Saturday, April 27
きのうと打って変わって肌寒い朝。
地下鉄とバスを乗り継いで、ベルリン・ユダヤ博物館(Jüdisches Museum Berlin)を訪れる。開館まで時間があったので博物館の周辺を散歩する。建物のまわりを歩いていたら「Walter Benjamin Playground」と題された場所を見つける。
開館時間ちょうどに中に入る。建物の周辺には複数の警備員が目を光らせており、入口では空港並みのセキュリティチェックが実施される状況が、反ユダヤ主義の存在を強く意識させる。ダニエル・リベスキンドが凝りに凝って設計した建物をじっくりと見てまわる。帰る途中にショップに寄ったらやたらとフロイト推しのコーナーがあって、フロイトのラバーダックとかフロイトのメガネケースとか、誰が買うのだろうと思うものが売っている。
ベルリン・ユダヤ博物館のすぐそばにあるベルリン・ギャラリー(Berlinische Galerie)に立ち寄る。Lotte Lasersteinという女性画家の回顧展が素晴らしく、旅で荷物が重くなるのは厳禁なのに図録を買ってしまった。誰かこの画家を日本に紹介してほしい。
すこし歩いてST. AGNESに向かう。教会だった場所をリノベーションしてギャラリーになっている。今風の若者が集まる場所のようで、とても賑わっている。König Galerieを覗く。
最寄り駅まで歩き、地下鉄でベルリン動物園駅まで。駅近くにあるベルリン写真美術館(Museum für Fotografie)に向かう。ここはヘルムート・ニュートンの記念館で、1階は写真家にまつわる関連の品がならべられ、2階の半分はニュートンの撮った写真が並んでいる。2階のもう半分は企画展で、ソール・ライターとデヴィッド・リンチとニュートンのヌード写真を特集したもの、3階も企画展でバウハウスに関する展示をやっていた。
写真美術館をあとにして、Sバーンに乗ってベルリン中央駅へ。ハンブルク駅現代美術館(Hamburger Bahnhof)に向かう。入口にエミール・ノルデの企画展のチケットは売り切れとのお知らせが貼ってある。常設展のみを鑑賞。かつて駅舎だった場所を美術館に改築した場所で、とにかく広い。現代美術を中心に作品がならんでいるのだが、広すぎて歩いているだけで疲れる。日本に歩いているだけで疲れる美術館などないので、スケールの違いに感じ入る。
本日の最終目的地であるベルリンの壁記念センター(Gedenkstätte Berliner Mauer)に向かうためにトラムを待っていたら、なかなかやってこず、ようやく来たと思ったらトラムではなくバスだった。トラムがトラブルのときは、トラムのルートをバスが代行して走るらしい。ベルリンの壁が残されている場所を見学する。
夜、ホテルちかくのGaststätte Sophieneckという店でドイツ料理を食べる。ソーセージとポテトサラダとビール。