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Monday, August 9

振替休日。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダ、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。本日までオリンピックだと思っていたら昨晩終了したとのこと。台風9号の影響で暴風、時折雨。

武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種から一夜明けて、発熱などの副反応は生じなかったものの筋肉痛のような腕の痛みがでる。腕を上げようとすると結構痛いので、腕力を使わないように安静にするのが適切な態度であろうが、よりによって本棚の整理という、いまやらなくてもいいだろうと思う作業に朝から昼過ぎまで勤しむ。先週の土曜日に見た、山本貴光と吉川浩満によるYouTubeチャンネル「哲学の劇場」の本棚動画に触発されて、蔵書整理をはじめてしまう。

ところで、最初は安いカラーボックスでもよいけれど、本棚に予算を取れるならそれ相応のものを選択したほうが賢明という趣旨の話が動画にでてくるのだが、自宅の本棚はいまだに10年以上前に購入した安価なカラーボックスを使っている。インテリア設計を工夫すればカラーボックスであってもセンスよく本棚として呈示することが可能であることを実証するために、やや意地になって使いつづけている。

本棚の整理に疲れたので、本日の活字は雑誌を軽くめくる程度に。スーパーマーケット特集の『dancyu』9月号(プレジデント社)と手料理特集の『& Premium』9月号(マガジンハウス)に目をとおす。夕食、黒毛和牛モモ肉の焼肉、サンチュ、玉葱、もやし、わかめスープ、キムチ、プレミアムモルツ。

Tuesday, August 10

しゃがんだ姿勢で本棚整理をおこなった影響で、太腿が筋肉痛になる。腕と腿に痛みをかかえながらの出勤。

読書。江國香織『なかなか暮れない夏の夕暮れ』(ハルキ文庫)を読む。主人公が作中で読む北欧ミステリーが実際の小説作品として綴られる構成に感心するも、ひとつ気になったのは、不労所得のおかげで時間的余裕があるのにくわえて周りから声を掛けられても気づかないほど読書に没頭する主人公が、あまりに本を読むのが遅すぎやしないかということ。遅読すぎるのでは。

会社帰りにスターバックスで珈琲豆を買う。デルタ株の蔓延で珈琲豆を買うために都心を行脚する雰囲気ではないので、スタバで豆を調達。「Hacienda Alsacia」と「TOKYO ROAST」と「Siren’s Blend」を購入。夕食、鶏肉と人参とピーマンと玉葱とキャベツのコンソメスープ、プレミアムモルツ。

Wednesday, August 11

読書。アマゾンから届いた木村敏の本を二冊読む。『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)と『異常の構造』(講談社現代新書)。いずれも再読。『精神医学から臨床哲学へ』はミネルヴァ書房の企画「シリーズ「自伝」my life my world」の一環として刊行されたものだが、このシリーズは予告されていた続刊が途中で止まっており頓挫している模様。書き手が存命で執筆可能なのであれば刊行をつづけてほしい。監修委員として名前の記されている速水融と日高敏隆はどちらも故人となってしまっているが。

映画。ヴィム・ヴェンダース監督『ベルリン・天使の詩』(1987年)を見る。この映画を見て真っ先に思い出す文章は、映画評のたぐいではなく柄谷行人『内省と遡行』(講談社学術文庫)における「学術文庫版へのあとがき」。

夕食、鯖缶とベーコンとピーマンとキャベツの洋風チャーハン、プレミアムモルツ。

Thursday, August 12

読書。松田青子『自分で名付ける』(集英社)、福田育弘『ともに食べるということ 共食にみる日本人の感性』(教育評論社)を読む。映画。ヴィム・ヴェンダース監督『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』(1993年)を見る。『ベルリン・天使の詩』の続編という扱いで実際に内容はそのとおりなのだが、続編として見ると『ベルリン・天使の詩』の余韻が台なしになるので、別物の映画として見たほうがよい。

