方、読書。今週断続的に読んでいた岩井克人『経済学の宇宙』(前田裕之/聞き手、日経ビジネス人文庫)を読み終える。文庫化されたのを書店で見つけての再読。初読時もおもしろく読んだが、再読でもおもしろく読む。夕食、鶏肉と生卵と小葱をのせた温かいうどん、麦酒。

今週Spotifyで聴いたもの。
– Strides / 小袋成彬, 2021
– Schumann: Cello Concerto; Chamber Music / Mischa Maisky & Martha Argerich, 2000
– Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 / Emil Gilels, 2008
– Vanities / W.H.Lung, 2021
– Schubert: Impromptus D 899 & D 935 / Krystian Zimerman, 1991
– Mercurial World / Magdalena Bay, 2021
– Access Denied / RAY BLK, 2021
– Brahms: Piano Concerto No.2 / Maurizio Pollini, 1997
– DJ-Kicks: Disclosure / Disclosure, 2021
– Punk / Young Thug, 2021
– Prioritise Pleasure / Self Esteem, 2021
– I Dream Of Christmas / Norah Jones, 2021