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Monday, October 26

朝の音楽、Sofie「Cult Survivor」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、白米、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁、辛子明太子、鯵のひらき、かいわれ、ビール。

秋晴れ。週末に東京都写真美術館で「生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市」を見物した流れで、磯崎新『建築における「日本的なもの」』(新潮社)を読み返す。

新和風=ジャポニカが、占領者アメリカからの視線に属する「日本趣味」であったのにたいして、石元泰博の撮影した「桂」離宮は、その暴力的なカメラワークによって、対象を解体し、そして再構成する正統的なモダニズムの手法にもとづいていた。ニューバウハウスの方法を受け継いでいるので、当然ながら、新即物主義的な質感が重視されてはいるが、被写体である「桂」離宮からは、線と面だけが抽出され、その「構成」だけが示される。実はその建築的環境を決定づけているのは大きい曲面となった屋根や寄木、微細な装飾物などであるのに、こんな要素は思いっきり排除され、内部に空間を囲い込むために張り巡らされた表面そのものに視点を集中する。タタミ、板、竹のスノコなどの床面、襖、障子、板などの引き戸、砂塗り、漆喰などの壁面、竿縁、網代などの天井面、これらが柱、間柱、長押、窓枠、手摺などの線材で分割されている、それをカメラのフレームで切り取って、ひとつの「構成」面としてとりだした。まるでデ・スティールや構成主義の平面作品のようにみえた。モンドリアンの平面分割の方法が、そっくり建物の立面を構成していることが、ニューバウハウス経由のカメラワークによって、説得力をもって示された。この視点は、日本的構成美、と呼ばれながら、堀口捨己の「紫烟荘」(1926)、岸田日出刀の『過去の構成』(1929)以来、日本の古建築の表面の塗料が消え、白い面と黒い線に還元され、『古寺巡礼』ブームをひきおこしていたそのときの美的対象を、徹底したモダニズムの視点によりきりとったものであった。

夜、映画を見る。『ザ・スパイダースの大騒動』(森永健次郎/監督、1968年)。

Tuesday, October 27

朝の音楽、Collioure「Togetherness」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、崎陽軒の炒飯弁当、ビール。

読書。磯崎新『建築における「日本的なもの」』(新潮社)を読み終える。映画。『ザ・スパイダースのパリ島珍道中』(西河克己/監督、1968年)を見る。

先週末に原宿のAUX BACCHANALESで昼食を食べたあと、ひさかたぶりに竹下通りを歩いたのだが、いまでも黒人の客引きがいることを確認する。ずいぶんまえから竹下通りにいるような気がするのだが、彼らは世代交代とかしているのだろうか。

Wednesday, October 28

朝の音楽、Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson「Chicago Waves」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、鶏肉とトマトと玉葱とほうれん草のスープ、くるみとレーズンのパン、ビール。

読書。中公新書を二冊。武田徹『現代日本を読む ノンフィクションの名作・問題作』と對馬達雄『ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー』を読む。

自覚症状のない感染症罹患者が他者にうつさないためにマスクはある程度有効であると説かれて以来、交通機関等をふくめ室内で人と接近する可能性のある局面においては儀礼的にマスクを着用しているのだが、誰とも近づくことのない外を歩いているときは息苦しいのでマスクをはずしている。いちおう合理的なスタンスだと思っているのだが、意想外に少数派である。どれほど社会的距離が確保されている環境下においても、ずっとマスクしている派とあごマスク派が大多数を占めており、臨機応変に切り替え派は少ない。

Thursday, October 29

朝の音楽、Fabiano Do Nascimento「Prelúdio」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、白米、かぶと小松菜の味噌汁、豚肉の酒蒸しとブロッコリー、煎茶。晩ごはん、長葱と豚挽肉の蒸し餃子、卵とわかめとかぶの中華風スープ、ビール。

有給休暇。昼過ぎに渋谷へ。外国人観光客が消滅したがゆえにスクランブル交差点の往来で誰も写真を撮っていないのが新鮮である。渋谷スクランブルスクエアのTabioで靴下を買って、スターバックスで大学芋フラペチーノを飲んで、タワーレコードでフリーマガジン『bounce』を入手して、東急ハンズで自転車の空気入れを買う。スクランブルスクエアは1周年とのことでキャンペーンのお知らせを貰う。思い返せば「密」のお手本のようであったオープン当時の激混み状況が遠いむかしのことのよう。

夜、映画を見る。『黄金の馬車』(ジャン・ルノワール/監督、1952年)。

Friday, October 30

朝の音楽、Cribas「La Ofrenda」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、ラムキーマカレー。晩ごはん、アボカドとトマトとクレソンのパスタ、ベビーリーフとほうれん草のサラダ、くるみとレーズンのパン、ビール。

『図書』11月号(岩波書店)が届く。読書。『図書』での連載をまとめた冨原眞弓『ミンネのかけら ムーミン谷へとつづく道』(岩波書店)を読む。

Saturday, October 31

朝の音楽、Steve Arrington「Down To The Lowest Terms: The Soul Sessions」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、鶏ハムとサニーレタスのサンドイッチ、珈琲。晩ごはん、海鮮丼(鮪、しらす、生卵、小葱)、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁、ビール。

中目黒のtokyobikeに組み上がった自転車を取りにいく。tokyobikeの存在を知ったのは「Freunde von Freunden」というサイトにある記事 ((FvF Friends Dinner In Paris))でのことで、これを読んだのが2015年のことなので実際の購入に至るまで5年かかった。ひさしぶりの自転車生活がはじまる。中目黒まで来たので自転車でwaltzに寄り道というポパイ愛読者のようなルートを選択し、POETIC SCAPEで尾仲浩二の展示「Faraway Boat」を見て、学芸大学駅付近に向かってSUNNY BOY BOOKSと流浪堂に立ち寄る。目黒通りと環七を走る。

SUNNY BOY BOOKSで入手したフリーペーパー(「HOT SAND°」)と流浪堂で入手したフリーペーパー(「kinrin」)を読む。

Sunday, November 1

朝の音楽、beabadoobee「Fake It Flowers」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、鶏ハムとトマトとほうれん草のパスタ、炭酸水。晩ごはん、牛豚合挽き肉と小葱の蒸し餃子、卵とわかめの中華風スープ、キムチ、ビール。

予想どおり筋肉痛の朝を迎えるが、晴れているので本日も自転車でかける。多摩川の河川敷を走る。