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Sunday, April 28

冷たい小雨が降っている。肌寒い。

一日だけのハンブルク観光のためにベルリンから鉄道で移動。ドイツ鉄道の高速列車ICEは日本の新幹線のようなものだが、日本の鉄道のシステムに慣れきっているとものすごく戸惑う。まず値段が変動する。そもそもドイツの鉄道料金は高いと思うのだが、旅程が決まっているのであれば事前に買っておかないと大損することになる(倍くらいちがったりする)。座席の指定もわかりづらくて、連番でふたり分の座席をとったので当然隣どうしだろうと思ったらちがうのである。乗るべき車両がホームのどこに停車するかも直前までわからなくて、停車位置の目安は掲示してあったりもするのだが必ずしも信用できるものでもなくて、あまりのわからなさにホームにいた係員に聞いた。これほど信用できないドイツ鉄道のもっとも信用できないところは、時間どおり来ないことである。平気で数時間遅れることもあるという事前情報に戦々恐々としていたのだが、幸いにもほぼ時間どおりにベルリンを出発して、ほぼ時間どおりにハンブルクに到着した。

駅近くのHotel Europäischer Hof Hamburgにチェックイン。ハンブルク市内の交通機関が3日間乗り放題になるというチケットをもらう。荷物を部屋に預けて、移動開始。雨も止んできた。

ハンブルク美術館(Hamburger Kunsthalle)を訪問。古典絵画から現代絵画までを収蔵する美術館で、量に圧倒される。現代アートの企画展をやっている別館もあって、これまた歩いているだけで疲れる美術館である。充実の内容。


晴れ間が見えてきた空の下を15分ほど歩いて、ダイヒトーアハレン(Deichtorhallen Hamburg)に向かう。こちらは写真美術館。ふたつ展示があって、ひとつは音楽とアートを特集した写真展で、ショップに置いてあった図録をめくったところ『スタジオ・ボイス』のような内容だったのでパスして、もうひとつのローレン・グリーンフィールドの展示を見る。去年のKYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)で見た写真家で、世界中の富や若さや美貌に取り憑かれた人びとを被写体としている。会場はとても賑わっている。

貿易都市としての面影を残す美しい倉庫街を歩いていたら、西洋人のグループに写真撮影を頼まれる。外国を旅すると、毎回のように依頼される記念撮影。


エルプフィルハーモニー・ハンブルク(Elbphilharmonie Hamburg)の展望台へ。入場無料。晴れわたるハンブルクの街を一望してから、建物内にあるレストラン(Störtebeker Elbphilharmonie)で夕食。おしゃれな店で、T.Y.HARBORみたいである。目の前が港だし。魚料理とサラダを注文する。ビールがおいしい。



いったん地下鉄でホテルに戻って休憩ののち、夕暮れ時のハンブルク市庁舎と内アルスター湖を見てまわる。