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Wednesday, April 22

東京はきょうから日の出時刻が5時台に突入。春分から夏至にかけての日の長い季節が大好きなので、毎年この日を楽しみにというか待ちわびているところがあるけれど、今年はそれどころではない感じもどうしてもあって、悲しい。悲しがっていてばかりではいけない、前向きに、と思うし、実際、前向きにならなきゃ生き続けることはできないわけだけど、どうにも落ち込む、気が塞ぐ。

Friday, April 24

昨年9月にインターネットで放送された「ラジオエルメス」のプログラムが、この時世も踏まえ、再放送されることになったという。それは素敵! ありがとうエルメス!

樋口直哉『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)を読む。従来の調理方法に対して、論文などを援用しつつものによっては理詰めで否定し、理詰めで正しい調理方法を解説してくれる。物事、基本的に論理的に説明されないと一切納得しないわたしにとって、こういう本待ってた! という感じ。

Saturday, April 25

天気もよく爽やかな陽気なので、少し遠くまで散歩をする。多摩川の河川敷を歩き、浅間神社、多摩川台公園、宝来公園、田園調布の並木道と、テクテク歩く。新緑が眩しい。宝来公園の水鳥が水からあがって、木漏れ日のなかで日向ぼっこをしていた。水が好きなので、どうしても水のある場所に足が向いてしまう。

田園調布のプレッセで食料を買う。先週ラジオで、ホワイトアスパラガスがそろそろ出回る頃ですね、という話をしていて、食べたいと思い、探してみたら、ありましたありました、ホワイトアスパラガス。やわらかく茹でて食べよう。

Sunday, April 26

近所の園芸店に観葉植物を買いに行く。大型の観葉植物は持ち帰るのが大変だから、近くに園芸店があるとめちゃめちゃ便利。しかし、大型の観葉植物は、残念ながら数年に一度くらいの割合でしか買わない。

別の花屋で、白のアルストロメリア、マトリカリア、オレンジと赤のガーベラを買う。6年ほど前、かなり激しく残業していた頃、残業代をほぼすべて花代に注ぎ込んでいたことを思い出す。このところ再びそういう精神状態になりつつある。花がなくては。

滝口悠生『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』(NUMABOOKS)読了。素晴らしかった。群像劇が好きなわたし、こういうふうに点が点のまま点在したり、ゆるやかに繋がって線になったりという人々の関係にはぞくぞくしてしまう。エントランスでばったり会った人と散歩に行くとか、廊下で会った人とごはんに行くとか、街に出たら仲間がランチしてるのが見えたから外から手を振ったとか、偶然に身を任せて動いていく感じが好きだ、わたしも昔はこういうのに憧れた、飲みに行くのも約束して飲みに行くのではなくてその場の思いつきで行きたいと思っていた、とはいえ急に出かける準備をするのは面倒すぎて家にいるときは絶対急なお誘いには乗らない人として有名だったがわたしは。

夜は、ごはん、ほうれん草とわかめの味噌汁、カツオのたたき、ビールに、バターとレモンで茹でたホワイトアスパラガスにおかかをふって、夫は醤油を、わたしがマヨネーズをつけて食べた。美味しい。