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Monday, April 12

晴れ。朝の音楽、Benny Sings「Music」を聴く。朝食、目玉焼き、ほうれん草とトマトのサラダと玉葱ドレッシング、豚肉のオリーブオイルソテー、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

朝の読書。都築勉『おのがデモンに聞け 小野塚・吉野・南原・丸山・京極の政治学』(吉田書店)を途中まで。読書時間は出勤時刻までの朝の隙間で捻出することにした。社会人になっても学生時代と読書量の変わらなかったのが自慢の堤清二は、帰宅後の深夜に書斎に籠って本を読んでいたらしいのだが、その生活スタイルを真似て会社での仕事が忙しくとも夜に読書時間を設けようと画策してみたものの、寝つきがよすぎるのが災いして数ページ活字を追うだけで安眠状態に陥り、まるで使いものにならない。朝がよい。昼食、職場にてお弁当。夕食、焼豚ともやしと茹で卵とかいわれをのせた豚骨ラーメン、麦酒。

本日から東京都にも適用される「まん延防止等重点措置」については、「まんぼう」と省略される点よりも「まん延」と平仮名+漢字で書かれることのほうが余程神経に障る。

Tuesday, April 13

曇天、ときどき小雨。朝の音楽、Danny L Harle「Harlecore」を聴く。朝食、目玉焼き、ほうれん草とトマトのサラダと玉葱ドレッシング、豚肉のオリーブオイルソテー、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。

読書。都築勉『おのがデモンに聞け 小野塚・吉野・南原・丸山・京極の政治学』(吉田書店)を最後まで。映画。『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』(鈴木清順/監督、1963年)を見る。

夕食、親子丼、かぶとほうれん草のお吸い物、大根と油揚げの煮物、麦酒。

Wednesday, April 14

朝の音楽、La Femme「Paradigme」を聴く。朝食、目玉焼き、ほうれん草とトマトのサラダと玉葱ドレッシング、豚肉のオリーブオイルソテー、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、白米、ほうれん草の味噌汁、鶏肉の酒蒸し、冷奴と生姜、すぐき漬け、麦酒。

一日を通して雨が降りつづける。本日は在宅勤務だが忙しさは変わらず。来たボールをひたすら投げ返す日々。

Thursday, April 15

晴れ。朝の音楽、La Rappresentante di Lista「My Mamma」を聴く。朝食、目玉焼き、ほうれん草とトマトのサラダとイタリアンドレッシング、豚肉のオリーブオイルソテー、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、無印良品の3種の唐辛子とチキンカレー。夕食、鶏肉と小葱と生卵をのせた塩ラーメン、麦酒。

夜、映画鑑賞。『オーソン・ウェルズINストレンジャー』(オーソン・ウェルズ/監督、1946年)を見る。

Friday, April 16

朝の音楽、Morgan Wade「Reckless」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダと玉葱ドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、黒七味ごま麺。夕食、田園調布のMetzgerei SASAKIで購入された食品群がテーブルに並ぶ。ソーセージ、クスクス、グラタン・ドフィノア、鶏ハツのスモークオイル漬け、ベビーリーフとスナップエンドウと蓮根とミニトマトのサラダと玉葱ドレッシング、麦酒。

在宅勤務にて、午前に穏便な会議一件と午後に不穏な会議一件。朝の読書、柄谷行人『ニュー・アソシエーショニスト宣言』(作品社)を読む。夜の読書、『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(都築響一/編、ケンエレブックス)を読む。

Saturday, April 17

朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、目玉焼き、珈琲。バスクチーズケーキとコーヒーをお供にYouTubeでBEAMS中村達也のトレンド解説動画を見る。午前中は歯医者に赴いて、帰りがけに洋菓子店でケーキを買う。歯医者帰りにケーキを買うというのは話の平仄が合わないような気がしないでもない。昼食、白米、ほうれん草と油揚げの味噌汁、冷奴としらす、鯵のひらき、すぐき漬け、加賀棒茶。