夕食、鮪としらすと生卵と小葱と刻み海苔の海鮮丼、キャベツとしめじの味噌汁、プレミアムモルツ。

Friday, August 13

水曜日から金曜日まではいちおう夏季休暇なのだが、結構な頻度でメールをチェックしたうえで返信したりと、まったく休暇になっていない。

このたびの東京オリンピックについては、遠い将来、あまたの論点を周密に検証したうえで俯瞰的に総括する論考が出てくるのを期待する。そのうえで、結論として「成功」と評するのは到底無理筋であろうと推測するのであるが、早くも「国内ラムダ株初感染は五輪関係者」という報道がでてきたりして、遠い将来を待つ必要はないのかもしれない。

夕食、豚挽肉とかいわれとキャベツの蒸し餃子、わかめスープ、キムチ、プレミアムモルツ。

Saturday, August 14

朝から雨模様。朝食、目玉焼き、サニーレタスとホワイトセロリとトマトのサラダ、スライスチーズとマヨネーズのホットサンド、ヨーグルト、珈琲。朝の読書。書架からWAKO WORKS OF ART刊行の三冊を抜き取る。『ミリアム・カーン 美しすぎることへの不安』、『フィオナ・タン エッセイ』、菅原教夫『リュック・タイマンス シュヴァルツハイデの向こう』。昼食、白米、しめじとほうれん草の味噌汁、鯵のひらき、かいわれ、枝豆、玄米茶。映画鑑賞。ジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991年)を見る。連作短編集のような映画。夕食、ハンバーグ、フライドポテト、グリーンリーフとホワイトセロリと紫玉葱とミニトマトとしらすのサラダ、ベルギービールのリーフマンス。

Sunday, August 15

不安定な天候がつづく。雨、時折豪雨。朝食、目玉焼き、ハンバーグ、ピーマンとトマトのグリル、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。読書。千葉文夫『ミシェル・レリスの肖像 マッソン、ジャコメッティ、ピカソ、ベイコン、そしてデュシャンさえも』(みすず書房)を読む。昼食、素麺、薬味(小葱、茗荷、生姜)、煎茶。午後も読書。池内紀『消えた国 追われた人々 東プロシアの旅』(ちくま文庫)を読む。夕方、雨のなか食材の調達を済ませる。夕食、白米、しめじとほうれん草の味噌汁、鰹の刺身、大根のつま、大根の糠漬け、ヱビスエール。

今週のSpotify。
– Bach: The Well-Tempered Clavier / Glenn Gould, 1963
– Bach: Two & Three Part Inventions / Glenn Gould, 1964
– Bach: Keyboard Concertos / Glenn Gould, 1967
– Bach: Toccatas / Glenn Gould, 1963
– Bach: English Suites / Glenn Gould, 1977
– Brahms: Intermezzi & Klavierstücke / Glenn Gould, 2016
– Buena Vista Social Club / Buena Vista Social Club, 1997
– Buena Vista Social Club at Carnegie Hall / Buena Vista Social Club, 2008
– Mozart: Symphony No.35, K.320 “Haffner” & Serenade No.9, K.385 “Posthorn” / Nikolaus Harnoncourt, 2014
– Beethoven: Symphonies Nos.4 & 5 / Nikolaus Harnoncourt, 2016
– Bach: Sonatas & Partitas for Violin / Wolfgang Marschner, 2020
– Hitsville USA: The Motown Singles Collection 1959-1971, 1992
– Utopian Ashes / Bobby Gillespie & Jehnny Beth, 2021
– Play Bach No.1 / Jacques Loussier Trio, 2012
– Play Bach No.2 / Jacques Loussier Trio, 2012
– Play Bach No.3 / Jacques Loussier Trio, 2012
– Mozart: String Quartets, Vol.1 – The Prussian Quartets / Doric String Quartet, 2021
– Beethoven: String Quartets Nos.9 & 14 / Aris Quartett, 2017