Monday, April 27
相変わらず夜中に何度も目が覚めて、眠りが浅い。宵の口でも夜中でも明け方でもずっと耳元でラジオをつけている。日曜の夜はradikoを立ち上げたまま寝落ちし、放送休止時間になり、立ち上げたままであることをわすれて明け方目が覚め、月曜の朝5時に放送が始まる音がしておお…自動起動…となりがちである。
Wednesday, April 29
起きてTwitterを立ち上げると、Twitter10周年の知らせ。2010年4月29日、あれから10年、あのときのわたしは本当に切実だった。
近所の公園に散歩。5月直前の光と緑と水が美しく、何枚も写真を撮る。帰宅してからは、アルヴォ・ペルトを聴きながら読書。この音楽を知ったのは、かつて住んでいた街の珈琲店でずっと流れていたから。日曜日にはそこで1〜2時間ほど読書をした。いま近所にあれほど通い詰める珈琲店がないため、思い出すと懐かしくて仕方なくなる。
夜、ポークソテー、サラダほうれん草、トマト、チーズ、ピスタチオ、赤ワインの夕食をとりながら、J-WAVEの特番「SESSIONS – 沢木耕太郎、人を語る。」を聴く。
Saturday, May 2
きょうは夏の陽気だという。雑用を済ませてスーパーと薬局に買い物。風が強すぎて歩くのがつらい。日中は半袖、素足で過ごす。
ザ・シネマメンバーズのエリック・ロメール特集の中から『海辺のポーリーヌ』(エリック・ロメール監督、1983年)を観る。この映画、わたしにとって本当にツボなんですけど…ずっと笑いながら観てしまう。相変わらず長閑ないい映画である。前に観たときに別所哲也を彷彿とさせたパスカル・グレゴリーは相変わらず別所に似ていてぱっとしない感じが可笑しすぎる。ストーリーもひょこひょこした感じで笑える。そしてやっぱり気になる郵便配達人。なんですかあの人。そのへんのロック歌手に出てもらったのか? あの人の情報がほしい。
しかしわたしはこの映画にシモン・ド・ラ・ブロスが出ていたことをすっかりわすれていた。大好きなシモン・ド・ラ・ブロス、まだ若い若いシモン・ド・ラ・ブロス、とても可愛く、格好良い。もういないなんて信じられない。シャルロット・ゲンズブール主演の『なまいきシャルロット』では兄役、『小さな泥棒』では恋人役、シャルロットの姿を繰り返し見るとともに、この人の姿も見た。わたしが好きなフランスの男優は、この人とメルヴィル・プポーだけど、やっぱりダントツでシモン・ド・ラ・ブロスにときめく。
夜、久しぶりに食べたくなって、手巻き寿司。具は、お刺身、卵焼き、ツナマヨ、きゅうり、かいわれ、胡麻昆布、鮭フレーク、しば漬け。わたしにとってはきゅうり、ツナマヨ。昆布、鮭フレーク、しば漬けあたりは欠かせない。本当はアボカドもあるべきだった。
Sunday, May 3
昨夜はまた何度も夜中に目が覚めた。これがもう普通になってしまった。TwitterやInstagramを見ると、夜眠れない、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、と投稿している人をたくさん見かけて少しほっとする。自分だけではない。
昨年秋、自宅プロジェクターでLacosteの2020年春夏コレクションを観て、素晴らしいなと思ったことを思い出した。女性デザイナーになって劇的に変わったなという印象だった。そこでちゃんとデザイナーについて調べてみると、ルイーズ・トロッターという元Josephのデザイナーで、彼女は2018年10月に女性初のLacosteクリエイティブ・ディレクターに就任している。だからわたしがちゃんと観たのは彼女の2度目のコレクションだった。Lacosteといえば、わたしにとってはどうしても「ポロシャツ」「ワニ」「90年代(バブル)」下手したら「ゴルフ」くらいのイメージしかなくて、決して惹き付けられるものではなかったけれど、彼女が手がけたLacosteは、シックでモダン、スマートで美しく、本当に魅了された。シルエットも好みだ。
ちなみに昨年のコレクションでとても印象に残ったのはスカーフ使いで、来年の春や初夏には、首元にさっとスカーフでも巻こうと思って、1〜2月あたりはそのためにかなりたくさんのスカーフを買ったのだった。しかしこの疫病のためにスカーフを巻いて週末に街を歩くことも叶わなくなってしまった。でもあきらめずに。きっと巻ける日が来るでしょう。