Monday, January 11
祝日。冷え込んだ早朝4時30分に起床。朝の音楽、LITTLE CREATURES「30」とJazmine Sullivan「Heaux Tales」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
昼食、しらすと葱塩のおにぎり、油揚げと絹ごし豆腐と小葱の味噌汁、九条葱と大根の漬物、加賀棒茶。昼食を食べながらradikoで「Daisy Holiday!」(InterFM)を聴いたら細野晴臣が朝吹真理子と対談している。コシミハル、原田知世、青葉市子など細野晴臣のラジオにでてくる女性たちの名前を並べてみると、みんな喋る声が小さい。
近所を少し散歩してから自宅に籠って読書。読みさしだったプルースト『失われた時を求めて 8 ソドムとゴモラⅠ』(吉川一義/訳、岩波文庫)を終えてから、ベンヤミン『パサージュ論 1』(今村仁司、三島憲一、大貫敦子、高橋順一、塚原史、細見和之、村岡晋一、山本尤、横張誠、與謝野文子、吉村和明/訳 、岩波文庫)に手をのばす。若干訳文の修正をしているものの基本的にはかつての岩波現代文庫の再録とのこと。岩波現代文庫は紙質の硬さが気になるので岩波文庫入りは歓迎。それにしても本書は訳者の数が多すぎである。
夕食、ローストチキンとディルとディジョンマスタード、ベビーリーフとブロッコリーとスナップエンドウと紫玉葱のサラダとイタリアンドレッシング、シメイブルー。
Tuesday, January 12
本日も冷え込んだ朝。Anavitória「COR」を聴きながら朝食の準備をする。朝食、目玉焼き、ベビーリーフとベーコンとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。在宅勤務の開始時間までに読みさしのベンヤミン『パサージュ論 1』を読了する。昼食、鶏肉と小葱をのせた温かいうどん。日暮れ後、近所の病院で花粉症の薬シダキュアを処方してもらう。緊急事態宣言の影響があるのかないのかいつもは混み合っている耳鼻咽喉科に出向いてみたら他の患者は誰もいなかった。夕食、豚肉と蓮根と舞茸の和風カレー、ビール。夜、映画鑑賞。『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』(野口博志/監督、1960年)。赤木圭一郎の映画を初めて見る。
逼迫する医療体制下の現在においては、夏前に新型コロナウイルスに感染し、軽症で入院して特段の後遺症なしの人たちが勝ち組みたいになっている。
Wednesday, January 13
朝の音楽、Casper Clausen「Better Way」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとベーコンとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、白米、キャベツとほうれん草と味噌汁、白菜の浅漬けと赤かぶの酢漬け、焼き魚(ほっけ)、ビール。
読書。本棚からフローベール『ボヴァリー夫人』(山田爵/訳、河出文庫)を抜きとって再読する。途中まで。映画。『競輪上人行状記』(西村昭五郎/監督、1963年)を見る。坊主が競輪にのめり込んで生活が破綻する話で、主演は小沢昭一。「お経の合間に競輪通い!車券みつめて南無阿弥陀仏!」という映画の宣伝惹句から伝わる呑気なテンションとちがって、娯楽映画ながらもわりとシリアスだった。
Thursday, January 14
朝の音楽として聴いたMarker Starling「High January」がなかなかよかった。去年4月にリリースされたアルバム。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとベーコンとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、無印良品のカレー(スパイシーチキン)、ビール。
読書。フローベール『ボヴァリー夫人』(山田爵/訳、河出文庫)を読み終える。過去数回通読していると思われる『ボヴァリー夫人』を直近でいつ読んだのだろうと記録を確認すると2017年11月30日だった。わりと最近。
新型コロナウイルスが猖獗を極める状況下にあって、都市をロックダウンするにあたり政府による中央集権的な権力がむくむくと現前しているのだが、ヨーロッパと呼ばれる地域を瞥見しての感想は、国家権力も強権的だがその権力に対して平然と歯向かう民衆の膂力もまた相当なものだということであった。基本、いうことをきかない。
Friday, January 15
朝の音楽、Ambrose Akinmusire「On the tender spot of every calloused moment」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとベーコンとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