天候の雲行きが怪しいので本日は自宅で読書三昧。小塩海平『花粉症と人類』(岩波書店)、北川扶生子『結核がつくる物語 感染と読者の近代』(岩波書店)、稲葉振一郎『社会倫理学講義』(有斐閣)、鶴見太郎『イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国』(講談社選書メチエ)、前田良三『ナチス絵画の謎 逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」』(みすず書房)。

2019年に訪れたベルリン旅行のメモランダム [1]に、ハンブルク駅現代美術館(Hamburger Bahnhof)でエミール・ノルデの企画展をやっていたがチケットは完売との記述を残しているのだが、前田良三『ナチス絵画の謎』を読んでいたらつぎのようなくだりに遭遇した。

2019年、ベルリンのハンブルク駅「新ギャラリー」で開催されたノルデ展には、彼が人種主義的イデオロギーにおいてもナチであったことをうかがわせる書簡や文書が展示された。休暇中の読書にノルデの回想録『わが生涯』を選ぶほどだった現ドイツ首相アンゲラ・メルケルも、プロイセン文化財団から貸与されていたノルデの作品を執務室から撤去させた。マルティン・ハイデガーと『黒手帳』のことを連想させる出来事だが、「ナチでありながら」その作品は「頽廃」しているというノルデは、いまだに厄介な存在に違いない。

こんな興味ぶかい展覧会であったことを今更ながらに知る。荷物が重くなろうと図録くらい買っておけばよかったかも。

夕食、レバーパテ、鶏ハツのスモークオイル漬け、鶏肉とレタスのコンソメスープ、サニーレタスとスナップエンドウとトマトと紫玉葱のサラダとイタリアンドレッシング、バゲット、赤ワイン。radikoのタイムフリーで「CREADIO」(J-WAVE)を聴く。先週と今週はゲストに小谷元彦が登場。佐藤オオキとのかけあいは毎度愉しいので、小谷元彦には準レギュラーとして出演してほしい。

Sunday, April 18

朝の音楽、Kumi Takahara「See-through」を聴く。朝食、鶏肉とレタスとトマトと玉葱のコンソメスープ、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。午前、図書館とドラッグストアとスーパーマーケットを巡る。昼食、白米、油揚げとレタスの味噌汁、きゅうりと大根の漬物、卵焼きとしらす、鮪の刺身、冷奴とかいわれと刻み海苔、ほうじ茶。

好天なので世田谷美術館に訪れたいと思うも、展覧会は事前予約制で本日の発券予定枚数は終了していた。最近は美術館を訪れる難易度が上昇しすぎのきらいがある。自転車に乗って自由が丘へ。風が強く吹いている。駅周辺のいくつかの雑貨店を巡ったあと、TODAY’S SPECIALでうつわと珈琲豆の購入に至る。ブックオフで数冊買ってから帰宅。ところで、自由が丘という街については、東京特集の『POPEYE』(マガジンハウス)最新号に掲載されている、いしわたり淳治の文章がよかった。

今はどうかはわからないが、15年前の自由が丘のイメージは「女子の好きな雑貨やスイーツの店が多いお洒落な街」みたいな感じだった。それでも私は、「いや、そんな雑貨とスイーツばっかりの街なんてあるかいな」と思って軽い気持ちで住み始めたのだけれど、思った以上に雑貨とスイーツの街だった。街を歩いている人もほとんどが女性で、おかげで私のバンドには興味のなさそうな人が多く、その意味では顔を指されることもなくて都合が良かった。

夕食、鶏つくねと生卵、大根サラダ、絹ごし豆腐とわかめの味噌汁、麦酒。読書。サミール・プリ『帝国の遺産 何が世界秩序をつくるのか』(新田享子/訳、東京堂出版)を読む。

  1. https://www.capriciu.info/archives/11943 []