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Monday, January 18

朝の音楽、Pete Josef「I Rise With the Birds」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンと紫玉葱のサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、生卵と小葱をのせた温かいうどん、きゅうりの糠漬け、加賀棒茶。夕食、白米、辛子明太子、キャベツと絹ごし豆腐の味噌汁、豚肉の塩麹炒めとかいわれ、きゅうりの糠漬け、麦酒。

フィル・スペクターが獄中で死去との報せ。

読書。蓮實重彥による映画作品の好き嫌いが延々と語られる『見るレッスン 映画史特別講義』(光文社新書)を読む。ところで、新書という形体の書物をこれまで上梓しなかった理由を跋文でふれて、「あるいは、ことによると、大学院時代にふと買ってしまった丸山真男の『日本の思想』(岩波新書、1961)という短い書物のあまりの趣味の悪さに嫌気がさしたことが、トラウマになっていたのかもしれません」とあるのだが、後書きにこういうことを書く趣味の悪さもまたある。夜、映画鑑賞。『忠臣蔵 天の巻・地の巻』(マキノ正博、池田富保/監督、1938年)を見る。

東京オリンピック中止に向けて寸毫外堀が埋められてきている雰囲気がなくもない昨今。日本側はあくまで表面上はいまだ開催を前提としているようだが、中止になった場合は一体誰が公的に宣言するのだろう。日本の組織委員会だろうか、それともIOC会長のバッハだろうか。バッハが発表するのであれば会見時にBGMとして「トッカータとフーガ」を流すのがいいと思う。

Tuesday, January 19

朝の音楽、Tigran Hamasyan「The Call Within」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。ベーコンを焼くのを忘れる。昼食、お弁当。夕食、もやしと小葱と茹で卵をのせた醤油ラーメン、牛タンチップ、麦酒。

読書。山尾悠子『飛ぶ孔雀』(文春文庫)を読む。映画。『牛乳屋フランキー』(中平康/監督、1956年)を見る。

新型コロナウイルス感染症をめぐる剣呑な状況は依然としてつづいているが、東京都の陽性率は一応徐々に低下はしている。

Wednesday, January 20

大寒。暦通りの冷え込む朝。朝の音楽、Phoebe Bridgers「Punisher」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

有給休暇を取得したので午前中にスーパーマーケットとドラッグストアで買いものを済ませる。自宅に戻って焙じ茶を飲みながら読書。本棚にある漫画本の棚の一角から竹本泉『あおいちゃんパニック!』全3巻(講談社)を取りだして読む。昼食、辛子明太子のおにぎり、キャベツとほうれん草の味噌汁、加賀棒茶。午後、日本映画の二本立て。『銀座化粧』(成瀬巳喜男/監督、1951年)と『あした晴れるか』(中平康/監督、1960年)。少し古い日本映画を見ていて、殿山泰司がスクリーンに登場するとなんとなく嬉しくなる。夕食、ローストチキンとディルとマヨネーズ、茹でたブロッコリー、キャベツとしめじのコンソメスープ、バゲットとレバーペースト、赤ワイン。

バイデンがアメリカ合衆国大統領に就任。もしトランプが回顧録を出したらちょっと読んでみたい。

Thursday, January 21

朝の音楽、Midnight Sister「Painting the Roses」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。東急線沿線のフリーペーパー『SALUS』2月号に目をとおしながらの会社にて昼ごはん。お弁当。去年でたアルバムの落穂拾いをSpotify経由でやっていたら、会社からの帰り道で聴いたTiana Khasi「Meghalaya」がなかなかよかった。夕食、白米、豚肉と塩麹の炒めもの、蓮根の炒めものと茹でたスナップエンドウ、麦酒。

Friday, January 22

朝の音楽、Young Jesus「Welcome to Conceptual Beach」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、鶏肉と長葱とかいわれと生卵をのせた温かいうどん、麦酒。

無駄に忙しくそれなりの残業。夜、読書。読みさしの本をまとめて。小田部胤久『美学』(東京大学出版会)と國分功一郎・熊谷晋一郎『〈責任〉の生成 中動態と当事者研究』(新曜社)を読む。

Saturday, January 23

朝の音楽、Jacob Collier「Jacobean Chill」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとトマトとベーコンのサラダとカボスドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。朝の読書、アントワーヌ・ローラン『赤いモレスキンの女』(吉田洋之/訳、新潮社)を読む。小説の途中に「今日、私はソフィ・カルみたいにやってみた」とのくだりがあるのだが、ソフィ・カルによる「アドレス帳」(1983年)の試みは、フランスにおいては特段の注釈なしに一般に通じる話なのだろうか。

午前中から雨が降りだす。図書館で本の返却を済ませて、ドラッグストアとスーパーマーケットで買いもの。雨のなかの買いものはどっと疲れる。昼食、焼豚と小葱と茹で卵をのせた醤油ラーメン。映画を一本見てから午後も読書。見た映画は『ミツバチのささやき』(ヴィクトル・エリセ/監督、1973年)。読んだ本は村岡俊也『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』(文藝春秋)と黒川鍾信『木暮実千代 知られざるその素顔』(NHK出版)。

夕食、白菜と鶏肉とクレソンの白だし鍋、卵雑炊、きゅうりの糠漬け、麦酒。

Sunday, January 24

天気予報は雪の可能性を示唆していたが現実は冷たい雨粒が落ちている。久方ぶりの雨降りの週末。朝の音楽、YONA YONA WEEKENDERS「唄が歩く時」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとトマトとベーコンと紫玉葱のサラダとカボスドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

湖池屋のポテトチップスとルピシアの豆茶をお供に読書タイム。メルヴィル『白鯨』(八木敏雄/訳、岩波文庫)を読み進める。昼食、磯部焼き、加賀棒茶。映画鑑賞。『クレアのカメラ』(ホン・サンス/監督、2017年)を見る。

午後、とらやの羊羹と珈琲をお供に読書タイム。『白鯨』のつづき。全3巻あるうち1巻目を読了。夕食、白米、絹ごし豆腐とわかめと長葱の味噌汁、ハムカツ、キャベツ、蛸と長葱の酢味噌和え、麦酒。夜、読書。『芥川竜之介随筆集』(石割透/編、岩波文庫)を読む。

僕は知りもせぬ江戸の昔に依々恋々とする為には余りに散文的に出来ているのですから。僕の愛する東京は僕自身の見た東京、僕自身の歩いた東京なのです。(「廃都東京」)