Kan Sanoがゲストに出ているラジオ番組を聴いていたら、自身のアルバム「Susanna」を説明するくだりでタイトルはフィンランドの写真家スザンナ・マユリを指しており、彼女は去年の3月に他界したと知る。本棚から彼女の写真集『Sense of Water』(Kehrer Verlag)を抜きだす。
昼食はお弁当。在宅勤務であっても弁当を用意しておくと時間を有効活用できて楽。昼休みに昨日会社帰りに本屋で買った『FUDGE』2月号(三栄)を読む。去年の緊急事態宣言発令のあたりから毎月『FUDGE』を購入のうえ熟読しているのだが、読んでいてあらためて気づくのは、コーディネートというものはセンスや感性といった掴みどころのない茫漠としたものというより色彩と形態を組み合わせる理論なのではということだ。コーディネートはロジカルに処理できる。ゆえに理論的思考に長けた頭のいい人たちはお洒落上級者のはずなのだが、現実は必ずしもそうなっていないのはこれ如何に。
残業。夕食、日本酒で蒸した鶏肉と茹でたほうれん草と茹で卵をのせた醤油ラーメン、ビール。夜、映画鑑賞。『ガス人間第一号』(本多猪四郎/監督、1960年)を見る。
Saturday, January 16
朝の音楽、Nils Frahm「Tripping with Nils Frahm」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとベーコンとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
1月中旬なのに予想最高気温は18度。快晴。スプリングコートを羽織り、自転車に乗って多摩川沿いを疾走。丸子橋を渡って東京都から神奈川県に入って川沿いを走り、事前にGoogle Mapで簡単に確認した途中にある橋を渡って都内に戻ろうと思ったら渡れなかった。渡れると思ったその橋は自動車専用の第三京浜の多摩川橋だった。仕方がないのでその先の二子橋まで車輪を進める。途中持参した珈琲を河川敷で飲んで休憩。二子玉川まで来たので「蔦屋家電」に立ち寄って雑誌売場の棚を瞥見してから、大井町線沿いを走り、尾山台駅近くの「ALPHA BETA COFFEE ROASTERS」で珈琲豆を買う。休日は自転車に乗って珈琲豆とパンを買う活動に従事しているのでパンも買わなければならない。九品仏の「Comme’N」に向かうもすごい行列だったのでパスして、「BOULANGERIE NEUF9」を覗くも食パンが売り切れていたのでパスして、自由が丘まで足をのばして「baguette rabbit」を訪れるとこちらも人の列ができていた。これ以上パン屋を巡っても疲れるので、「baguette rabbit」で食パンとバゲットをトレーに乗せてレジに並ぶ。一緒に「NEKO NEKO CHEESECAKE」のチーズケーキも買う。
昼食、おしること赤かぶの酢漬けと加賀棒茶。チーズケーキを食べながら木村伊兵衛の写真集『パリ残像』(クレヴィス)を見返す。夕食、合鴨のスモーク、蒸したブロッコリー、紫玉葱のピクルス、スモークサーモンとほうれん草のバターパスタ、トマトとキャベツのオリーブオイルソテー、赤ワイン。夜、蔦屋家電で買った『BRUTUS』(マガジンハウス)を読む。最新号の特集は「なにしろカスタード好きなもので」。
Sunday, January 17
朝の音楽、Pearl Charles「Magic Mirror」を聴く。朝食、スクランブルエッグ、ほうれん草とトマトのオリーブオイルソテー、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
ダニー・ラフェリエール『吾輩は日本作家である』(立花英裕/訳、藤原書店)と西野智彦『日銀漂流 試練と苦悩の四半世紀』(岩波書店)を読んでから外出。図書館で本の返却と貸出を済ませて、スーパーマーケットで食料品の調達をおこなう。
磯部焼きと加賀棒茶の昼食とともに映画鑑賞。『私の20世紀』(イルディコー・エニェディ/監督、1989年)を見る。
夕方、読書。東浩紀『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)を読む。会社経営における失敗談が正直に語られているが、似たような失敗を繰り返しており、学習したことを実践することの難しさを物語っている。経営のみならず言論の場においても同様で、チェルノブイリに実際訪れてみたら通念を覆されてその体験の重要性を本書で力説しているのに、最近の東浩紀はtwitterにおいてCOVID-19による医療崩壊について通念で語っている。学習したことを実践するのは難しい。
夕食、豚肉と長葱の蒸し餃子、もやしと一風堂のホットもやしソース和え、卵とわかめの中華風スープ、ビール。ビールを飲みすぎる。学習したことを実践するのは難しい。